●冬のシンフォニー(デラックス・エディション)(限定生産:デジパック仕様盤)(DVD付)
●ザ・グレイテスト・ジャーニー~ザ・ベスト・オブ・ケルティック・ウーマン【生産限定HQCD】
・「冬を迎える支度ができます・・・」
ENYAの曲は随所で聞くものの実際にアルバムを買うのは初めてです。今回即購入したくなったのはジャケット写真の白の美しさがとても印象的で、以前より彼女の声とか今までの曲から冬景色を何となくイメージしていたせいもあり、彼女の冬の歌をどこか待っていたことを思い出したから。予想通り、というか予想以上に感動しました。幻想的でありつつ、どこか厳かな美しさがありますね。それでいて、何となく暖かさも感じます。キャロルと共にオリジナルも聞けるのが嬉しいですね。
・「春が来た。」
初期のエンヤの音楽は、氷の刃で北風を切るような、厳しく鋭かったように思います。しかし、しだいに暖かみを増して、ふっくらとしてきました。この『And Winter Came...』(日本題『雪と氷の旋律』)は、題名とジャッケットからは、冷たい雪のような作品を思い浮かべるでしょうが、「冬が来た」は、「冬来たりなば春遠からじ」の意味です。当初は、クリスマス・アルバムとして企画されたそうですが、普遍的な冬の音楽となりました。クリスマスと言えば、「冬至の祭り」が起源とも言われています。「冬至」とは、昼が最も短く、夜が最も長い日のことです。冬の最も深い日で、冬の最後の日ですが、同時に、心楽しく春を迎える最初の日とも言えます。内容的にも冷たさと暖かさが混在しています。いままでになかったユーモラスなところもあります。(8、11)もちろんエンヤらしい癒しの音にもあふれています。うれしいのは、最後の『きよしこの夜(イーハ・ヒューイン) 』が、美しいコーラス録音になっていることです。エンヤといえば、録音がよいので、オーディオマニア必携です。声も楽器もエンヤが一人で演奏して、重ね録りしています。通常、多重録音は、音が劣化するものですが、すべて直接音のように明瞭に録音されています。今回は、録音も重厚で暖かみがあり、特に低音が豊かで響きが美しいと思いました。
・「切り取られた・・・冬の情景達。」
まず、ジャケットの美しさに堪能し・・・。
曲は、様々な冬の情景達が切り取られており、時には子供達になり、時にはクリスマスの情景になり、時には恋人達となり・・・それらが神秘的なエンヤの魅力により表現されています。 エンヤの世界で、心は妖精のように自由に飛びまわれます。
一生楽しめる芸術品のようなCDに仕上がっており、その個性的に存在する姿に脱帽です。
今回は、今までにないビートルズを思わせるようなアレンジもあり。一曲一曲を多彩な絵本をめくるような気持ちでワクワクしながら聴きました。この冬、一番のお勧めのCDとなりました。
・「「ありふれた物の中に奇跡は隠されている」−エンヤからの心温まるメッセージ」
エンヤ3年ぶりのアルバム。クリスマスを意識した作品と聞いたので、エンヤらしからぬにぎやかなクリスマス・ソング集になるのではと怖れていたが、杞憂だった。本作でもエンヤの、我々の心に積もった塵を洗い流してくれる音世界は健在。クリスマスのトラディショナル・ソングはM4(15世紀のフランスの曲で歌詞はラテン語)とM12(歌詞はゲール語)の2曲だけ。クリスマスにまつわる歌詞の曲が多いが、クリスマスと直接関係しない、冬の季節に思い巡らす心の動きを歌った曲(M5、M7等)もある。本作は単純なクリスマス・アルバムではない。
1曲目のシェパード・ムーンを連想させるインストゥルメンタルから惹きつけられる。M2は清楚なエンヤの歌声で自作のクリスマス・ソングを聴かせる。M3はクリスマスを迎えるワクワク感に満ちた明るい曲。エンヤのよい意味で期待を裏切らない曲が多くを占めるが、新しい試みにもチャレンジしている。手拍子を加えたパーカッシブな音が印象的なM5。そしてビートルズ的な曲で歌詞にアビー・ロードを横断する4人の男(1人は裸足)が登場するM11が新鮮だ。エンヤの曲でエレキ・ギターが使われるのはこの曲が初めてではないだろうか(記憶違いだったら御免なさい)。
もっとも、いつものエンヤの音が好きな私は、M6〜M10の流れが特に好きだ。M6はライアンの「ありふれた物の中に奇跡は隠されている」という歌詞が胸に響く。M8はおもちゃの太鼓をイメージするリズムが印象的だが、21世紀のクリスマス・ソングの古典になって欲しいと思う素晴らしすぎる曲だ。
添付の小冊子のエンヤの写真も文句なし。結論として、3年待ったかいがある、心温まる秀逸な作品だ。M4、M12の歌詞対訳がない点だけが唯一の不満(対訳がなくてもいい曲かもしれないが)。
・「すごい浄化力」
エンヤの歌声は強力な鎮痛剤のよう。本当に偏頭痛が治ってしまいましたよ。心のもやもやも同時にね☆むかしむかし冬は楽しくて温かったことを思い出しました。
・「冬の星空を渡る歌の翼」
クリスマス・ソングを中心に、静かで秘めやかな「冬」のたたずまいを織り上げたアルバム。最初期のアルバム『ケルツ』(日本盤では『アイルランドの風』)の世界に立ち返ったような神秘的な透明感、ピュアな音楽の雰囲気を感じました。
3年ぶりのアルバムになりますが、エンヤの音楽、相変わらず素敵ですね。すっと耳に馴染む音楽の親密感、静かに心を満たしてくれる音楽の情感は、やっぱりこの人ならでは。魅力的だなあと。
印象に残ったのは、「ウィンター・レイン」「マイ! マイ! タイム・フライズ!」の二曲。手拍子を使うなど、パーカッシヴな曲のリズム感が面白かった「ウィンター・レイン」。エンヤ、ビートルズに会う、とでもいった趣の、ビートルズ・ナンバーをアレンジした「マイ! マイ! タイム・フライズ!」。どちらも、エンヤの王道(正統的路線とでも言うか)から外れたみたいな異色の風味があって、そこが逆に新鮮で楽しめました。
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