・「LAの香り漂うサウンド」
ボブ・ジェームス、ネイザン・イースト、ハーヴィー・メイソン、フォー・プレイの4分の3ということでサウンドはおおよそ想像出来ます。しかし1曲目はいい意味で裏切られました。派手ではないですが「本田節」的アップテンポ・ナンバーです。以降はミッド、バラードなど今のこのメンツに合ったナンバーですが全て本田さんのオリジナル曲。スムージーな曲でも時折激しいサックス・ソロもあったりしますし極めてハイ・クオリティなアルバムでした。残念なのは今回EWIを使っていないこと。レコーディングがわずか3日間というタイトなスケジュールも準備は整えて向かったであろうとはいえ、大変だったろうなと思いました。
・「いい意味で、落ち着いてきました。」
参加メンバーからして、予想通りの音でした。いい意味で角が取れてきたというか、今までの彼の作品と比較しても、リラックスして聴けるのではないでしょうか。メロディの奏で方もナチュラルで好感が持てます。もう少し、1曲1曲にインパクトが欲しい感もありますが完成度は高いと思います。
・「是非このメンバーのライブが見てみたい」
いつものようなキメキメ系の曲は控えめですが、上質・円熟といった感じのアルバムです。このメンバーでも今後2作目、3作目が作られることを望みます。ライブもやってくれると嬉しいですが…。
・「迷走の始まりでないことを祈ります。」
どうしても声を上げたくなったので投稿します。長文すみません。
本田さんはSQUARE時代からずっとファンで聞き続けてきました。今作を聞いての感想は、一言で言えば「本田雅人に求めているものではない」といったところでしょうか。
音楽的にはまじめにいいものを作っていると思いますが、果たして本田ファンがこの路線を求めているでしょうか?全体的に穏やかで優しいフュージョンです。印象としては伊東たけし復帰直後のSQUAREサウンド。
今までにもこういった曲はありましたが、あってもアルバム内に1・2曲程度。全編通してこの方向で行かれると、MEGALITHやBAD MOONに胸震えたファンとしては物足りません。
前作は個人的にはなかなか聞きごたえのあるいい出来だったと思っていますが、珍しくあちこちのショップで叩き売られている光景を結構目にしました。そのせいで今後の音楽性を変えることにしようとこのアルバムを作ったのかな…と心配です。(前作の不調の理由はジャケットデザインにつきると思いますが…)コラボメインの一回限りの方向であることを祈るばかりです。
くどいようですが、こういう音楽は好きな人もたくさんいるし、自分も嫌いではありません。評価する人もいると思います。ですが、本田雅人という強烈な才能を知っている人は、この音楽は求めていないと思うのです。言ってみればサザンがヘビメタをやるようなもので、ヘビメタ好きはサザンを追わないし、サザンファンはヘビメタを求めていません。そういった不一致の悲しさを感じます。かなり極端な例えですが…。
前作のジャケットデザイン含め、今作の方向性を見ていると、本田さんにはマーケティングに長けたブレインが欠けているのではないかと思います。本人がやりたい!というのであればそれは周りがとやかく言うことではないと思いますが…。年に一度(最近はもっと長いスパンになってますが…)のお楽しみがこういう形になってしまうのは非常に残念です。
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