さよならリグレット
くるり(アーティスト), 小田和正(アーティスト), 岸田繁(その他), Quruli Eclectic Quartet(その他), 佐橋佳幸(その他)
・「「京都の大学生」は名曲」
皆さんあまり書かれていませんが、2曲目の「京都の大学生」は、ジャズというよりも60年代シャンソンに近いアレンジで、くるりとしては非常に斬新なタイプの名曲です。最近流行りのジャズ・コンポスタイルのバンドをバックに、いつものぶっきらぼうなほどのボーカルが、切ないメロディーラインに乗って独特の世界を作り上げています。時代背景は現代なのでしょうが、どこか数十年も昔の、古い時代の京都の街角の風景を切り取ったような、郷愁を感じさせてくれる歌詞とメロディーです。岸田繁のいつまでも「渋く」ならないフレッシュな才能には驚嘆します。歌詞は物語風で、京都四条烏丸西入るのお嬢さんが、フランスに一人で行くために、北区に住む20歳の、役所勤めの、原チャでやってくる子供っぽい彼と、左京区の大学近くの喫茶店でデートして、そして別れのあとに、206番のバスを待つシーンは秀逸。冬枯れの東大路を思い起こさせる映画的な展開ですが、演出っぽくならないのが「くるり」の優れたセンシヴィリティーですね。最後のライヴ版「ばらの花」は、最初に小田和正がボーカルをとりますが、これが、意外にピシッとくるところがこの曲の懐の深さ。でも、彼が歌うと完全に「オフコース」してしまうところが何だか面白い。後から出て来る岸田繁までが、小田の意図する叙情性に飲み込まれていく様子も伝わってきて楽しい。4曲とも素晴らしく、まるで「くるりダイジェスト」のようなお得感溢れるお薦めのハイクォリティーなシングルです。
・「メランコリック」
どこか郷愁を感じさせるナンバーが揃ってます。とくに3曲目PRAYは名曲。スローでストレートなロックです。やられました。
・「期待以上」
期待以上でした。CMで聞いて気に入った「さよならリグレット」はもちろん、3曲目の「pray」も最高にいいです。両方とも、心地のいい、でもちょっと切ないテイストが入っている曲。音もいいです、ピアノがうまいことグワッとさせます。
・「泣いて笑って」
企画盤だと言っていたのもうなずける、こいつは全曲引っ括めての名シングルです。
「さよならリグレット」CMのときは、えらいポップやな〜くらいの感想しか出てこなかった。やっぱり残念ながらCMじゃ伝わらないもんで、そのかわりCDで鳴らしたときの感動にびっくりした。あのピアノは、泣くよ。なんせもうメロディーがいいし、当たり前だが声もいい。どこか肩の力が抜けてて、たとえば「ブレーメン」が格式高かったとすれば、これはとても庶民的。聴きやすいなあ。
「京都の大学生」パリと交錯する景色がそのままメロディーに溶けて、なんだか無国籍に響く。それを岸田さんの歌がまた京都臭く染める。相変わらず情景の描写が素晴らしい。
「pray」シンプルなのに、くるりがロックンロールをやるとねじれるんだよなあ。ラストのリフレインが軽快でまた。
「ばらの花」(京都音楽博覧会07より)これで締めるのは贅沢です。映像化されなかったので入ってくれてうれしい。小田さんの声、本当に綺麗。アレンジもオリジナルで、岸田さんがちょっと引っ張られているのも、この音源ならでは。今年は何が聴けるのか。
歌うことが楽しい、と日記に書いてはったから、アグレッシブな展開は少なめで、歌モノ的な作品が並んだんやろか。でもまた最近悩んでるみたい。
「さて、くるりは何処行かはんにゃろか」
「わからんけど、でもまだまだ行かはるみたいやで。」
・「ピアノが!」
好きなメロディ、特にピアノが良くて出る前から買おうと思ってました。で、買いました。クレジット見るとなんとピアノが三柴 理!「京都の大学生」にも同じくピアノで参加しています。美しいピアノの音だけでも買いですよ!
・「2008年、くるりの現在形」
あまり期待するとがっかりするかも、それでも期待してしまうという心境で聴いたのですが期待を裏切らない良品でした。思うに、初期のくるりには暗澹とした絶望感とか空虚感を歌った曲がちらほらとあったのですが近年のくるりにはそうした曲はあまりなく、くるりの、というより岸田さんの中で何かが変わってきているのでしょうか。買うのはアルバムだけというあなた、小田和正との「ばらの花」のセッションだけでも一聞の価値がありますよ!
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