ストラヴィンスキー:交響曲集
ラトル(サイモン)(アーティスト), ベルリン放送合唱団(アーティスト), ストラヴィンスキー(作曲), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
・「フレッシュな感動! ラトルのストラヴィンスキー」
ラトルとベルリンPOによるストラヴィンスキーの交響楽3つ。普段、『春の祭典』や『ペトラーシュカ』などしか聴かないリスナーには、十分に面白く感じるだろうし、ラトルの才気煥発、ストラヴィンスキーのシンフォニーの楽しさは満喫できるだろう。構えの見えるブルックナー(『ロマンティック』)などよりよほどの名演と言えようし、ロマン派よりも指揮者自身の適性のようなものを感じる。もっとも、それではベルリンに長く留まれないという事情もあるだろう。アバドは徹底的にブルックナーを苦手としていたようだし、ベートーヴェンも聴くに耐えなかった。カラヤンも最晩年の一部のライブを除いて、ブルックナーはことごとく凡演。ベートーヴェンにも本質的な齟齬を来たしていたのだが・・・。
とはいっても、このストラヴィンスキーでさえ、ヘビーなリスナーにはいろいろと不満もあるようだ。評者のような何が何でもストラヴィンスキーという意識の薄い者には、本ディスクはまずまず満足できる水準。『詩篇交響曲』の合唱の扱いなどは、これはこれで名演というにやぶさかじゃあない。ラトルは合唱の扱いが上手い。全体的には☆2つ程度の出来だった『ドイツ・レクイエム』でも合唱には感心した。いろいろと批判もあったが、ベートヴェンの第9でも合唱は誠に見事だった。
・「ストラヴィンスキーにしてはおとなしい」
「ハ長」、「3楽章」にはデュトワ=スイス・ロマンド管の超名演がある。どちらの曲も、ストラヴィンスキー特有の荒々しさだけでなく思いがけない旋律の美しさ、音楽的ジャンルを超えたクロスオーバー的な音作りが満載だ(一部、ジャズ・イディオムらしきものも取り入れられている)。ラトル=BPOの演奏は確かに音楽的には美しいが、どことなく微温的で、冷徹で研ぎ澄まされた鋭さがない。「ラトルの指揮だから」という先入観で勝手に期待していたところもあるのだろうが、いささか悪い意味でまとまりのよすぎる演奏との印象はぬぐえない。「詩篇」も同様。もしこの曲で1枚だけとるとしたら、ショルティ=CSOを推す。
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