Border Town: The Very Best of J.D. Souther
J.D. Souther(アーティスト)
・「Another Eagle」
イーグルスの新譜、シングルカットはJ.D.サウザーの1972年作品<How Long>である。イーグルス以上にイーグルスっぽいナンバー。軽快でフックの効いた佳作!待望のJ.D.のコンピレーションは、なかなかの選曲だ。<Ran Like A Thief><The Heartbreaker>が漏れたからといって嘆く無かれ。欲張ってはなりませぬ。SHF時代の傑作<Pretty Goodbyes>が入っているではないか!このアンダーレイテッドなLA伊達男の作品群をじっくり味わってみよう。70年代ロスアンジェルスのチューンスミスのトーチソングは、確かに心に沁みるよね。ジャクソン・ブラウン、グレン・フライ、ドン・ヘンリーと同じファミリーツリーに居ながら、木の葉隠れしてきたサウザーに、もう一度、カリフォルニアの陽光を浴びせよう!
・「新作が待ち遠しい」
久々に彼のCDが出た。どれもが懐かしい。70年代の良質なアメリカンロックが並ぶ。学生時代にバンドを組み、彼の曲を何曲も演奏した。それだけに思い込みも激しいが、彼の曲はどれもが素晴らしい。寡作な人だけに、どの曲も凝縮された、深く濃い味わいがある。今はややもすると忘れ去られた感もあるけれど、今再び聴き直す価値のある人であると心から思う。軽快なロックナンバーももちろんいいのだけれど、彼のラブソングは今なお心を打つ。それは何故かと言えば、近頃ありがちな、やたら甘いだけのラブソングではなく、本当の恋が持つ苦さや厳しさをちゃんと歌っているからだ。だから初めて聴いた時よりも時を経て、その意味が解ることが多い。申し訳ないが、若過ぎると、彼の歌の良さが解らないのかも知れない。でもちょっと背伸びをして聴いてみるのもいいかもしれない。学生時代から何十年も過ぎた。今彼の曲を聴きながら色々なことが浮かぶ。ぜひ愛聴の一枚にしていただけたらと思う。ライナーによると新作の予定もあるらしい。寡作の彼が、どんなアルバムを出すのか。60歳を超え、前のアルバムからのもう何年も過ぎて、彼は自分の経験してきたことをどんな形で曲にするのか。興味は尽きない。この年頃のアメリカンロックのミュージシャンは気骨があることを再び感じたいものである。
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