・「ビロードのようなゴルトベルク」
すばらしい! このCDを聞いた後で思わずグルード旧盤も聞いてしまった。グルードのゴルトベルクはブルゴーニュの極上ワイン、ディナースタインのゴルトベルクはボルドーの極上ワインのようだ。どちらもすばらしい。両方が存在するがゆえに、さらにすばらしく感じる。 ディナースタインのゴルトベルクは極上のボルドーワインを例えるビロードのようなという表現がぴったりだと思う。やわらかく、やさしく、エレガントに語りかけるすばらしい演奏。
・「1903年製スタインウェイの美音」
表現は悪いが、この人の演奏は身体を愛撫されるように気持ちいい。気持ちいいだけの演奏かと思いきや、第14、20変奏は、アグレッシヴな演奏も聴かせる。技巧的な第20変奏や第26、29、30変奏をちゃんと弾けてるので、この人は技巧も持っていると思う。タイムを見ると、第13変奏が一番長い(5'15)。第25変奏は、4'20。演奏時間は全曲で78分20秒と長い。しかし第25変奏を除いて全部リピートしているので、78分は長すぎるとは言えないだろう。むしろ、テンポの速い曲も多い。面白いことに冒頭のアリアが一番長い(5'39)。使用ピアノは、1903年ハンブルク製のスタインウェイ Model D。
万人に受けるかどうか分からないので、星4つにしたが、私にとっては最高。2005年録音。
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