ミシェル・ルグラン RCAイヤーズ
ミシェル・ルグラン(アーティスト), リナ・ホーン(アーティスト), ロリー・シェリー(アーティスト), ジャック・ジョーンズ(アーティスト), ミシェル・ルグラン楽団(演奏), フィル・ウッズ(演奏), ロン・カーター(演奏), グラディ・テイト(演奏), ジョージ・デイヴィス(演奏)
・「ロン・カーターの真骨頂」
ベストアルバムだけに聴き所が多々あって、4曲目・「ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング」のフィル・ウッズなども素晴らしいのですが、私の一押しは:2曲目 アイ・ウィル・ウェイト・フォー・ユー(シェルブールの雨傘)9曲目 ウォッチ・ホワット・ハプンズで聴かれるロン・カーターです。よく「ロン・カーターはうたわない」といった批評を耳にしますし、確かにそれは当たっている面もあります。 しかし、ロン・カーターの真骨頂はバックに回ったときのベース・ラインやランニング・ベース・ソロに見られるようです。カトリーヌ・ドヌーヴはおろかリナ・ホーンのヴォーカルさえブッ飛んでしまいそうな「シェルブールの雨傘」での強力なベース・ライン。 そして「ウォッチ・ホワット・ハプンズ」で聴かれるグラディ・テイト(ds)とのからみは超カッコイイ!!
・「1曲目からノックアウト間違いなし! 脂の乗り切ったルグランを堪能できます」
ミシェル・ルグランと聞けば、「ああ、映画音楽の・・」とか「イージーリスニングの・・」と簡単に言うような人達って結構いると思う。ルグランがいかに天才的で幅広いミュージシャンであるかが凝縮されたこの見事なアルバムを、彼らに是非聞かせたいものだ。
RCA時代にミシェルが残した6枚('71〜'75)の作品からのベスト盤。解説によれば、映画音楽の作曲家として一時代を築き、キャリアのスタートになったジャズへと回帰していく時期であるそうだが、ジャズにうとい自分がこんなにも酔える作品を、ひとつのジャンルに押し込めてしまっては、絶対もったいないと思う。
自作曲の1「Splittons」はライヴ。ランディー・ブレッカー(tp)、ロン・カーター(b)、フィル・ウッズ(as)らと供に、いきなり突っ走って行く。4「You must believe in spring」もフィルを大フィーチャーしての9分以上の熱演ライヴ。リナ・ホーンのVoとルグランのオルガンが素晴らしい2「シェルブールの雨傘」、個人的に大好きな3「What are you doing the rest of your life?」(Voジャック・ジョーンズ)と10「The summer knows」、映画「奇妙な果実」のテーマ曲5「Happy」、6「華麗なる賭け」、等々、最後まで飽きさせない。
「音楽」が好きなら、聞かないときっと損をしますよ。
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