・「全身全霊を打ち込んで今こそ再評価すべき傑作」
フォール・アウト・ボーイの音楽が抱えた複雑なエモーションが、普通のエモっ子みたくウジウジ立ち止まったり袋小路に迷い込んだりしないで圧倒的な上昇力でことごとく解放されていくことに関しては、ダイナミックな演奏やキャッチーなメロディなど様々な理由を挙げることができる。しかしそれはあくまでエモの基本的なフォーマットの範疇に過ぎない。フォール・アウト・ボーイの音楽が、他の凡百のエモ系バンドとは比べ物にならない燃焼率の良さを誇っているのは、その独特のリズム感から生まれる疾走感と、その先に待ち受けているジェットコースターのような絶頂感に他ならない。最新作でも“ボクのウィノーナ”などでそのセンスは遺憾なく発揮されているが、それが“ダンス、ダンス”という一大アンセムとして初めて明らかに結実したのが彼らのメジャー・デビュー作となった本作だ。ピートが書いた詞にパトリックがリズムとメロディをつけていくという方法が彼らの定番のソングライティングの手段だが、最新作に関してのインタヴューでパトリックは「リズムをどうしようとかは僕が考え込む必要はないんだ。すでにピートが書いた言葉の中にリズムが宿っている」と語っている。彼らのソングライティングにおける共闘体制が深い信頼によって成り立っていることを物語る良い話だと思う。そして、それが揺るぎない関係であり続ける限り彼らのエモーションは片っ端から解放されていくだろうし、だからこそ彼らのエモは泣かない。というか、わざわざ泣いて発散する必要がないのだ。そして、その泣かないエモは、次第に「無限の高さ」を求める自己との闘いのロックへと強く逞しく昇華されていった。彼らが最新作で手にした徹底された自己の客観視と定型を超えていく音楽の多彩さは、ここからすでに始まっていたのだ。そう、これはそもそもエモなんかではなかったのだ。
・「良い」
初めて聴いた時は本当に衝撃的だった。 パンク、メロコア、色々な音を自分流に消化し上手くFOBの存在を強くアピールした快進作。 とにかく捨て曲がないのも魅力的。 M10「僕についての馬鹿げた歌」なんかは哀愁を感じさせながらもソリッドに刻みこむギターリフは感涙。 M2「of all the〜」もドライブ感、躍動感あるロックチューン。 彼等の作品に興味がある方はこのアルバムから入ると良いかも。
・「これは…」
通常盤持ってても欲しい作品ですね。新曲1曲、My Heart Is The Worst Kind Of Weaponのデモ、日本盤ボーナストラックになっていたThe Music Or The Misery、リミックス2曲を収録。新曲は荒々しく、新しい音楽性が見えます。次回作でガラッとバンドサウンドが変わるかも知れませんね。(おそらくないが)リミックス2曲の方ですが、ダンス,ダンスは理解不能です。普通のリミックスです。 問題はシュガー,ウィア・ゴーイン・ダウンのリミックスです。別の曲かと思うぐらい暗くて、切ない曲になっちゃってますけど、正直オリジナルヴァージョンより好きかも。。
・「年齢を問わず聴ける1枚」
30代のパンク世代からすれば「やわそう…」というイメージがありますがするっと聴けます。ランシドやオフスプのような頭をぶん殴られるようなパワーではなく皆で楽しもうって感じの音楽。年で判断はできませんな。
・「ちょっと期待はずれ」
前作以上の出来を期待していると、ちょっと期待はずれかも。アルバム全体的にインパクトが弱く、前作の方が勢いが感じられます。とはいえ、メジャーデビュー作らしく、しっかりした音作りはされてますので、決して悪い出来ではないです。
・「いい」
FOBがNEWアルバム出すと知って即予約して今日買いました。聞いてみたところ前作の様なキャッチーな曲もあれば、前作にはなかった落ち着いた曲もあって満足しました。個人的に好きな曲は②、③、④、⑤、⑪、⑭です。②、⑤は前作のメロディラインがそのまま残されたアップテンポな曲、③、⑭は前作にはあまりなかったタイプのクールでハードな曲、④はノリだけでなく良質なパンクといった感じで文句なし、⑪はノリ良くて手拍子が合うかも。ライヴで盛り上がれそう。全体的に聞いてバランスのとれた一枚でした。
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