・「ロックです」
フォークギターを使っているのと西岡恭蔵のキャリアからフォーク的な位置付けにあるアルバムみたいですが、(私はフォークは殆ど聞かないので詳しい知識がありません)ロックですよね、これ。ベースラインが70年代ロックのそれですし、ギターを歪んだエレキに置換えて、ギターソロの一つでも盛り込めば完全にロックになります。あと印象に残ったのが西岡氏のノンヴィブラートの歌唱法です。「プカプカ」もノンビブラートで淡々と歌われるこのバージョンがいい。役者の人が歌っているやつは雰囲気勝負でちょっとナルシストを感じさせて気持ち悪いんですよ。西岡氏はこの歌い方から想像する限り緩いようでいてストイックな人だったんではないでしょうか。歌謡曲寄りのフォークは全然興味が涌きませんが、この辺りの音なら良いと思えました。
・「西岡さんはやさしすぎたのかも?」
「プカプカ」を静かに口ずさみながら夜の街を歩いていました。恭三さんがつくる唄は、味濃くても、それは時間の経過と共に共感へと自然に移行していく。あなたは、一人で生きることよりも、嫁さんと生きる道を選ばれた。それはそれでいいと思う。
人は、他人の人生にかかわることはできないし、何も言えないし、そして何もするべきではない。今、ボクが感謝することは、西岡恭三という人の詩と、そしてその音楽に巡り会えたことだ。
・「買いです。」
昔のフォークという括りではなく、優れた歌として聞きたいアルバムです。西岡恭蔵さんは悲しい最期を遂げましたが、いつの時代の誰でもが自分なりの「ディラン」という場所を持っており、また持たなければならないことをこのアルバムは教えてくれます。
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