・「フォリナーらしさ溢れるセカンドアルバム」
フリーの名曲All Right Nowを彷彿させる大きなノリの刺激的なロックチューンHot Bloodedで幕を開けるセカンドアルバム。このインパクトで出色だったデビューの重圧は吹き飛んだと思える通り、聴かせどころのツボとバランスの取れた仕上がりをみせている。Top20入りしたミディムテンポのtr.2、後年の感傷的なバラッドとは一味違う乾いた情感が逆に切々と想いを伝えるtr.3の流れがとてもいい。ルー・グラム一枚岩のボーカルだけでなく、フォークタッチのtr.4や同じくブラスが牧歌的な穏やかさを醸し出すtr.8での柔らかい歌、さらにシンセを軸に展開するインスト曲tr.7などオリジナルメンバーならではの幅広い音楽性が楽しめる。
巻頭曲と同じくTop3入りした表題曲は曲の良さもさることながらブラスの入れ方が最高で、キャッチーかつソリッドなロックの名曲。その他、細かく刻まれるギターリフに絡みつく管楽器が印象的なtr.9およびtr.5のブルースロック風の語りにも似たボーカルや、最終曲の静と動を使い分けた巧みな歌唱も地味ながらいい味を出していると思う。衝撃のファースト、練りに練ったメガヒット「4」はもちろん素晴らしいけれど、ベテラン混成ロックバンド・フォリナーらしさが一番顕れているのは本作だと思います。オススメ。
・「ひたすら懐かしい」
日本公演を記念しての紙ジャケ使用での再販のニュースを聞いて、店頭に並ぶのかと思いきや全くもってその気配すらなし。四半世紀前の音と言ってしまえばそれまでだが。しかし、彼等の中でも異色のバラード「待ちくたびれて」を聞くだけでも価値がある1枚です。全編に渡りシンプルながらも80年代への向かう片鱗が感じられ、あの頃洋楽に嵌っていた世代にはたまらない懐かしさ。
・「産業ロックと言わば言え」
世の人はこのグループを産業ロックと呼んで評判がよくないですが、言いたい人には言わせておけ。このアルバムはいい。断言する。多分音楽史上になにか変革をもたらしたとかそういうのとは縁遠いと思うが、やはり聞いてて気持ちいいし、かっこいい。タイトル曲を筆頭に名曲ぞろい。⑦のような気の抜けるインストもあるが
それは愛嬌。基本的に捨て曲なし。ライブのボーナスもついてこの値段。買って損はないと思います。
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