・「8.が良いです」
変拍子のプログレ・ノヴェラは好きでしたが、元四人囃子の森園さんがプロデュースした3rdが完成する前にヨシロウさん辞めてしまって、山根さんと秋田さんもそれに続き、この4thでは新加入のBassとDr、計5人で作っています。
まぁ、レコード会社はじめ、業界の大人たちの「わからんチン」をどうにかしてデビューするには、シェラザードと山水館が合体してやると言うことで始まったNovelaですから、まぁお互いここまでビックになれば好きなことできるでしょう、と言う思いもあったと思います。ということで、シェラザードではないけれど、Novelaはこのアルバムから「平山照継バンド」になりました。と言うことでテルは今まで以上にエネルギー注いでます。(このアルバムのお披露目の芝郵貯、見に行きました。)
Voice(Vocalという形容詞ではない!)の五十嵐さんはこのアルバムを最後にNovelaを去ります。と言うことで、オリジナルLPの時代でも、僕はこのアルバムを最後にNovelaを買わなくなります。
五十嵐さんはその後、1984年か85年に同じネクサスレーベルから、ソロアルバムを出しています。これもCD化されるとうれしいのですが。
この4thアルバム、初CD時は、「シークレット・ラヴ」「レディ・トゥー・ファンタジー」という同時期のシングル曲も収録してありましたが、今回はなしです。※ 今回3rdの再発がないのは権利関係でしょうか?
・「第二期のノヴェラ」
83年の4th。日本のプログレハード代表格。メンバーが大きく変化した作品で、平山氏のカラーがより強まってハードロック色が少し後退、プログレ色が少し増す。聞きやすくコンパクトな楽曲が多いですが、どれも小技が効いてます。「ディバイン・コメディー」はとても軽快、開き直ったようなキャッチーさ。歌詞は自嘲的だが、潔いまでの開き直りで皮肉かつ力強くて刺激的。JAPSプログレに限らず、そもそもロックというもの全てに当てはまる内容かもしれないな…と思ったり。「ルナティック」はベースがカッコイイ。これを聞くといつもルネッサンスの「Vultures Fly High」を連想してしまう。ピアノと歌メロのせいかな?「夢の絵の具」は虚しさに満ちたバラード。泣けます。味のあるアコギソロ。「調べの森」は勇ましく行進するような曲調。ノイジーなパートと幻想的な静寂のメリハリ。ファンタジックかつ怪しげなものを感じさせる世界観。ページェントの「木霊」などはおそらくこの辺りに影響されているのでしょう。「翼に…」は永川氏作のジェネシスっぽい曲。「過ぎ去りし我らの日」は傾いだままで流れていく独特の感覚が良い。終末観漂う曲。「ローズ・セラヴィ」はキャッチーで爽快なメロディー。鏡の前で、女装した自分の姿と見つめ合い恋をするという、おぞましくナルシスティクな詩が耽美でアブナイ倒錯世界へとトリップさせてくれる。「黎明」は壮大、人気の高い名曲。特に間奏部分はかなりのスケール感があって、とても素晴らしいのです…が、歌メロやギターソロなどに、日本の誇る偉大なプログレバンド新月の名曲「せめて今宵は」と妙に似ている箇所があって、新月ファンの私としてはそこがどうしても引っかかって、心から好きにはなれない曲だったりもします。
・「キャッチーでロマンティック」
日本のプログレハードロックバンド、ノヴェラの4th。個人的には3rdの「パラダイス・ロスト」が一番だと思うのだが、リマスター盤出してくれませんかねえ。さて、この4作目「聖域」はメンバーチェンジもあって、第二期ノヴェラとしての再出発のアルバム。ジャケの美しさや、内容の密度の濃さもあって、一般的には最高作とも呼ばれている。1曲めの“Divine Comedy”を昔聴いたときには、ポップすぎるメロディと歌詞がダメだったのだが、今だとかえって郷愁を誘うというのか、なんだかなつかしい気分になっていいですね(笑)どの曲もアレンジ的にはメロディアスかつキャッチーで、過去作よりもハードな部分は控えめ。美しいバラードからプログレに展開する“翼に”、そしてラストの“黎明”のドラマティックさには泣けます。
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