・「秀逸」
レコードを25年ほど前に購入し、その後CDも購入しました。特にジャズスタンダード曲の「ナイトアンドデイ」を始めて聞いたときは衝撃的でした。以来トレーシーの声とベンワットのギターに魅入られています。(このアルバムをきっかけにボサノバも好きになりました。)因みに最初の輸入版には「ナイトアンドデイ」の収録は無く、日本版のみに収録されていました。(よく見ると日本版ジャケットに修正した跡があります。)
・「スモール・タウン・ガール」
この 「A DISTANT SHORE」のすごいのは、伴奏がアコギだけで他の楽器の音は全く入っていないことです。そこに、なんとも抑揚のない、モサッとしたトレイシーのボーカルが乗り、淡々と、全8曲(これは+2曲)ほぼ同じ雰囲気とテンションでアルバムは終わります。しかし、これが退屈なものなのかというと、そうではありません。一曲目の「スモール・タウン・ガール」のギターを爪弾く音が聞こえてきた瞬間、空気は一挙にセピア色に変わります。寂しさ全開です。まさにA DISTANT SHORE=遠い渚です。
先ほど、モサッとしたトレイシーのボーカルと書きましたが、実はこれもこのアルバムを魅力的にしている一つの要因だと思います。この後、E.B.T.G.を結成し、トレイシーはどんどん歌がうまくなるのですが、最初の一歩であるこのアルバムでの、素朴で飾り気のない歌い方が、なんとも言えない寂寞感を増しています。そして一曲目のタイトルが「スモール・タウン・ガール」で、田舎から出てきた一人の女の子が、ギター弾いているまさにジャケそのもの、物憂げな女の子が座っているだけのラフ画がまたギュッと切ない気分にさせてくれます。決して、計算などしていないだろうに、こうやって考えると、素晴らしい統一感だなと思います。それは、当時の彼女の気持ちの微妙なバランス、どこか頼りなげだけど、もう少し前へ出てみようという感じが作り出したのだと思います。
・「透明水晶の牙を持つ歌」
「透徹」とでもいうような、硬質で凛とした空気が漂っている。『ファム・ファタル』がラジオから流れてきた瞬間は今もはっきり覚えていてる。あれほど衝撃的な音楽との出会いはあれきりだ。それから音楽に異様にのめり込んで、人生が45度くらいは変わってしまった。 当時のトレイシーは20歳の女子大生だったというけれど、若さと貫録って共存できるんですね。この声の深み、堂々たる歌いっぷり(ETBGよりは初々しいが)には完全にやられてしまった。マジで一時期は神のように思っていた。後から訳詞つきのCDを入手し、歌詞が意外と普通の恋愛模様だったので拍子抜けしたが、そんなことでこのアルバムの価値が揺らぐわけではない。音楽史のすみっこでキラリと光る名盤、かつ田舎の中学生の趣味嗜好を完全に塗り替えてしまう恐るべき一枚でもある。
・「忘れかけていた感傷」
当時〜受験に二度も失敗してジャズを聴いて酒をアオっていた日々に、吉祥寺のとあるレコードショプで流されていたのが☆コレ!時間と空間が止まりました。理屈で無い空気がこーゆーのか?コレが癒しか?眩いばかり春の光りに幻惑されたいと願い、心地好く湿った空気や頬を伝う涙、波打つ感傷が春の空気にやさしく包まれた一瞬です。 ネオアコの幕開けか!!基本的にはSSWですが、そこにあるのは〜まるで別の非現実的な心地好い空間です。 ☆夜遊びおやじも、ちょい悪を気取らないで必聴!忘れかけていたあの頃、そう!そこにあるのは、本当のあなたです。
ケータイからは、シンプルアマゾン(モバイル版)をご覧下さい。
シンプルアマゾンは、安心・安全のネットショッピングAmazon.co.jpの商品を紹介しています。
簡単アフィリエイト:あなたのAmazonアソシエイトIDをアドレスの最後に付けるだけで簡単キャッシュバック!(例:1sas.net/?yourid-22)一度IDを付ければ、シンプルアマゾン内の全商品が紹介料の対象になります。アソシエイトIDはこちらから登録可。