・「スレイヤーの意地が炸裂したアルバム」
通算6枚目。本作より伝説・デイヴ・ロンバードに代わり、ドラム・スツールに座るのは元FORBIDDENのポール・ボスタフ。 メンバーも各誌面やインタビューで語っていた通り、本作はかの名盤[REIGN IN BLOOD]のスピリットを植え付けたアルバム。かの名作程の狂的な雰囲気はないが、これはこれで格好良い作品だ。彼ら特有の狂ったギター・ソロや、不穏な空気を醸し出す旋律使いなどもしっかりと刻み込まれている。参加初作品のボスタフのドラミングもさすがの安定感だ。 ただ問題は音質・・。メンバーもリマスター/リミックスしたい唯一のアルバムと公言しているだけに、かなり篭った音。プロデュースを本人達が手掛けた為でもあるだろう・・それが実に惜しまれる。(当方は様々なデス・メタルの篭った音を聴いてきて慣れてはいるが、それでもリマスター/リミックスされれば更に素晴らしい作品になるだろう)
本作はビルボードのチャートでも8位を記録。セールスでも、そこそこ成果のあったアルバムだ。ミックスはSOULFLYの[PRIMITIVE]、TAPROOTの[WELCOME]、最近ではIN FLAMESの新作[SENCE OF PURPOSE]等を手掛けたトビー・ライト。
・「頭フリまくり!」
本作品は、自分がメタルを聴き始めて間もない頃にリアルタイムでリリースされて、始めて買ったスレイヤーのアルバムなんで久しぶりに聴いてみることに。当時“DITTOHEAD”のPVを見て「恐ろしく速くてカッコイイ曲だな」って購入するキッカケになった事を思い出しました。今、聴いても全く色褪せてないですね。普通は『REIGN IN BLOOD』『SEASOS IN THE ABYSS』を名盤に挙げる人がほとんどでしょうが、自分は敢えて本作品も名盤に推します!しかし、リマスターじゃなくオリジナル音源でってのも良い!「リマスターしなくても、俺達の音楽は最強だろ?」ってトム・アラヤの声が聞こえてきませんか?!
・「これが悪いワケが無い。」
帝王SLAYERのアルバム通算6作目。SLAYERがSLAYERとしてアルバムをリリースする度、ことごとく名作「Reign in Blood」と比較されてきたが、メンバーが「このアルバムはあえてReign in Bloodを意識して作った」と言うように、ある種リスナーやレコード業界そのものに対して「皮肉」をもって作られたこのアルバムは、「帝王」SLAYER以外の何物でも無い作品となっている。前作をもってオリジナルドラマー(現在は復帰しているが)デイヴ・ロンバードが抜け、ポール・ボスタフが正式メンバーとしてこの作品に携わったわけだが、無論、帝王は手を抜く事を知らない。M-1から超変拍子+ハイスピードナンバーで聴く者を圧倒してくれる。是非聴いて欲しい一枚だ。スピードと極悪リフだけではない。帝王だからこそ、このクールさを計算して世に送り出してくれる。カッコいいではないか。(ただ、ドラムの激しさは変わらずとも、カラーはかなり変わっている。新任のポールは激しさの中にかなりの正確さが現れていて、デイヴの様な荒々しさは感じられない。だが、デイヴの荒々しさや生々さが帝王のカラーでもあった為、賛否両論あると思うが、聞き比べてみるのも面白いと思う。)
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