・「変貌を遂げつつあるコルトレーンのバラード」
56年くらいまではまだ不安定なソロも見られたが、オリジナルクインテットでの切磋琢磨やモンクとの共演などを通して大きく成長したのが57年だ。それが顕著なのが表題曲のラッシュ・ライフやライク・サムワン・インラブ、アイ・ラブ・ユーといったバラードに現れている。バラードや歌ものではロリンズに大きく及ばなかったコルトレーンがモダンなセンスでコルトレーンならではのロマンチシズムを発揮し始めテナーのもう一つの主流を作り始めた時期といっていいだろう。真に個性を持ったプレイヤーの変貌と成長の過程を知る一枚でもある。
・「ライク・サムワン・イン・ラブ」
1957年5月31日・8月16日、1958年1月10日ハッケンサックにて録音。
このアルバムはロマンチックだ。『ライク・サムワン・イン・ラブ』の肉太なテナーは、後のインパルスでの名盤『バラード』を思い起こさせる。何となく誰かに捧げているようなロマンチックさを感じてしまう。愛する人に向かってコルトレーンがテナーで語りかけているようだ。それはコルトレーンの最初の妻、『NAIMA』に向けての様な気がする。彼女とは1954年に結婚、63年に別居、66年に離婚している。アトランティックでの名盤『ジャイアント・ステップス(1959年)』の名曲『NAIMA』が彼女に捧げられているように、この頃のコルトレーンはナイーマへの愛で一杯だったのではないだろうか。
『バラード』の次に2人で聴きたい一枚である。
・「モダーンじゃっz」
凝るトレーンにはまってはや1年?57年オリジナルということもあって、その時代のムード?って知らないけど、グラス片手に薄暗いバーでジャズを聞くともなしに手な感じ。・・・シンプルだがコルトレーンのソロをたっぷり聴ける。名盤「バラード」に始まり、「ジャイアントステップ」で弾けてしまった私ですが、このラッシュライフもいいですね。あくまでも個人的にですが、ブルートレイン、ソウルトレインもいいけど、やっぱりコルトレインか、なんちゃって!
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