● ビ音。
・「神秘・幻想・生々しい痛み」
リエントはこの頃が一番好き。一時代前のコテコテのビジュアル系を思い出させるような雰囲気がある。ex. BAISERの紫さんプロデュースなので雰囲気はBAISERにも似てる。くせのあるボーカルは好き嫌いが分かれそうだが、この線が細くて弱々しいボーカルだからこそ生み出せる、はかなく美しい幻想の世界。独特の歌い回しも泣きながら歌っているようで、とても切なく痛々しい。演奏の方も、薄くて線の細いサウンドを逆に武器にして、独特の美・繊細さ・鋭さ・ドラマチックさを生み出すという手法がとてもV系らしい。黒夢、Dir、Phobiaなどがやってたような、歌詞にその内容を補足する短い詩を添えるという歌詞カードの演出がこれまた懐かしい。「a prelude」は霧がかった空間にドラムが飛び込んでくる瞬間や、演奏のハードさが増す瞬間にはゾクソクくるものがある。今にも千切れそうな歌声。「Crystal letter」は王道的。「胎教なる羊水遊戯」は繊細なパートと激しいパートが行き交う。奇形に生まれた失敗作ホムンクルスの嘆き。「wither」は名曲。大人しい展開からサビへと爆発的に情念があふれ出す。痛みを堪え、泣き崩れるかのような歌唱は胸に迫るものがある。「Eyes of forest」はマリスを連想させる、特にマリスの「Madrigal」「au revoir」「Ju te veux」あたりを混ぜたような雰囲気。「Last word「」」はシンプルながら、ボーカルの感情表現が圧巻のバラード。死の瞬間。「薄紅色」は「胎教なる〜」同様に動と静が行き交う。ひたむきに訴えかける姿が切ないが、倒錯したものを感じさせる。「Iconoclasm」はダーク、なだれ込むような演奏。早口でまくしたてる。「secret scars」は物柔らか。天使が救いの手を差し伸べる。「FULL MOON」は差し伸べられたまばゆい光を前に涙が溢れ出す。それまでの内容、特に前曲の内容を踏まえて聞くとすさまじく感動的!
・「耽美的」
正直なところ捨て曲もありますが、良い曲が多いです。マリスミゼルなどの耽美的な音楽が好きな方にお勧めですね。詩はDirの京さんを思わせるような個所もいくつかあります。
シングルにもなったWitherは自分自身を造花に例えた曲。素晴らしいのでぜひ聴いてみてください。
最新作では路線を変更しディルの二番煎じのようなテイストになってしまったので私はこの頃のほうが好きです。さつきさんの声にシャウトは合ってません。
・「想像以上」
今回のアルバムは私の想像以上に良かったです。このアルバムは見事に世界観を作り出しています。もしRentrer en Soiに興味があるのであれば是非聴いてみてください。
・「うーん....('Д`;)」
音が細く、演奏力、歌唱力共に不安定。特にボーカルはねちっこい歌い方をしているので、受け付けない人は全く受け付けないでしょう。特にこれと言う武器もなく、中堅の位置を確立したまま解散してしまうバンドのひとつでしょう。
・「究極」
今作は、初のフルアルバム。10曲の「彼ららしい」曲たちが収録されています。
「ヴィジュアル系は演奏が下手だ」と思っている人、絶対聞いて下さい。あなたの先入観、価値観がくだらない物だったと気付くはずです。彼らこそ、究極のインディーズバンドと呼ぶにふさわしいバンドです。
まず、ヴォーカルの砂月さんの声、彼の声を綺麗じゃないという人はいないでしょう。どこまでも高い声、どこまでも透き通った声…、今メジャーで活躍しているヴォーカリストたちでも、彼の声にはかなわないでしょう。
そんな砂月さん率いるこのバンドの10曲たち、それぞれ「色」を持った曲たちです。このレビューをご覧になっているあなた、一度聞いてみて下さい。
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