・「プログレの新方向開拓」
それまでの叙情的な作品群から一変して、ライブ感を伴った即興的感性に変身した衝撃的な作品である小生がプログレにのめり込んでいったのは、「21世紀の精神異常者」ではなく「狂気」や「危機」や「恐怖の頭脳改革」でもない「太陽と戦慄」の存在が原点であり、今でもプログレの最高傑作と思っている
Rフリップという絶対的存在とプログレ末期という時代背景が生んだ後期キングクリムゾン3大作品の幕開けを告げている演奏上、注目すべきは、Bブラフォードの存在であるここでの彼の存在はイエス時代のドラマーの域を超え成長していることである、おそらく、その後の彼の音楽活動にとって、音楽家として重要な経験になったのではないだろうか
それにしても、Rフリップという人間は難解な存在である今となっては、前衛を探求する芸術家として、この時代、一気に輝き尽くしたようにも思える
俗に呼ぶプログレ・ファンがこのアルバムをどう評価するかでその人がプログレに何を求めているのかが問われる作品ではないだろうか
ここに登場した、後期キングクリムゾンの作品は過去のクリムゾンではなくまた、ピンクフロイドやELPやイエスのようなものでもない
プログレの新しい世界を切り拓くアルバムとして登場しわずか3作にして、終焉を迎えた事がプログレ時代の象徴として重なる
キング・クリムゾンの作品を語る時、技術が、音に歪が、という議論は本質的ではないJウェットンにヴォーカルを任せ、ベースを教えて作成したという過程をみればその時、一瞬一瞬のメンバー、音、時代が全てであり、その瞬間に前衛的である事が重要であるこのアルバムは知性の中に存在する本能的な感性で聴けばいいのではないだろうか
現在のミュージック・シーンに同様な状況は望むべくもなく故にロバート・フリップは今という輝きを失ってしまった
Pフロイドの「狂気」と同時期のアルバムであるが「太陽と戦慄」に潜む狂気も歴史的な作品である
余談「太陽とシスコムーン」が検索されてしまうと笑ってしまう・・・
・「第二期クリムゾンの傑作」
キング・クリムゾンの5th。1973作。30th、24ビットリマスター。「太陽と戦慄」の邦題で知られる、第二期クリムゾンの傑作。ジョン・ウェットン、ビル・ブラッフォード、デヴィッド・クロスらの黄金メンバーが結集した、ヘヴィ・クリムゾンの幕開けである。のっけから緊張感のあるヴァイオリンとギターの音で、聴き手は引き込まれる。1973年というこの時期、にこまで重厚なロックを演奏したバンドはいまい。変拍子を力強く叩くブラッフォードのドラムは、マイケル・ジャイルズとは対照的で新たなバンドの核になっている。キーボードパートはこれまでより大幅に減っていて、代わりに張りつめたヴァイオリンの音色が静寂パートでは効果的に響く。
・「toyota istのcm曲」
2007年の(多分)8月からトヨタのイストのCMでこのアルバム収録の「Easy Money」がかかってます!びっくりした往年のファンの方も多いのではないでしょうか。そんなわけで最近またこのアルバム聞いています。いいアルバムです。クリムゾンキングの宮殿しか聴いたことのない人は聞いてみましょう!
・「とにかく素晴らしい!」
クリムゾン史上で最も良いメンバーが揃っているCDだと思います。中でもジェイミー・ミューアの存在は大きいですね。彼が居たからこそこの時期のインプロ重視のスタイルが出来上がったのではないでしょうか?これ以降のアルバムにももし参加していたとしたらクリムゾンはまた違った道を辿った事でしょう。。悔やまれます。アルバム全体の流れは文句無いです。鳥肌が立ちます!静と動の対比が素晴らしい。本当の名盤というのはいつ聴いても全く色褪せません。これは本物です。
・「最強メンバーによる新クリムゾン。」
「宮殿」の「ムーンチャイルド」などでインプロ主体という傾向をちらっとみせていたクリムゾン、それを基に新たに最強メンバーで作ったのが本作。なんといってもそのメンバーだ。フリップのギターは言うまでも無く、元イエスの天才ドラマービル・ブラッフォード、ハードロック的志向を持つテクニシャンベーシストジョン・ウェットン、フリップのギターに対抗するリード楽器、ヴァイオリンを巧みに弾くデヴィッド・クロス、暴力的なまでのパーカッショニストジェイミー・ミューアという超強力な布陣だ。ミューアのパーカッションによって幕を開け、クロスのヴァイオリンによってつくられたまさに戦慄と言うべき空気感の中をフリップのへヴィなギターが貫く「パート1」、クロスのバイオリンとメロトロンが美しい「エグザイル」、「レッド」で見せるへビメタ的一面をかいま見せる「パート2」など名曲揃いです。まさに代表作と言っていいでしょう。しかしこの最強メンバーは短命に終わりました。
・「いまさらだが、」
傑作中の傑作です。ライブではもっと暴走していた時期のようだが、アルバムの方は以外に大人しめ?にまとまっている。まだウェットンのベースはあまり歪んでいないし、打楽器ふたりもレコーディングでは思考錯誤していたのでしょうね。ただしもう既に何百回と聞き込んだからそんなことが言えるのであって、最初に1曲目を聴いたときは愕然としたものです。音、構成等そんなんありか?という曲でした。ちなみにタイトルの意味はやはり男性と女性の隠喩なのですよね?
・「一番クリムゾンらしい時期」
人それぞれなので独断は出来ないが、私にとって「キング・クリムゾン」といわれれば、デビュー・アルバムからの数枚でなく、この「太陽と戦慄」から続く3枚になると思う。情緒たっぷりの世界より、静から動、動から静へと自在な変化を遂げ、しかも動の時の驚くべきパワー、ここにクリムゾンの本質を垣間見る気がしております。蛇足になりますが1曲目のいつ音が聞こえてくるかドキドキしながらじっと耳を凝らして聞いている時間が何ともいえない不思議な時間に思える。
・「パワーの爆発」
シンフィールドと決別し、超絶ドラマー、B・ブラッフォードと、ベース&ヴォーカルにJ・ウエットン、さらには破天荒かつ変幻自在なパーカッショニスト、ジェイミー・ムーアを迎え、いよいよフリップ率いるクリムゾンは男性的パワーの爆発を起こす。1.Lark's Tongues In Aspic,Part1、5.The Talking Drumさらには6.Part2では、フリップが標榜する「エネルギー」が十分すぎるほど溢れかえっている。
この後のツアーでステージから転落して、音楽界から引退せざるを得なくなり、僧侶になったといわれるムーアの最高の味付けパフォーマンスは特筆モノだ。
静かで美しい2.Book Of Saturday 3.Exilesは、クリムゾンの妙技。アルバムに彩を添えている。
・「フロイドの「狂気」とほぼ同時期に日本発売。どちらも頂点!」
LP発売当時、ピンク・フロイドのファンだったので、これを横目で見ながら「狂気」を購入。そして、これを聴いた時の衝撃は忘れられない!メンバーを一新してスタジオ録音したもので、特にジェイミー・ミューアとビル・ブラッフォードのパーカッションが「レッド」までの3部作の方向付けをしたといえるのではないだろうか。LPを意識した3曲づつの連続性、特にシームレスな後半3曲は続けて聴いてこそ、その真価が判る。3楽章の組曲として聴いて欲しい。すると、クラシックのソナタ形式の中間部に当たる「トーキング・ドラム」の緩やかなクレッシェンドが頂点に達して「Lark's Tongues in Aspic Part2」へとなだれ込む構成の素晴らしさに納得できるのでは?と個人的に考える。「狂気」の完成度の高さとは別次元の丘陵にそびえ立つ72~74年クリムゾンの姿がここに有る!
・「『宮殿』の影はすでになし」
キング・クリムゾンは本当に訳の分からないバンドだ。『レッド』までの作品の中で、同じメンバーで作ったアルバムは1枚もない。そして1枚1枚がまるで違う色を持っている。この『太陽と戦慄』は、クリムゾンの作品群の中でも、最もインプロヴィゼーション色の強い、緊張感溢れる1枚である。
この作品が発表された1973年はプログレッシブ・ロックが絶頂期だった頃かもしれない。ピンク・フロイドが世紀の傑作『狂気』を発表し、イエスもそれまでのキャリアを総括するかのようなライブ盤、『イエスソングス』を出した。傑作が次から次へと生まれているのだ。
曲構成がまず素晴らしい。「太陽と戦慄」パート1,2に挟まれてそれぞれ佳曲が収められている、飽きさせない見事な構成だ。個人的に言えば、ウエットンの歌声はあまり好きではないので、やはりこのアルバムの聴き所は、「太陽と戦慄」パート1,2になるだろう。全員が何かにとりつかれているのではないか、と思わせるくらい緊張感が溢れている。ミューアの仕業かもしれない。後にも先にもここでしか見られないテンションの演奏である。
題の通り、『宮殿』の影はすでにない。私は全く違うバンドを聴いている気分で、いつも聴いている。それほど全く違う音楽で、どちらも完成度が高い。星が4つなのは、個人的に『宮殿』の方が好きだからである。このアルバムを常に聴くことは私には出来ない。おそらく身が持たない。
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