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▼ノン・ストップ:詳細

ノン・ストップ

ノン・ストップ
グルダ(フリードリッヒ)(アーティスト), ショパン(作曲), シューベルト(作曲), J.シュトラウス(作曲), グルダ(作曲), モーツァルト(作曲), ドビュッシー(作曲)

▼クチコミ情報

・「演奏は素晴らしい!ピアノ調整が最低!
この時担当したピアノ調律師は誰だ!?と聴きたくなる作品グルダの名演を、スタインウェイがじゃましている。音色が全体的にバラツキ、ffで高音あたりはシンバルのような金属音だ!グルダは音に生命を吹き込むピアニストなのでこのような邪魔をして欲しくない。録音も悪い、安定したボリュームで聴けない。

・「グルダの天邪鬼でおちゃめなところに、思わず、くすりとさせられるライヴ
 第1曲、グルダ作曲「フォー・リコ(リコへ)」から、音楽の親密な空気に惹かれました。全部で14の曲のなかでも、特に、グルダの自作自演の音楽が予想以上に魅力的でしたね。第2曲、グルダの「メヌエット」などは、音楽の中に自由に羽ばたき、キラキラ光っているファンタジーが、とても素敵だったなあ。 1990年11月19日、ミュンヘンのガスタイク・フィルハーモニーで収録されたライヴ録音。曲と曲との間に拍手が入ったり、拍手が入らないまま、次の曲を続けて演奏したり・・・。そういう、曲と曲とのつなげ方、間合いがユニークだったのが面白かったです。拍手がまだ続いているのに、突然、そこに割って入るような感じで、次の曲を弾き始めたりしてね。あっけらかーんと響くユーモアっていうか、グルダの天邪鬼でおちゃめなところが伝わってきて、思わず、にやりとしちゃいました。 もともと、残響の少ないホールなんでしょうか。それとも、録音のせい? ピアノの音や拍手など、全体に硬い印象を受けました。録音はいまいちだったのですが、それを差し引いても、これは楽しめたライヴ録音。54分の音楽の愉悦に、乾杯♪

・「多様なジャンルのクロスオーバーが楽しい
今までロック、ジャズ、ワールドといろいろ聞いてきたが、これは非常に間口が広い包容力があるアルバムである。クラシックへの入口でこのアルバムに出会ったことをよかったと思っている。まず、このアルバムで聞かなければいけないのは、すばらしい旋律を持つ彼の自作曲「アリア」である。中盤から後半にかけての美しい旋律と超絶技巧は、彼の自作曲にこめた情熱を余すところなく伝えている。この若干の憂いを含んだ旋律は、この曲がグルダのかつての成就しなかった恋愛へのオマージュなのではないだろうか?と私は勝手に思っている。心に熱い気持ちを持つ男の曲である。9曲目「舟歌」では、ショパンが持つ「陰」の部分を上手く表現している。ショパンの当時の置かれていた人間関係を知ると、グルダの卓越したショパンの「陰」の表現力に気づくはずだ。終盤の「喜歌劇こうもり」から「辻馬車の歌」まで、自由奔放・ダイナミックに一気に展開し最後カッチリと締めている。器楽曲は、歌曲でないので歌詞がない。打鍵の強弱、微妙な間合いにて微妙な感情を表現し、メロディーで気持ちを伝える。喜怒哀楽の表現手段としてこれほど難しいものはない。以下、私見を記述することお許しいただきたい。このアルバムを聞くとき、彼が伝えたかったことは何だったのだろうか?といつも考えさせられる。グルダは、クラシックの世界にとらわれず、ジャズ・自作・フォークロレとジャンルのクロスオーバーを試みた。だが、最終的にそれらからは求めていたものを得ることができなかったのではないだろうか?と感じる。なぜか?彼が亡くなった今これを聞くと、構成が散漫かつ中途半端、断片的な感じがするからである。このアルバムは、彼の総括になっていない。彼には、まだほかにするべき仕事があったのではないだろうか?果たして、それは私の期待し過ぎだろうか。最後に、このアルバムと同時期にモンペリエでのリサイタルもCD化されている。こちらは、グルダのMCあり、冗談あり(クラシックでは珍しい!?)で全体的にリラックス感がある。ただ、曲の昇順・全体のまとまりは本作「Non Stop」の方が優れている。興味のある方は、聞き比べると面白いと思う。

・「既成の音楽ジャンルの垣根を飛び越えた楽しい一枚
アルゲリッチが絶賛し尊敬するグルダの魅力が凝縮された一枚です。コンサートのライブ録音で拍手も入っています。拍手が終わらないうちに時には次の曲を弾き始めたりして、コンサート会場にいるかのような気持ちになれます。彼のオリジナルや編曲、モーツァルト、ドビュッシー、ショパンなどのクラシックの曲が満載。彼の手にかかると、聴いたことのあるクラシックの名曲も全く新しい曲のようにきこえてきます。クラシック嫌いの人や、ジャズなどのポピュラー音楽嫌いの人にも、ぜひ聴いてもらいたい一枚です。既成の音楽ジャンルの垣根を飛び越えた楽しい一枚です。

・「天才グルダの変幻自在な演奏が楽しめる
かつて37歳にして,ピアノソナタの新約聖書ともいわれるベートーヴェンのピアノソナタ全集の2度目のそして歴史に残る名演奏の録音を成し遂げた天才ピアニストがいた。そして,彼は,その前後ころから,ジャズ等のジャンルを超えた世界へと羽ばたいていった…その男の名は,フリードリヒ・グルダ。

このディスクは,グルダの晩年の演奏会の模様(ミュンヘンにて)を収めたもの。とはいっても,「円熟」や「渋さ」といった言葉とは無縁で,相変わらずの溌剌として切れ味鋭い演奏を聴かせてくれる。

グルダに料理されるのは,まずは自作の「フォー・リコ」。冒頭から,何か楽しいことが始まりそうなワクワクした気分になる。次いで,やはり自作のチェロ協奏曲からの「メヌエット」でちょっとメランコリックな気分にさせ,モーツァルトの「幻想曲」へと続く。この両曲の間の即興的なフレーズが,全く異種の音楽の間を見事に架橋する秀逸なものであって,この演奏会でのジャンルを軽々と超えた変幻自在なグルダのパフォーマンスを象徴している。ショパンの舟歌,夜想曲も,ルービンシュタインやホロヴィッツで聴かれる若干感情移入過多で厚化粧な演奏(こういった演奏もそれはそれで魅力的なのだが)とは異質で,曲そのものから導かれる自律的な魅力を活き活きと紡ぎ出しており,グルダ特有のリズムやテンポの揺らぎも相俟って,他では聴かれない魅力的な演奏となっている。他にも,静の「アリア」,動の「プレリュードとフーガ」の対になった演奏に続いて,今度は,動の「ビーニョの門」,静の「亜麻色の髪の乙女」が対になって演奏される等々,選曲の妙と演奏の鮮やかさを語り出すときりがないが,私のお気に入りは,喜歌劇「こうもり」からの「お客を呼ぶのは…」から始まる3曲。ウィーンっ子ならではの,小粋な感性と絶妙なテンポ感とで,楽しく活き活きとウィーン情緒を味わわせてくれる。

「現代世界はジャズを求めているのであって,死んだ作曲家たちではない」との言葉を残してクラシック音楽から飛翔していったグルダであるが,このディスクでは,純粋に音楽好きな人を存分に堪能させてくれる。クラシックファンのみならずジャズファンにもお勧めできる1枚。(追記・グルダには,ベートーヴェンの「ディアベッリ変奏曲」という素晴らしいディスクもあるのだが,現在廃盤の模様である。是非,再発売を期待したい。)

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