・「すっきりとして清々しいバッハ。この曲の二番手、三番手としておすすめしたい」
全然、平均的じゃないバッハ(笑) あちこちで、はっ とさせられる箇所があり、清新の気に満ちたピアノでしたね。流れるようなバッハとは対極に位置する、めりはりを利かせた演奏。
でも、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』の最初の一枚としてはどうなんだろう。私だったら、まず、リヒテルの全曲盤をおすすめしたいな。この作品の深みを味わうなら、リヒテルのピアノが一番だと思うし、実際に聴いてみて、とても感動したから。 続く二番手、三番手のチョイスとして、全く毛色の違う演奏を楽しんでみようかって方に、グールドのこの選集をおすすめしたいですね。明晰で、斬新な解釈のバッハ。もやもやしたところのない、すっきりとして清々しいバッハだなあって、そんな印象を持ちました。
第1巻、第2巻の各24曲の「前奏曲とフーガ」から、それぞれ、8曲をセレクトした抜粋盤。第1巻は、1962〜1965年の録音。第2巻は、1966〜1971年の録音。 どちらかっていうと、第2巻のほうが、聴いていて面白かったな。
肌に合う、合わないが、人によって大きく割れるのが、グレン・グールドのバッハ。 『ゴールドベルク変奏曲』の旧録音盤を筆頭に、私はこの人のバッハ、「躍動感にあふれていて面白いなあ」って、とても気に入っています。
・「最高の演奏」
バッハを弾かせたら、右に出るものはいないと思います。私は、グールドをゴールドベルク変奏曲(55年盤、81年盤両方)で知って聞くようになったのですが、このように録音を残してくれてありがたく思っています。完璧としか言いようがありません。
本CDは平均律クラヴィーアの抜粋ですが、それだけに良い曲目ばかり選ばれているとも言えます。1枚でじっくり味わえるCDです。
・「バッハの平均率、リヒテルと並んで名盤です。」
最初の第一番でリヒテルとはまったく違うアプローチで、なかなか楽しめます。ただ、最初に聴いたのがリヒテルのほうなので、個人的にはどうしてもリヒテルのほうが好きです。例の「刷り込み」ってやつですね。
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