・「異次元」
音はヘヴィーでラウド、なのに癒し系という矛盾。アンビエントでありサイケデリックでもありイージーリスニングでもありへヴィロックでもある。
・「フジロック来日記念」
フジロック来日記念ということで書き込み。未だにアイシスというバンドを知らない日本のリスナーは多いはず。
分かり易く解説すると、重いインストにうねり出す声が絡む構成。しかし、その音は聴き易く馴染み易い。従来のへヴィバンドとは一線を引く、独特の世界観に浸れるだろう。また、ビデオクリップもボストンという都会的センスが光るショートフィルムのような作りになっている。
取り分け、アイシスのアルバムの中でも最も入り易いのが今作だと思う。フジロックへ参戦するなら、このアルバムから入ることをお薦めする。
・「ヘヴィ・アンビエント海溝」
内へ向かうヘヴィネス、高い精神性を感じるサウンドだ。
表層的にはモグワイ、ゴッドスピードユー!ブラックエンペラー等にも通じる折り重なるギター・フレーズ、ノイズの交錯、スケール感、陶酔感…アプローチの仕方は違っても高みへ到達してくると相通じるものが出てくるのだろうか。
ハード・コアを核にもつ彼らの場合には静から徐々に登り詰めるバースト部分がヘヴィなヴォーカルで織りなすカオティックな表現になっているが従来のハード・コアのイメージを完全に超えている。もはや、ちっぽけなジャンルの壁など不要に思える。
ヘヴィネスからアンビエントへ、プログレッシブに展開するサウンドはロックの可能性を拡げていくものだ。
ハードコア界を牽引するレーベルハイドラ・ヘッドを主宰するアーロン・ターナー率いるバンド、アイシス。
深く深く、漆黒の藍が広がる群青の海溝へ大きくうねり、旋回しながら私たちを連れて行ってくれる。
・「前衛ハードコア待望の3rdフル!!」
前作からすでにそうだったが、もはやハードコアの枠には収まりきれないジャンル識別不能。”ISIS”は”ISIS”としか言いようのない孤高の存在になっている。
静と動の振り幅が前作以上に大きく、静の反復アルペジオから泣きの轟音リフに展開する様は何度聞いても鳥肌がたつ。ボーカルは基本的には必要最小限しか入っておらず、インストバンドまではいかずとも、バンドサウンドが主軸.モグワイなどのポストロック勢と比較されることが多くなっているが、メタリックなリフや分かりやすいメロディなどが多いので、メタル好き、ハードコア好きにも特に違和感なく聞ける。
BGMとして簡単に聞けるような音楽ではなく、じっくり聞き込むタイプではあるが、決して難解ではないので、激音好きな人間だけでなく、全てのロックファンに聞いて欲しい一枚.
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