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▼破れたハートを売り物に:詳細

破れたハートを売り物に

破れたハートを売り物に
甲斐バンド(アーティスト), 甲斐よしひろ(その他), 関沢新一(その他), 椎名和夫(その他)

▼クチコミ情報

・「音への追求
こんな曲考えつく?これが「破れた〜」の第一印象だった。たしかに海の向こうではトーキングヘッズがアフリカンビートの強烈なアンサンブルを試みていたのだが、邦楽でこのアプローチは考えられなかった。じゃあライブじゃどうやるの?という疑問もふたをあければヴォーカル、ギター以外はオケという内容で、がしかし不思議なことにオーディエンスが大合唱のすざまじい盛り上がりをみせる。しかもオープニングでこの曲をやってしまうのだ。これは甲斐バンドがはじめて「音」にこだわりをみせたアルバムで、この結果に満足できない思いが、後のニューヨーク行きを決断させた。「破れた〜」から「ジャンキーズ〜」までの流れの中の甲斐よしひろのヴォーカルはこの時期が一番ワイルドでないだろうか。そして甲斐バンドがローリングストーンズのようなギターバンドだと示したかのような大森信和と田中一郎のプレイ。後半の「観覧車」から「冷たい愛情」への流れも素晴らしい。ボーナストラックで暁の終列車を後にもってきたののは少し残念だ。

・「さらに上を目指す甲斐よしひろ達、1981年の結晶
まずジャケットから一見して「カッコイイ!」と感じずにはいられない。5月の独自の事務所「ビートニク」設立、パーカッションが印象的なライブアルバム『流民の歌』リリース、9月13日・伝説となった大阪・花園ラグビー場でのライブ、現・久美子夫人との恋愛など、1981年の総決算ともいえるこのオリジナルアルバムは、四半世紀経った今もなお僕の胸を焦がし続けている。

当時のFM音楽雑誌の記事によると、このアルバムにはタイトル曲だけでも120時間、アルバム全体では24曲の録音に1100時間をかけ、その中から9曲を厳選したものだと言う。「パーカッションの洪水と飾りのない歌詞」にこだわったタイトル曲、小林旭の往年のヒット曲を独自の解釈でパワフルにした「ダイナマイトが150屯」、リズムに実験的要素を感じる「どっちみち俺のもの」、ザラザラした音が刺激的な「ランデブー」「ジャンキーズ・ロックンロール」など、アナログ盤でいうA面にはアップテンポ・ナンバーが並ぶ。その他当初はこちらがシングルA面候補だった「陽の訪れのように」、レゲエ調の「奴(ギャンブラー)」、愛の幕切れを綴るラストナンバー「冷たい愛情」と一曲もハズレなしの力作だったが、それでも甲斐氏が満足していなかったのは翌年タイトル曲と「観覧車」(新録音)の2曲をNYパワーステーションのエンジニア、ボブ・クリアマウンテン氏へりミックスを依頼したことからもうかがえる。

次回作『虜−TORIKO』で甲斐バンドのサウンドは洋楽とも勝負できるほど洗練されたのだがシンセサイザーが音の主体に移行し始めるので、“ギター中心のロックアルバム”というカテゴリーで語るのならこのアルバムがベストではないかと僕は思っている。

・「2期?!
甲斐バンドの転換になったアルバムと言えるでしょう、この後ハードボイルド路線のきっかけとなった作品。ライブでメンバーが並んで合唱する破れた〜は鳥肌物でした。のちにポップにリメークされる観覧車ですが個人的にはフェードアウトしながらアカペラでかぶってくる破れた〜がはいったこちらが好きですね。

・「ロックに対する解釈
甲斐よしひろというアーティストは特異な存在である。本来ストレートなロックを志向しながらも世界の音楽のいろいろな要素を入れようと試みるところがある。そんな甲斐よしひろが試みたのはトーキングヘッズの「リメインザライト」のようなアフリカンパーカッションを前に出したアルバム作りであった。結果として賛否両論であったが、そのストレートな挑戦には拍手を送りたい。

・「ワイルドな一枚!
甲斐のソウルをかぶりつきで感じられる一枚!!荒削りで攻撃的なサウンドと歌詞がこれ以降のガッチリとした作りのアルバムとはまた違った魅力に溢れている。甲斐バンドとしてのうねりとグルーヴを感じさせるのはこのアルバムが最後となってしまった。

・「俺の中で鳴り止まないロックンロール
甲斐バンドのアルバムの中で、一番かっこいいアルバムだと思う。詞的にもハードボイルドな雰囲気が溢れてて、音的にもシャープさと深さに満ちていて最高の一枚。「ランデブー」が大好きなんだけど、STONESの「ハンドオブフェイト」を彷彿させる詞の格好よさ!・・・後の「GOLD」に収録されてる「危険な道連れ」も似たような感じだけど。とにかく甲斐の詞も曲も生き様も、俺にとって男の手本だな。

・「最強のロックン・ロールアルバム
甲斐バンドの活動期を3つに分けるとすると、ニューヨーク3部作に移行する前のいわば、中期甲斐バンドの集大成的作品。前期のフォークロック色がすっかり抜けて、ロックバンドとして確立し、甲斐バンドのロック性が好きな人には、ベストのアルバムと言えるのではないだろうか(特にレコード時代のA面は、畳みかけてくるような疾走感があった)、とにかく、ビート感が文句なくかっこいい。これ以降のニューヨーク3部作によって、甲斐バンドは、音楽的にストイックなまでに洗練され、いい意味でのゴツゴツ感は失われてしまったのかもしれない(それは、それで正常進化であったが…)。常に野心的であった甲斐よしひろは、アフリカンパーカッションを採り入れ、その後のライブでは欠かせない楽曲となったタイトル曲が印象的である。ジャケットのかっこよさも当時、レコード店で異彩を放っていた。さらに言うと、「冷たい愛情」を聴くと、故人大森信和氏のライブでの泣きのギターを思い出さずには居られない。版権で問題となった「ダイナマイトが150屯」は、日本の歌謡史についての甲斐よしひろのロック的解釈である。日本歌謡と洋楽を聴きまくって青春期を送ってきた甲斐よしひろならではの名カバーと言えるであろう。ついでに言うと、当時のA面最後に入っていた謎の笑い声もこのリマスター盤でもカットされずに残っている(笑)。このように何かと話題の多い作品であるが、前のお二人が書かれていたように名盤であることは間違いない。

・「高校3年生の“花園ラグビー場”を思いだすっっ!!
ほー…。hidekazaさん、そんな事で再発されへんかってんですかー…。忘れもしない、あれは高校3年生。大阪の花園ラグビー場でのライヴ、観に行ってるんスよ!!ほんでオープニングが、当時まだどのメディアでも未発表やった「破れたハートを売り物に」やってんですよ!!なんや知らんけど、甲斐さん・松氏さんらがステージの前に出てきはって、あのパーカッションの音色ですよ!!「なんや!?なにが始まんにゃ!?」って思ってたら、「やっぶれった、はあ~とを~…」ですよ!!めっちゃサブイボ!!(^^;;とにかく甲斐バンドの、「ラヴ・マイナス・ゼロ」と、このアルバムは、イマドキの若いモンにも受け入れられるグルーヴやと思いますっっ!!

・「ついに再発
「ダイナマイトが150トン」の版権のからみで、リマスタシリーズで再発売されていないとききました。旧盤がオークションでも結構な高値で取引されていたので、2000円での再リリースは大歓迎です。

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