・「上り調子を支える両面性」
1975年にリリースされたカンサスのセカンドアルバム。前作より、もっと何かヤッテやろう!さらに上がってゆこう!とゆう意気込みが感じられる作品に仕上がっています。
前作の1曲目に収録してある「Can I Tell You」はとんでもない必殺チューンでしたが、今作のしょっぱなを飾る「Down the Road」も凄まじいスピード&破壊力です。リチャード・ウィリアムスとケリー・リヴグレンのダブルギターの破壊力に更にロビー・スタインハートのヴァイオリンが加わって(ほとんどギター)、とにかくキレてキレてキレまくりすこぶる切れ味抜群のカッコいいナンバーになってます。
そしてお次のタイトルトラック「Song for America」と次の「Lamplight Symphony」の対比が本作最大のハイライトです。前者の方はタイトル通りで牧歌的な雰囲気が漂ってます。イギリスのプログレには泣きを誘う物が多いがコチラはどこまでも朗らかで優しい気分になれますね。スティーヴ・ウォルシュのヴォーカルもスタインハートのヴァイオリンも曲想にマッチしていてGOODなんです。10分とゆう長さもまったく感じさせず飽きることなく聴かせる演奏はさすがだし、フィナーレでの音の広がりはアメリカの広大な大地を連想されてくれます。文句なしに初期の名曲ですね。一方後者の方は打って変わって(とゆうか激変...)、荘厳なシンフォニックサウンドで叙情美と構築美を聴かせてくれます。シリアスで湿った雰囲気が漂い後半はかなりサスペンスフルな展開ですね。
思うにこの対比こそカンサスの核であり凄味ですね。そしてこの両面性を見事に融和して昇華したのが次作の【仮面劇】に収録されている「銀翼のイカルス」と「尖塔」とゆう超名曲ですね。そんな事で本作はその進化への過程を愉しむとゆう妙があります。
・「アメリカの歴史と風景が蘇るようなタイトル、名曲です」
ソング・フォー・アメリカがかつてのワールドツアーのオープニングだった時、コンサート会場はミラーボールの輝きと共に、イントロの力強い響きと鼓動に導かれて、歌詞が始まるまでの長い長い前奏に聴き入ったものだった。それはまるで広大なアメリカの大地が処女地として目の前に開けていて、清流が流れ、乾いた空気と先住民の精悍なまなざしが交錯するかのような、緻密なメロディに支えられた空間だった。 体が異世界に浮くような、ジプシーテクニックに味付けされた絶妙な電子バイオリンとキーボード、いつの間にかナレーションのように音楽の世界に入り込んできたボーカル。 この1曲こそが、カンサス入門にもっともふさわしい名曲、このアルバムがカンサス初心者へのお勧めの名盤だと思います。
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