・「ペイン/ダウンズの新生エイジアの第一弾」
92年発表の5作目。『アストラ』あたりからのメンバーの確執からのゴタゴタが続き、前作『NOW AND THEN』は楽曲そのものは優れていたものの、ほとんど編集盤 (新曲は半分のみ) のような作品だった。ギタリストが固定せず、TOTOのスティーヴ・ルカサーまでを駆り出して製作されており、完成度としては頗る低いと言わざるを得なかった。結局グループの顔でもあったジョン・ウェットンが再脱退し、新たにジョン・ペインが参加。本作がジョン・ペインとジェフリー・ダウンズによる新生エイジアの第一歩となった。ドラムスはカール・パーマー、二転三転したギタリストはアル・ピトレリとなり、スティーヴ・ハウも一部の曲に参加しているようだが、あくまでもグループに箔を付けるためのものかも知れない。楽曲の方もペインとダウンズの共作がほぼ半数を占めており、ペインがエイジアの新しい顔として十分に機能していることが伺える。楽曲の共作者としては3.にグレック・レイクの名前があり、一時期のゴタゴタ期の副産物として一つの実りを上げている。ペインのヴォーカルは硬質でなかなか魅力的だが、ASIA=ウェットンとする向きには不評が多いようだ。アルバムはタイトルのとおりウェットな水のイメージを感じさせるもので前作とはやや趣きが違うもの、まだ従来のASIAにこだわっている部分もあり、ペインのヴォーカルを含めて拒絶されるほどの違和感はない。むしろかなりの良作だと思う。エイジアの名に恥じない傑作アルバム
・「決して悪くはない内容」
’90年に華麗に復活を遂げて、コンサート・ツアーも盛況だったASIAだったが、その直後にJOHN WETTONが脱退してしまい、後任にJOHN PAYNEを迎え制作された、新生ASIAの’92年発表作。 作曲には様々な人が関わっており、演奏にもオリジナル・メンバーである、STEVE HOWE、CARL PALMERと、他にも多数のプレイヤーが参加しており、バンドの実体の見えにくい、奇妙な形態となっている。 曲そのものは決して悪くはなく、②⑧⑨⑩⑪という辺りはASIAとしておかしくないが、曲の出来、不出来の差が大きく感じられたり、③⑤の歌詞には、どうも受け入れにくい、いただけない表現がある。 また、新加入のJ.PAYNEの歌いまわしが少々力み過ぎて、粗野に聞こえる箇所もしばしば見受けられる。 よって、内容自体は決して悪くはないものの、あらゆる面での中途半端さも否めず、まだまだ発展段階の途中であることを露呈している。 次作からは、激しいメンバー・チェンジを行いながらも、バンドの体制にまとまりを見せ、J.PAYNEの個性を前面に出しつつ、それまでのASIAらしさも加味した良質な作品を発表し続け、現在に至っている。
・「Re-issue発売」
Downes/Payneの新生Asiaの一作目。Carl Parmerも一部参加。このアルバムには現状Asiaのクラシックとなった②、③、⑥等が入っており、ポップ性は抜群。グループの名前変えればもっといいのに、と思っておられる方もいらっしゃいましょうが、まあ一度聴いてみてください。聴きやすいアルバムです。デジパック仕様。
ボーナスはArchivaシリーズに収録済みなのでありがたみは無し。レコード会社のPRシールをデジパックの紙部分に貼り付けるのはやめてくれないかなあ。(ジャケ写の右下部分のこと)
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