・「愛すべきテナーマンの愛すべき一枚」
時は1965年。もうハードバップがその全盛期を過ぎた頃。心は既にファンクジャズか?ビリー・ヒギンズの叩き出す軽快なリズムに乗って、ホレス・シルバーにバックビートを効かせたようなハロルド・メイバーンのピアノが走り出す。「真っ赤に燃えた太陽だから、真夏の海は、恋の季節なの。」フロントのモブレーのテナーが切ないメロディーを歌いだす。スモーキートーンのテナーが映える。そこに絡む空間を切り裂くようにシャープなリー・モーガンのトランペット。これは、"Water Melon Man", "Sidewinder"に続く ブルーノート流の完璧なヒットチューンの作りだ。心地よいことオビタダシイ。この一曲目が、モブレー自作の"Dippin'"だ。その乗りの良さを引き継いだのが、大ヒットチューン?の"Recado Bossa Nova"だ。どことなく漂うラテンの哀愁あふれる、場末感溢れるメロディに何故か郷愁を感じさせられる。ここでも醸しださせるのは、あのホレス・シルバー的ハードバップ。モブレーがジュニア・クックに、モーガンがあのブルー・ミッチェルのように聞こえてこなくもない。残りの4曲も馬鹿にできない。50年代の香りがプンプンする中々のハードバップ。テナーのミドルウェイトチャンピオン、モブレーの余裕のある味わい深いトーンが楽しめる。鋭角的(モブレーと一緒だとどうしてもその感が強まる)なリーのトランペットも、相変わらずキレまくっている。スピード感のあるメイバーンのピアノもノリノリだ。ガッツ溢れる変拍子のヒギンスのドラムスもソウルフル。だが、このアルバムの売りは、悪まで頭の二曲。新主流派達と比べれば、志はあまり高くないヒット狙いの二流曲。でもそれがどうした、「気持の良いことは常に絶対的に正しい」のだ。
・「愛すべきテナーマンの愛すべき一枚」
時は1965年。もうハードバップがその全盛期を過ぎた頃。心は既にファンクジャズか?ビリー・ヒギンズの叩き出す軽快なリズムに乗って、ホレス・シルバーにバックビートを効かせたようなハロルド・メイバーンのピアノが走り出す。「真っ赤に燃えた太陽だから、真夏の海は、恋の季節なの。」フロントのモブレーのテナーが切ないメロディーを歌いだす。スモーキートーンのテナーが映える。そこに絡む空間を切り裂くようにシャープなリー・モーガンのトランペット。これは、"Water Melon Man", "Sidewinder"に続く ブルーノート流の完璧なヒットチューンの作りだ。心地よいことオビタダシイ。この一曲目が、モブレー自作の"Dippin'"だ。その乗りの良さを引き継いだのが、大ヒットチューン?の"Recado Bossa Nova"だ。どことなく漂うラテンの哀愁あふれる、場末感溢れるメロディに何故か郷愁を感じさせられる。ここでも醸しださせるのは、あのホレス・シルバー的ハードバップ。モブレーがジュニア・クックに、モーガンがあのブルー・ミッチェルのように聞こえてこなくもない。残りの4曲も馬鹿にできない。50年代の香りがプンプンする中々のハードバップ。テナーのミドルウェイトチャンピオン、モブレーの余裕のある味わい深いトーンが楽しめる。鋭角的(モブレーと一緒だとどうしてもその感が強まる)なリーのトランペットも、相変わらずキレまくっている。スピード感のあるメイバーンのピアノもノリノリだ。ガッツ溢れる変拍子のヒギンスのドラムスもソウルフル。だが、このアルバムの売りは、悪まで頭の二曲。新主流派達と比べれば、志はあまり高くないヒット狙いの二流曲。でもそれがどうした、「気持の良いことは常に絶対的に正しい」のだ。
・「リカード・ボッサノヴァの美しさよ」
「ボッサ」の付く曲に2曲名曲がある。「ブルー・ボッサ」と「リカード・ボッサノヴァ」。ブルー・・・はジョー・ヘンダーソンのブルーノートのアルバム「ページ・ワン」があるが、リカード・・・は、このアルバムで決まり。この一曲を聴くためだけに買ってもソンはない。古きよき時代のブルーノートの名作。(松本敏之)
・「買いです。」
みんな若いです。その一言に尽きます。ハンク・モブレーもリー・モーガンも、そしてなにより彼らを取り巻く時代が。ソウル・ジャズの名盤という括りで語られることも多いアルバムですが、それ以前にジャズがまだ若者を牽引する力に溢れていて、ジャンルに関係なく人を引き付けてくるように思われます。また、彼らのその後辿った運命に思いを馳せる時、その感慨はひとしおになります。しかし、20数年前、ジャズを聴き始めの頃、ラジオのエンディング・テーマに使われていて気に入ったのでジャズ好きの人に訊ねたら、バカにされたような覚えもありますが。
・「「この一曲」がある一枚」
有名になったジャズメンには「この一曲」がある。ジョー・ヘンダーソンは「ブルーボッサ」、アート・ペッパーだったら、「ユール・ビー・ソー・ナイス・カム・ホーム・トゥー」。ハンク・モブレーだったら、このアルバムの2曲目「リカード・ボッサノヴァ」。ハロルド・メイバーン(ピアノ)、リー・モーガン(トランペット)、ビリー・ヒギンス(ドラム)など、黒人の「濃い」ジャズを演奏する面々がバックだから、マイナー調のちょっと哀愁あふれる「リカード・ボッサノヴァ」も軟弱にならない。そこがいい。アルフレッド・ライオン(プロデューサー)、リード・マイルス(デザイン)ルディー・ヴァン・ゲルダー(録音)と、ブルーノート黄金時代の作品は、40年たった今聴いても古びない。名盤、名曲とはこのような一枚をいう。(松本敏之)
・「「この一曲」がある一枚」
有名になったジャズメンには「この一曲」がある。ジョー・ヘンダーソンは「ブルーボッサ」、アート・ペッパーだったら、「ユール・ビー・ソー・ナイス・カム・ホーム・トゥー」。ハンク・モブレーだったら、このアルバムの2曲目「リカード・ボッサノヴァ」。ハロルド・メイバーン(ピアノ)、リー・モーガン(トランペット)、ビリー・ヒギンス(ドラム)など、黒人の「濃い」ジャズを演奏する面々がバックだから、マイナー調のちょっと哀愁あふれる「リカード・ボッサノヴァ」も軟弱にならない。そこがいい。アルフレッド・ライオン(プロデューサー)、リード・マイルス(デザイン)ルディー・ヴァン・ゲルダー(録音)と、ブルーノート黄金時代の作品は、40年たった今聴いても古びない。名盤、名曲とはこのような一枚をいう
・「テナーの魅力を広げた」
モブレイを一部の評論家達はB級だのと言っているが、ロリンズ、コルトレーン。テナーサックスの男性的で力強く吹くと言うイメージがあり、モブレイの音はソフトでメロディアス、テナーもこう言う吹きかたもあるのかと思い感心させられた。言わずと知れたモブレイの代表的人気盤。この中の「リカード・ボサ・ノヴァ」は、かつてジャズ喫茶で毎日のようにリクエストされた人気曲で、ジャズの楽しさを目一杯表現してみせる。
・「モブレーのリラクゼーションが名演を生んだ」
ハンク・モブレーのジャズ・シーンにおける足跡はブルーノートをはじめとする数々のセッションに参加しイースト・コースト・ジャズの隆盛に一役買ったことである。また、サイドメンとしても、ジャズ・メッセンジャーズ、マイルス・デイビスのコンボに参加した事がその有能さと実力を物語っているといえよう。しかし、ベルベット・トーンと形容される音色は悪く言えば迫力がなく、アドリブのソロもモーダルな解釈がやや苦手で、あくまでもハード・バッパーの域を出ていない。しかし、このアルバムではジャズ・ロック調という時流に乗った部分もあるが、モブレーらしくリラックスしたのびのびとしたプレイを聞くことができる。特にイーディ・ゴーメによってヒットしたポップ・チューンを題材としたリカード・ボサノバの存在は、このアルバムの人気を決定的にし、全体を親しみやすいものにしたといえる。ここでのリー・モーガンのソロはややたどたどしさもあるが、スリリングで聞き所がいっぱいだ。60年代半ばのモブレーの代表作だといえよう。
・「かたい事言わないでノリまくるアルバム!」
~普通にポップス好きなリスナーにしてみれば(僕と、僕の周りの意見だが)なんだか親父臭くて「しぶいなあ」というイメージのあるジャズだが、そんな方でもこのアルバムをちょっと大きめの音量で聴いてみれば、そんな先入観は打ち消されてしまう。しぶいビートじゃない、アップテンポでビートの利いた、かっこいい、まさに60年代のポップロック!?といってもいいよ~~うなスタイルの良さ。もちろんしっかり聴けば、モブレイもモーガンもこの時期特有の演奏していたり、メイバーンがちょっと背伸びしても仕切れてなかったりする所もあるが、そんなかたい事言わずに。前半はがんがんに飛ばして、途中でちょっとミディアムテンポ、ちょっとロマンチックになったかと思えば再びノリよくしめる。ドライブでもしながら聴きたい、ご~~機嫌なアルバム。~
・「アルバム・ジャケットも秀逸!」
ブルーノート・レーベルの空気が満喫できる Hank Mobley は65年の人気盤で、新録にはない独特の雰囲気が心地よい。Mobley の人柄がにじみ出たテナーの響きと、やや後ノリ的なリズム感覚の演奏も楽しい。
名曲・名演の [2] は、64年「Getz/Gilberto」に先導された当時のボサノヴァ流行に呼応したものらしく、爽やかさを残しつつジャズの強いアタックも織り込んだ見事な仕上がり。
いわゆる激動の60年代なのに、全体的にこのオーソドックスさはどうか、と言う向きもあるが、リズム陣 はやはり次の時代の人選。「The Dip」「The Vamp」「Ballin’」の少し危ないタイトルは、そうした流れに対する Mobley の反発か。もっとゴリゴリ聴きたかったら、同じくブルーノートからの「Roll Call」「Workout」などのアルバムもお薦めです。
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