・「良かったです」
ジャズを知らない友達から、カーステレオから流れてくる曲に興味を持ってくれたアルバムです。一言で言えば、透明で力強く穏やか といった感じでしょうか。 最初はビルエバンスの再来かと思ったのですが、よく聞いてみると明らかに音楽の世界観が違うように感じます。
以前はシンプルなトリオの演奏が中心だった、新たにサックスとトランペットを編成はするものの、まったく持って彼の世界観の良さが衰えるところかそれ以上に表現されているところが素晴しいかったです。
叙情の表現が本当に上手いです。
・「初恋の人をしのぐ勢い」
ラングを聴くとエバンスを思い出すし、フレスを聴くとマイルスを思い出すし、シェラーを聴くとスタン・ゲッツを思い出す僕ですが、じゃあこのCDはそうしたオールスタージャムセッションのコピーなのかと尋ねると、とんでもない、全然違ったサウンドがきちんとあります。ティエリーのメロが美しいからなのでしょう。初恋の人に似ているのでつきあいはじめたガールフレンドの方が、実は今の自分にぴったりだということに気付いた感じ。確かにマイルスもエバンスもゲッツも亡くなってかなりの時が経ち、時代がどんどん進んでいるのだから、自分の等身大を感じさせる音楽が出てきても不思議はないでしょう。とにかく2曲目の「les petits yeux」を聴いてください。涙が出るくらい美しいです。これ1曲で最近僕のターンテーブルに乗る率が高くなっている作品です。たたづまいが偉そうでないのに、実はものすごく素敵な女。これがこの音楽の正体かな。
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