・「名曲は、いつの世も名曲、色褪せず・・・」
冒頭から辛口ですが、このアルバムは「名盤」とは僕は思っていません。なぜなら、いかにも「コンドルは飛んで行く」焼き直し(7)、中途半端なエスニック(8)、企画負けっぽいルーツ系(5、9)など、今聞くと古色蒼然なマテリアルが半分を占めていて、アルバム通して聞く気にはなれないので。でも★5つなのは、あとの5曲がこのマイナスを補って余りある素晴らしいものだから。
P.WilliamsとR.Nicholsの名コンビの手になる1は、僕にとって「ポップスの王道」であり、永遠の名曲。これを聞きたさにCDで買い直したようなもの。V.Morrison作の3はカリビアンなアレンジという意外さが、聞けばすぐにそれとわかるR.Newman作の4は、作者とは声質が正反対のアートが歌っても良いと、双方見事な出来栄え。そして、シングルヒットした6、及び10は「マッカーサー・パーク」を始めとして当時ヒットを連発していたJ.Webb作。良いです。バックの面子も腕利き揃い。1のバックで弾きまくりのGなど、その音色とフレーズに聞くたびに泣けること泣けること・・・。
もし「声が甘ったるい」などと先入観を持っているなら、決めつけずに是非体験してみて下さい。
・「相変わらずのエンジェル・ボイスが嬉しい」
私の中学時代とS&Gの活動時期が重なっていた。その頃からA.ガーファンクルのエンジェル・ボイスには魅了されていた。本作は解散後のソロ第1段。S&Gの解散後、曲を創っていたP.サイモンの歌より、ガーファンクルの歌の方がS&Gに近いと良く言われたが、本作でもそんな傾向が出ており、更にソロになったおかげで自分らしさを発揮できたと思う。私のお気に入りは「All I Know」。傷つきやすい恋人間の感情を見事に捉えた詞、情感溢れながらも雄大なスケールで迫るサウンド、そして何と言っても透明感と清涼感溢れるボーカル。ガーファンクルのと言うより、アメリカン・ポップス史上に残る傑作だと思う。他の曲もそれからの種々の方向性を感じさせる佳曲で、第1段でありながら代表作と言っても過言ではないと思う。
・「アートは最高の表現者です」
ソロ一作目。色々な試行錯誤があったそうだが、それだけの価値のある一枚。一曲目の「トラベリング・ボーイ」からアートの歌のうまさだけではない、表現者として力量が感じられる。全体的に若々しさが感じられ、うーん、青春の一枚だなーと思える。個人的には「君に歌おう、僕の歌」がアートにしては珍しくリズミックな曲で心楽しくなるのが良い。もちろん「All I Know」も曲の持つ魅力を最大限に引き出していて、ベストです。少々、ポールの才能の影に隠れてしまいがちなアートの力が十分に実感できる一枚です。
・「やはりすばらしいです。」
もう今となっては手に入らない青春という次官を共有していた音楽、今でこそその素晴しさがわかってきます。売れないとすぐ廃盤になってしまう今日この頃の経済中心の文化なき世代を悲しく思います。
・「ソロ一作目にして最高傑作」
このアルバムはアートがS&G解散後にリリースした彼自身のソロデビュー作ですが個人的にはこのアルバムが彼の最高作だと思っています。 S&G時代からのロイ・ハリーのプロデュースもアートの声の魅力を最大限に引き出してますし、楽曲が粒揃いなのもうれしい好盤です!個人的にはJ・ウェッブ作の「友に捧げる賛歌」がベストですね。 あの事件でS&Gの再結成ツアーは日本で観る事は出来なくなってしまったと思いますがこのアルバムの中のアートの歌声は透明感に溢れてホントに美しいです。
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