● 真のプログレ?
・「ニュークリムゾン、スタート!」
1981年に発表された新生クリムゾンの第1作です。トーキング・ヘッズでのプレイが冴え渡っていた奇才エイドリアン・ブリューをやはり「強奪」してメインギタリストに迎え、ベースにはスキンヘッドのベース(スティック・ベース)の魔術師トニー・レイヴンを据えて、今までに聴かれなかった大変キッチュな音の世界を作り上げています。
まずは1「Elephant Talk」ではいきなりエイドリアン・ブリューによる象の咆哮が炸裂します。こんなのは以前のクリムゾンでは考えられなかったこと。続く「Frame By Frame」では何とグループ禁断の“ハーモニー”まで出てくる始末です。それにしてもエイドリアン・ブリューの曲がりくねったギターソロは完全に「変態の域」に達していますが、対する御大フリップのプレイは相変わらず冷徹、冷静で機械的ですらあります。この2人のまったくキャラが異なるギタリストが織りなす摩訶不思議な世界は、聴いているうちに妙なトランス状態へと導いていく静かなパワーを感じます。トニー・レイヴンが作り出すスティックによるフレーズも、当時としては斬新で、2人のギタリストが作り出す変態世界に確かな彩りを加えています。
Discipline=鍛錬、訓練と名づけられたこのアルバムがリリースされた当時、御大フリップは「自ら鍛錬を続けることによって、より完成された音楽を作り出すことができる。私のこれまでのプレイは非常に雑で粗野だった。だから、今までの自分のプレイのすべてを捨て去ったうえで新たに鍛錬、訓練を続けながら自分の音楽を志向していくことになるであろう。だからアルバムのタイトルもDisciplineにした」という意味合いの発言をしていました。この発言がどこまで本気でどこまで冗談なのかは、発売後20年以上経ったいまでも分かりませんが、従来のクリムゾンのイメージを完全に打ち破ったのは事実です。また、以前のクリムゾンのイメージを求めてこのアルバムに接した人は、強烈な拒否感を示したことも事実でしょう。そう感じさせた時点で、御大フリップはきっとニヒルな笑みを浮かべたに違いません。個人的には永遠と続く無機質なアルペジオを弾くには、やはり日常の鍛錬、訓練が必要だなと感じましたが。
・「賛否両論の新生クリムゾンのアルバム」
60年代、70年代のクリムゾンファンには敬遠されていた作品。当時は『ディシプリン』というバンド名で活動を初め、後にキングクリムゾンに改名。ギター2台もクリムゾンでは初の試み。ブリューの唄はメロディーが単調かボイスパフォーマンス的なスタイル。あれだけ難しいアルペジオをやりながらだから難しいとは思うが。曲はどの曲も素晴らしく、タイトル曲のディシプリンは、この時期のクリムゾンのコンセプト『訓練、規律、戒律』を表現している。音楽的にみれば、ペンタトニックのアルペジオを2台のギターで音をずらしていく、言わばガムラン音楽の手法。このアルバムの凄さは1回聴いただけでは分からないので熟聴して欲しい作品。
・「好きだな~Discipline以降」
King Crimsonは長い栄光の歴史を持ったバンドですが、レビューを見ていると初期の頃を評価する人が多く、後半は叩かれている事が多い気がします。しかし、私は、Discipline以降の方が好きですね。無意味な退屈な曲がなくなり、聞き易くなって飽きさせません。お奨めです。
・「'80年代キング・クリムゾンの第一作目。」
'80年代キング・クリムゾンの第一作目。初めて加わった2人のアメリカ人と奇才ロバート・フリップがどう絡むか非常に注目された作品。結論としては、今までのファンにとってはイメージが違いすぎたのだと思う。多くの酷評が飛び交った。しかし、私はそうは思わない。この作品に始まる3部作はそれ以前の作品に勝るとも劣らない良さを持っていると思う。むしろ、今聴いてこそ理解できる音と言い換えることも出来るかもしれない。“Matte Kudasai”を除く全ての曲が名作だと思う。
・「ギターでここまでできるのだな」
プログレっぽいのである。「エイドリアン・ブリュー」の才能が出てます。エレキギターの奏法の概念を覆すような、まか不思議な音を出しているのですがちゃんと曲としてすばらしい。ベースは、太い音と言うよりもリズムをキープしていて、リフレインしてます。「MTV」で見ましたけれども、ふつうに構えて弾くベースではなくて、弦が多くて、そうだなー?小さな琴を縦に抱きかかえて弾いているような感じです。??「待ってください」という曲では、日本語で「まってください~」とブリューが歌っています。ふつうの生活にちょっと刺激を与えてみたいときに、いかが。
・「後から評価される傑作もある」
復活した当時はアメリカ人を混ぜたことや、曲調が解散前とは似ても似つかなかったため、かなり評判が悪かった作品。解散直前のアルバムに入っていた「Starless」みたいなものを期待して聞いたら「象さんのお話」ではコケて怒る気持ちもわかる。(私が正にそうだった)時間がたって冷静に聞いてみたらなんとこれは傑作ではないか。
今聞いてみれば名曲のオンパレードで捨て曲無しなのだが、やはり偏見は恐ろしく、昔は全然わからなかったのでした。このCDは発売当時のジャケット再現を狙った紙ジャケでボーナス付きもうれしい。それにしてもこれを目の前にすると前のレコード会社の紙ジャケひどかったなあ。
単にパッケージを紙で作りましたという代物だったということがよくわかりました。(シングルジャケットを見開きで再現するな、金返せといいたい。)
・「今もって色褪せない驚異の作品。」
『ディシプリン』、『ビート』、『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』の三部作をだしたクリムゾンを個人的にはディシプリン期のクリムゾンって思ってるんですけど、 フリップはこのバンドを最初、ディシプリンかディシプリン・グローバル・モバイル・ユニットにするつもりだった
と聴いてます。完全、フレットボード(ギターの指板)をフリップボードって呼んでしまうフリップ用語(笑)。
これらが発売された時期っていうのはメタルが流行っていたけれどもわたしは、同時にクリムゾンも聴いていたんですね。 時代背景から言うと、早すぎたアルバムといえると思います。
ポリリズムを多用しているけれども、超高速のそれはフリップのみが弾いていると思います。どれだけ練習したらこれくらい弾けるように成るんだろって思わせられる驚異的速度と正確さ。 といっても人間だから微妙に揺れているのが判ると思います。
フリッパートロニクスも健在ですね。腕は『クリムゾンキングの宮殿』
よりもかなり上がっているのでは?
ベースも良く聴き取れる。各楽器の周波数帯域のぶつかりが少ないからでしょうね。ベーシストにはセラ・ハン・ジンジートがお勧めかな?
右チャンネル=フリップ、左ブリューな気がします。右はレスポールの音だし、左はストラトに聴こえるんで・・・。
クレジットにelephantosityなんて書いてしまうフリップの感性・・・、これで演奏が下手だったら単なる変わり者なんだけど、・・・。 ブリューもelephantosityについて雑誌にたずねられて「多分、ぼくがエレファントギターを弾いているからじゃないかなぁ(笑)」なんて、答えていましたね。いいアルバムです。
・「それだけでOK」
一曲目のエレファント・トーク。その名の通り、象のいななき声が曲中に登場するのだが、昨今頻繁に使われているサンプリングではありません。エイドリアン・ブリューのギターから発せられているのです。どこの楽器屋でも置いているはずのありふれたギターのはずなのに、どうして象の声が出るんだ~!と未だに頭を抱えながら聴いています。
この象のいななき声だけでも聴いておいて損はないでしょう。もちろんこのアルバムの良さはそこだけではありませんけどね!昔からのクリムゾンファンにはあまり認められていないようですが、なかなか捨てたもんじゃないですよ、このアルバム。
・「エイドリアン・ブリューは天才だ!」
エイドリアンがさんかしたディシプリン三部作の最初のアルバム、象のいななき、ばんざ~い。
私は、クリムゾンの新たな裏切りは好きなほう。で、このアルバムから3枚出たディシプリン3部作は、実は大好き。象のいななきの「エレファントトーク」もさることながら「フレームバイフレーム」なんて、日頃口ずさんでしまうほどよ。なんで、「あかん」という人が多いのかがわかんない。
クリムゾンは、進化する。いや、試行錯誤する、ユニークなユニットなんよ。
・「エイドリアン・ブリューは天才か」
宮殿や太陽と戦慄、レッドといった傑作アルバムと並んで、フリップ氏がクリムゾン・マスターピースに推す作品。確かにレッドとのギャップは大きく、新しいことにチャレンジした意欲的な作品である。技巧的かつスピーディで、単純にカッコいい曲が多いのも事実で、一般に不当な評価をうけているのがもったいなさ過ぎる。かの渡辺香津美氏も影響されてディシプリン的なアルバムを制作したほど。これを聴いたら、続くビートとスリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアーも聴いておきたい。
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