・「暴力的クリムゾン、宮殿の亡霊から逃れた作品」
アイランズクリムゾンが解散し、フリップはイエスよりブラッフォード、ファミリーよりウェットンを引き抜き、無名のクロス、元カンパニーのミューア、シンフィールドの代わりにパーマージェイムスに詩を書かせた新しいクリムゾンを結成。その第一弾がこのアルバム。クリムゾン全期で一番充実していた時期とされ、海賊版はこの時期の作品が多い。非常に暴力的で力強い太陽と戦慄パート1、パート2、唄物はウェットンのポップ路線を継承している。クリムゾンキングの宮殿の亡霊から逃れられた作品であるのだが、この時期のクリムゾンはアンコールで必ず21世紀のスキッゾイドマンを演奏していた。。。
・「クリムゾンの名盤その2。フリージャズヴァージョン」
イエスを脱退したビル・ブラッフォード(Dr)と、ヒッピーまがいのパーカッショニスト、ジェイミー・ミューアを加えて製作。インド音楽~フリージャズを混合した、エスニックな爆音を非常にテクニカルに演奏。思想を語ることなく、卓越した技術の演奏のみでロックのとがった部分を見せ付けることに成功した点で、これまた並ぶものがない傑作。
・「大名盤です。」
「パート1」「トーキングドラム」「パート2」この3曲が聴けるだけで私は幸せです。そして聴いたら敬礼しなければならない程素晴らしいんです。これが半分アドリブだと言うから尚恐ろしい。一番好きなクリムゾンのアルバムです。狂気と快感に満ち溢れた即興サウンド。果てしなく硬いメタリックな音。ヴァイオリンも相当怪しくてこの音世界に拍車をかける。まあ四の五の語っても始まらないですね。男は最大音量で黙って聞いてください。星百個!
・「クラシック路線から、よりハードな演奏に変わった問題作!」
前作「アイランド」(アースバウンドは除く)までは、メロトロンやオーケストラ、ホルストの惑星のフレーズを使うなど、どちらかというと、クラシック路線でした。しかし、アイランドラインナップのライブは、「アースバウンド」を初め、コレクターズクラブの録音で、かなりジャジーになっていました。その後のメンバーチェンジで、イエスから来たビル・ブラッフォードとジェイミー・ミューアの参加で、一気に変拍子を基調とした、よりアグレッシブな作品を創り上げました。当時、ピンク・フロイドの「狂気」とほぼ同じ時期に発売されたため、どうしても聞き比べてしまうのですが、「狂気」は、未だクラシックの影響が部分的に見られるのに対して、このアルバムは、ダイナミックレンジが高く(1曲目の最初の小さな音から、終曲の音量までの幅が大きい)デビッド・クロスがバイオリンやビオラを弾いていますが、全くクラシカルな演奏ではなく、むしろ弦の悲鳴を聞くようです。LPでは、ハーフスピードマスタリング盤でようやくその真価が聴き取れるようになりましたが、さすがにCD化による音質向上は、この作品の評価を大きく変えています。いずれSACD化される事を祈っています。当時の米アトランティックのプレスはひどすぎました。
・「全く新しいプログレッシブ・ロックを完成させた記念すべき作品」
1973年発表。キング・クリムゾンのスタジオ5枚目の作品。この作品のメンバーはクリムゾンのメンバーとしては第6・第7世代となる。というのはパーカッションのジェミー・ムーアが1972年7月から73年の7月9日まで在籍し脱退したからである。ムーアはライブでゴングを足に落としてしまい、この後完全に音楽から足を洗ったと聞いている。有名なHIDEYO ITOH氏のファミリー・トリィーによれば1972年7月から1974年7月1日までの2年間がそれにあたる。ロバート・フィリップはメンバーを完全に一新、第5世代のメンバーは1972年4月1日に解散し、7月までの間、自分のビジョンに合ったメンバーを集めた。そのビジョンとは、それまでの特徴だったセンチメンタルな叙情性を徹底的に排除し(言って見ればピート・シンフィールドの世界の排除とも言える)、屈強なリズム・セクションとハードなギター・リフを全面に押し出したへヴィ・メタリックなプログレッシブ・ロックの構築である。そして本作は見事にそれを実現し全く新しいプログレッシブ・ロックを完成させた記念すべき作品となっている。それを支えたのはジョン・ウェットンの醒めたボーカル、デビット・クロスのリリカルなヴァンオリン、ジャミー・ムーアの暴力的なまでのパーカッション、そして御大ビル・ブラッフォードのドラムである。フィリップは白魔術(錬金術)に傾倒、作風にも影響を与えた。ハードな曲の合間の叙情的な曲。全てが素晴らしい。『これがキング・クリムゾンのファースト・アルバム。されどこれは6枚目のアルバムでもある』というのは当時のEGレコードの考えたコピーだが、それは見事に本作を言い当てていると思う。
・「70年代クリムゾンどれか一つと言われれば私はこれ。」
アッパーな曲では、疾走するドラム、ベースと暴走するパーカッションの間をギターが蛇のようにのたうち、静かな曲では美しいヴァイオリンとギターに憂いを含んだ男性的ヴォーカルが絡んでいきます。
アドレナリンも、アルファ波も分泌されます。
最初に聴いたのは15歳の頃。部屋を暗くして大音量で聴いていました(笑)。
以来18年間、いろんな音楽を聴いてきたつもりですが、未だにこの一枚は、自分のベスト10に入ります。(他9枚が決まっているわけではないのですが)思春期の体験が尾をひいている、ということもありますが、それを差し引いても、素晴らしい作品だと確信します。
特にジェイミー・ミューアは打楽器即興の衝動を教えてくれた人として、
ずっとその名前を記憶していくことになると思います。個人的にですが。
・「ニュー・キング・クリムゾンの台頭」
1970年代クリムゾンのスタジオ盤通算5作目。一般にデビュー・アルバムと双璧を成す傑作といわれているが、その音楽性は全く異なったものとなっている。「宮殿」から「アイランド」までは、詩人ピート・シンフィールドの感性にフリップとイアン・マクドナルドの感性が紡ぎ込まれている感があった。
人間が本質的に持つ感情の高まりを表現しつつも決して暴力的ではなく、むしろ「温かさ」があり「優しさ」があった。(フリップ以外のメーンバーが勝手気ままにプレイする「アースバウンド」は別格だが)紆余曲折を経てメーンバーの総入替えを行ったフリップは、その音楽性も変質させる。
刷新されたニュー・キング・クリムゾンは、本作により(レッドまで続く)新たな音楽性を提示したが、これまでの「温かさ」は「神秘性」へと姿を変え、音そのものもヘヴィネスなそれへと移行した。この当時のこのメンバーでなければ作り出すことが出来ない高度な音宇宙が、このアルバムには存在する。必聴の名盤である。なお、タイトルLarks' Tongues in Aspicとは、文字通りLarks' Tongues=ヒバリの舌、Aspic=ゼリーとなり、人間の体の最もデリケートな部分によるデリケートな行為を表している。
・「迫力のある楽曲が魅力」
新編成・・第二世代King Crimsonの一作目。1曲目、背筋のぞっとするような大迫力映画音楽風な曲「太陽と戦慄」からメロディアスなメロディと甘い音のJohn Wettonのベースの2曲目「土曜日の本」~3曲目のKing Crimsonらしい?メロトロンの効いた幻想的な「放浪者」が演奏される。4曲目、味のあるコメディソング・・。このアルバムからイエスの天才ドラマーBill Brufordが移籍しています。パーカッションのJamie Muirと相俟って「太陽と戦慄」は凄まじい迫力です。
・「超名盤の今回の再発盤は...」
迷いましたが何度目かの再発盤を購入してしまいました。最初の紙ジャケ盤より丁寧に作られている気がします。また前回同様HDCD仕様で、専用機を所持されている方はハイ・グレードなサウンドを楽しめます♪しかしながら今回もまた6曲目の太陽と戦慄パートⅡの演奏終了後のメンバーの声(!)は復活していませんでした。次回に期待しましょう!このアルバム自体の評価はもちろん☆5つです!超名盤!!!
・「うれしい。生きる証。」
このアルバムが私の人生の突破口を開いた貴重なアルバム。妥協を許さない精神性を鍛えるに丁度よいリスナーの自己改革にむくアルバム。まさにプログレッシブ。聞いてから20年経った今も色あせることのないすばらしさ。キングクリムゾンの実験性は今やクラシックになろうとしている。日本の武士道にも通じるストイックで大人の香気溢れるアルバム。
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