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▼ポセイドンのめざめ(紙ジャケット仕様):詳細

ポセイドンのめざめ(紙ジャケット仕様)

ポセイドンのめざめ(紙ジャケット仕様)
キング・クリムゾン(アーティスト)

▼クチコミ情報

・「クリムゾンのバンドイメージを確固たるものにした究極の名盤
ロバートフリップがキングクリムゾンで最もやりたい音楽はおそらくこのアルバムの「キャットフード」だと思います。「暗黒の世界」の「人々の嘆き」や近年の作品「セックス,スリープ・イート・ドリンク・ドリーム」などに相通ずるものがあります。曲の完成度の高さ、それと、フリップらしいギターソロが初めて登場するのがこの曲です。この曲を聴かずしてクリムゾンは語れないでしょう。

・「キング・クリムゾンの全体像ここにそろう
1970年発表。キング・クリムゾンのセカンド・アルバム。有名なファースト『クリムゾン・キングの宮殿』のジャケットはバリー・ゴッパーの作品だったが、本作の幻想的な12人の人々を描いた作品は『12 Archtypes』と題されたTammo de Jonghの作品である。曲は前作を踏襲するような表題曲『ポセイドンのめざめ』やホルストの『惑星』の『木星』をモチーフにした『デビルズ・トライアングル』、ジャズ的な要素と後のストイックな漆黒な美世界をも予感させる『キャット・フード』と名曲がめじろ押し。そしてそれらハードな曲を繋ぐ『ピース』と『ケイデンス・アンド・カスケイド(これはグレッグ・レイクでなくゴードン・ハスケルが歌っている)』の美しさ。キング・クリムゾンの全体像がまさにここに出そろった感がある。ピート・シンフィールドの描く2つ目の詩世界が狂気と紙一重で音世界として立ち上がり希有な空間を完成している。そのジャケットの絵のような空間の深々しい狂気の奥底までは一生到達しえない予感がする作品だ。芸術的!!そしてそれは目まぐるしいメンバー交代という不安定な土壌の上に建っている。

・「ポセイドンの跡を追って
日本でのタイトル訳は「ポセイドンの目覚め」だが、本来の意味は「ポセイドンの跡を追って」の方が正しいかもしれない。

このアルバムを 1stに比べて格段に落ちる、と評する向きはおそらくリアルタイムでこのアルバムを聴いた方ではあるまい。日本でリリースされてから、評論家達の評価は殆ど全て「内容は1stより落ちる」という主旨のものが多く、特に90年代以降、ロバートがあの手この手でクリムゾンの遺産を捏ね回して錬金術師になろうとしていた手管として、ゴードンのVoを差し替えたとか、メンバーの誰と誰が仲が悪かったとかそんな瑣末なことが繰り返しクリムゾンの特集で取り上げられてきた。従順で、データ集めの好きで真面目な日本のロック勉強家 兼 リスナー達はそれを鵜呑みにしてきたのかもしれない。

このアルバムの音は、既にキング・クリムゾンが叙情派から脱皮し始めた予兆を示す。叙情という「隠れ蓑」はアイランドでも使用されるが、この2ndではもっと純粋である。Bassはジャイルズ独特の味として Jazz likeで流麗な雰囲気を醸し出している。兄貴のドラムスのはずむ躍動感と相まって このアルバムが重苦しくなるのを阻んでいる。

日本でクリムゾンのアルバムで最初にリリースされたのは「リザード」1971年春、その後 宮殿が同年6月、ポセイドンが8月、と立て続けにリリースされた。確か、ワーナーの"花をつまんだ"「Rock Age」シリーズでポセイドンとマクドナルド&ジャイルズは同時に発売されたと思う。

これらの一連のアルバムの中で、ポセイドンは独特の印象を放っていた。ティペットの点描的なピアノも含め 全体的にはクールなJazzの匂いがところどころ漂い、「冷たい街の情景」では狂気のほとばしりのような不気味な迫力、「平和」では恐ろしい狂乱の前の不気味な静まり、「ポセイドンの目覚め」では悲嘆と達観を強く感じさせる美、「デビルズ・トライアングル」では文字通り、混沌と内に潜む凶暴性をキャンバスに直線を用いて描いた複雑な色彩模様のように感じられた。

このアルバムは、21世紀に入った今、クリムゾンの歴史がどうの、という論説めいたものとは関係なく、独立したひとつの作品として聴かれるべきだと思う。アルバムの背景には、ヴェトナム戦争と世界を覆う重く黒い雲があった。1970~1971頃の「時代」は重かったのだ。このアルバムには デジタルの音世界、というどこかシート・フィルムでできた食べ物のような無味ではない、「重い時代」の味がする。又 それは1960年代末期の1stとは明らかに違う味でもある。

・「一作目よりは落ちますがそれでもKingCrimson
私が始めてkingCrimsonを聴いたのがこのアルバムでした。その頃はPinkFloydばかり聴いていてこのアルバム中の「ポセイドンのめざめ」には衝撃を受けました。「CAT FOOD」を除いてはFrippとSinfieldの製作のようです。Greg Lakeのボーカルが魅力的な「PEACE」に始まり2曲目、冷たい街を批判したちょっと煩さめ、でもコーラスが綺麗な曲。3曲目、初参加のGordon Haskellのハスキーなヴォーカルが素晴らしい大人の童話風?な曲。4曲目、名曲「エピタフ」と同格の幻想的な大曲「ポセイドンのめざめ」。5曲目、ギターのアルペジオが美しい。6曲目、物悲しいコメディソング。7曲目、徐々に早く大きくなるボレロのリズムと独特なバックのメロトロンが印象的な曲から急に静かで余韻の残るエンディング曲「PEACE AN END」が演奏される。選曲などは「クリムゾン・キングの宮殿」に似たものとなっているようです。

・「最高の二番煎じ
「宮殿」で試みたことを、もう一度再構築・発展させようとフリップ氏が努力したであろう作品。それが全編にわたって成功しているとはお世辞にも言えない出来ではあるが、「キャット・フード」の乱暴で知的なピアノは、後の「太陽と戦慄」におけるジェイミー・ミューアをも彷彿とさせるし、タイトル・チューンではメロトロンの響きがより整理され、曲自体も素晴らしい出来。

ポセイドンのめざめ(紙ジャケット仕様)
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