アストラッド・フォー・ラヴァーズ
アストラッド・ジルベルト(アーティスト)
● ボサノヴァ大好き
・「恋人達の気持ちを和やかなにさせてくれるボサ・ノヴァの名曲の数々」
ボサ・ノヴァがまた静かなブームを迎えています。最初に、ボサ・ノヴァが世界中で愛されたきっかけとなったのはアストラッド・ジルベルトの歌声でした。このCDでは、恋人達に聞いてもらうコンセプトで彼女の代表曲がセレクトされています。
ほぼリアル・タイムでボサ・ノヴァの女王と評されたアストラッド・ジルベルトを聴いてきましたが、今振り返りながら、改めて彼女の個性的な歌唱法には感心します。抑揚を少し押さえ、ささやくようにポルトガル語を歌うスタイルは当時も新鮮でした。多分世界の人に愛されたわけもそこに潜んでいるでしょうね。小野リサの歌唱法もその延長線上にありますが、ビブラートをほとんどかけない発声法が「ボサ・ノヴァ」のスタイルを確立したと思うのですが、ね。
「オンリー・トラスト・ユア・ハート」はいいですね。ささやくような英語ですが、スタン・ゲッツの少し生き混じりのテナー・サックスととても息があっています。雰囲気の良い曲ですね。ヴィヴラホーンのゲイリーバートンも邪魔にならず、盛り上げていますね。ジャズとボサ・ノヴァの融合がここに見られます。アメリカでボサ・ノヴァブームが起ったのも良く理解できます。
「ワンス・アイ・ラヴド(過ぎし日の恋)」は、ジョビンが作曲し、ヴィニシウス・デ・モライラが原詩を作詞しています。軽快さは、この曲の持ち味で、それは英語の歌詞になっても変りません。アストラッド・ジルベルトならではの香りが曲から漂ってきます。
アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲の「コルコヴァード」もいいですね。スタン・ゲッツも味のあるテナー・サックスを聴かせてくれますし、なにより「ボサ・ノヴァの神様」のジョアン・ジルベルトの軽さが如何なく発揮されおり、懐かしく聴かせてもらいました。アストラッドもジョアンも翌年の離婚なんて知らない時の録音ですね。
ビル・エヴァンスの演奏で有名な「マイ・フーリッシュ・ハート」や、多くの人に愛された「いそしぎ」も彼女の持ち味が出た歌唱だと思います。
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