ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番&第2番
ツィマーマン(クリスティアン)(アーティスト), ラフマニノフ(作曲), 小澤征爾(指揮), ボストン交響楽団(演奏)
● 音楽の世界
・「曲の本質を理解していない」
他の人のレビューでなかなか高評価だったので、購入して聞いたのだが、かなりがっかりした。 今回は本CDに収録されている、協奏曲第2番についてレビューしたい。 最初に気になるのは、全体の音のバランスが悪い事。ピアノの音がやたらと大きい。なんでこんな不自然なバランスにするのか疑問。協奏曲のオケは添え物ではない。音楽を壊してしまっている。 また、オケの演奏も平凡そのもの。まるでなにも感じない。控えめな演奏であるとか、そう言うものでなく、ただの水のような無味無臭といった類の物。 ピアノも悪い。この曲の本質をまるで理解していない演奏で、ひどくおどろいた。ツィマーマンの演奏は、正確なタッチであるが意味不明なもったいぶりで、この曲の持つロマンや、野暮ったさがまるで表現されておらず、まったく感動がない。本来、ツィマーマンのピアノは瑞々しく透明感のある美しい音色であるのに、この録音では、硬質な響きしかなく魅力に乏しい。 ラフマニノフのCDを何枚も持っていて、色々なCDをコレクトしたいという人は別にして、最初の一枚にこれをと思っている人がいたら、このCDはお薦めしない。このCDの半額以下のリヒテル版のほうがよっぽど感動するし、経済的だ。
・「ツィマーマン独特の音の輝度を素晴らしく感じました」
友人から本CDの協奏曲第1番第2楽章がクラシック曲で最も好きだと聞き、先月のザルツブルク音楽祭でツィマーマンが演奏したベートーヴェンの「熱情」がとても心に響いたので購入しました。
この1年、世界の一流のピアニストの演奏を10名程聴いてきましたが、ゴッホやルノワール、クリムトが固有の画風を持つように、ツィマーマンの演奏を聴いて初めてピアニストの固有の表現力(ツィマーマン独特の音の輝度とでも言うべきもの)を深く感じました。
小澤征爾氏率いるボストン交響楽団との相性(音の響き合い・重なり合い)も素晴らしく、一聴の価値が十二分にあるので、ぜひ試聴して頂ければと思います。
余談ですが、ザルツブルク音楽祭で拍手喝采の中、ツィマーマンが両手を広げてピアノにも拍手をお願いしますと観衆に表現した時、このドイツとソ連に翻弄され続けてきた歴史を持つポーランド出身の偉大なピアニストの懐の深さを感ぜずにはいられませんでした。ツィマーマンを紹介してくれた友人に感謝です。
・「感動しました!」
先にアシュケナージの演奏のラフマニノフ2番を聴いてたのですが、そちらも良いのですが、しっくり来ず、冒頭の演奏表現が合わなくて、こちらのツィマーマンのレビューを見て購入を決めました。ピアノを過去五年近く習っていて、ピアノ向けの手では無いため挫折したのですが(小指が小さいため)そこそこは知識があっても皆さんのレビューのようにクラシックにはあまり詳しくないのですが、冒頭の静寂からピアノが響き、力強いタッチに移り…もう素晴らしく感動の一言です。今まで聞いたピアノでこんなに感動したのは初めてです。どなたかが書いておられましたが確かにピアノの音がこちらのCDは大きく聴こえます。ですがここまで一音一音大胆で繊細な演奏!ここまでなめらかに指が動くものなのかと!私も大事なCDの一枚になりました。皆さんのレビューを見てとても参考になりました。好みは人それぞれですが本当に素晴らしいです。是非とも聴いて欲しいです。丁寧なレビューで教えて頂いた皆さんにも感謝です。おかげでこの素晴らしいCDに出会えたので。
・「リヒテルと双璧をなす、至極の名演」
心のずっと奥の方にあるドアを力強くノックしてくる、感動的で、ロマンチックで、情熱的な演奏。何度聴いても飽きない、深みのある演奏です。ラフマニノフの耽溺の世界にひたすら浸りながら、このような芸術の存在にただ感謝するばかりです。
・「とても奇麗な音」
ツィマーマン&小澤版のラフマピアコン2番は、録音が最近という強みもあり、他の既存盤と比べると圧倒的に音質が優れています。本CDはピアノがハッキリ聴こえるように、オケが控えめなのか、録音レベルが調整されているのか、一音ずつに宝石のように美しい響きがあり、ピアノ中心で本作を聴きたい人には最高の選択肢ではないでしょうか。もちろんツィマーマンのピアノ自体は、超絶技巧の折り紙付きです。
名盤リヒテル版は、まるでソロのような奔放な弾きぶりにワルシャワ・フィルが決死の覚悟で追いすがるという、まったくの荒行なのですが(←そこが素敵)、ツィマーマン版はオケときっちり合わせつつも、冒頭部を始めオケと競演しないところではかなり好きに弾いていて、ラフマニノフなのに淡白…、などといった失望とは無縁の双璧だと思います。
(アシュケナージ版が好きな方にはごめんなさい。)
・「ツィメルマンの限界」
全体にテンポは速めで、ツィメルマンいつものやたら勿体ぶって鈍重(であるにも関わらず軽薄)な演奏でないのは良いのだが、それ以上のものにはなり得ないのはツィメルマンの能力の限界といったところか。まあ普段のツィメルマン的な不快感はあまり感じなかったので良いんだけどね。
・「ミキサーやりすぎです」
色彩豊かで、粒の立ったピアノ。録音でこんなにたくさんの音が聞こえたのは初めてです。ピアノに関しては文句ありません。でも協奏曲という一つの作品としては、良い点数はとてもつけられません。パートごとのレベル調整があまりにもわざとらしいです。チェロの音がウォーって聞こえたかと思うと、次はクラリネット、次は金管、ってそれぞれの楽器のそばまで毎回歩いていって聞いているよう。残響も深かったり浅かったりで、明らかにバランスがコントロールされている。なんかレコーディングエンジニアが、演奏者を一人一人呼んで個別に録音したんじゃないかと思うくらいバラバラでまとまりがない。クラシックのCDでも、ミキシング/マスタリング時の味付けをここまでやる時代になったのかと、ある意味驚いた一枚です。
・「オケとピアノが戦ってるよ」
ものすごくバランスの悪い演奏。曲こそ違うが、メータ&アシュケナージの「皇帝」と良く似てる。双方の主張が全く別方向に向いていて、「早く曲終わらせろよ!」と叫びたくなる。協奏曲ではなく、競争曲になってる。ラフマニノフの甘美な音楽が、不快な響きで鳴るとこうも苦痛になるのかと思った。
ツィマーマンって、イケメンなだけで実力無いんだよ。
・「ややクセがあるが、コクもあるラフマ・ピアコン2。」
ショパン・コンクール優勝のツィマーマンに小澤+ボストン、期待して購入しました。2番の出だしの和音が遅い、えらく遅いなあ、というのが最初の印象。私が聴いた中ではランランに次いで遅かったです。教会の鐘であるから、もう少し速くないとイメージが狂いそう。しかしその後の演奏は繊細にして重厚、感情移入もかなりのもの。独特のバランスの上に成り立っている演奏であると感じました。 また、小澤+ボストンはいつもの小澤節で安心して聴いていられます。 ラフマ・ピアコン2としてはスタンダードな演奏に飽きた時、コクのあるものが欲しくなった時に聴きたくなる1枚でした。
・「生理的にだめ」
ツィメルマンのラフなんて聞く奴の気が知れない、と思ってたんだけど、もらっちゃったから聞いちゃいました。相変わらずの小物ぶりを見せてくれます(完璧主義という人もいる)。それでも実は、この人のラヴェルは好きなんだけど、ラフはだめだわ。色っぽくないし、そのくせ粘っこくて、変な計算見え見えで嫌。
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