・「演歌の世界で最高の歌の一つ」
ニシンがかつて日本の歴史や生活で大きなウェートを占めていた時代がありました。ニシンがほとんど捕れなくなった今、この歌を聞くと、ニシンに翻弄されていた時代の人々の気持ちがよく伝わってきます。北原ミレイさんの歌声がまたこの歌詞によくあいます。
・「演歌、歌謡曲の位置に収まらないスケールの大きさ、深さ、ダイナミックさ」
この歌の背景を知ったのは、中西礼氏の自伝的なテレビドラマであった。少年期を過ごした躍動的な漁村で、兄が鰊投機にしくじったというような出来事を歌ったものであることがわかった。
女性の語りのような体裁をとっているゆえに、また、メロディやらアレンジやらが発表当時の歌謡曲、演歌の体裁を踏まえているがゆえに、このドラマを観るまでは、「ああ、演歌ね」としたり顔でやり過ごしていたのであった。
が、このドラマを観てから、気になって仕方なく、ついにCDを買って、何度も聴きたいと思うようになってしまった。
演歌や歌謡曲の歌詞という領域を超えた、ダイナミックでありながら、儚い人の思惑、夢、生き方等々が伝わってくる。ますますこの歌の深みにはまってしまったのであった。また、トランペットやストリングスのアレンジなど、実は相当実験的でもあって、鋭いものを感じるのである。
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