・「イデアの水槽」
まず『豚の皿』でやられました!なんて哲学的な歌詞だろうと思ったしメロディーがまたすごく合ってるなぁと思いました。『シスター』『ミスフライハイ』は今までにない感じのシャウトが聞けます。最初は滅茶苦茶な曲構成だなと思ってましたが繰り返し聴いていくと後半の『Good-byemyworld』以降の流れが堪らなく綺麗だなと分かりました。文章かくの下手で上手く言えないのですが、『アナザースカイ』に匹敵した美メロが多いアルバムだと思います!
・「GRAPEVINE」
今作品はバインの歴代のアルバムの中でもベストだと私は思う。ロックの持つ心地よい気だるさがうまく表現されており、個々の楽曲の持つクオリティも非常に高い。聞くものの心に何らかの傷跡を残していく、GRAPEVINEの真骨頂が出た快作 。是非聞いて頂きたい。
・「かなり好きだ。」
「豚の皿」の歌詞の「ストライプ」は、田中氏の歌い方で「スター」にも聞こえる。ストライプとスター。あの国のことを歌っているのだろう。まぁとにかく、こんな格好いい音を作れるバンドは他には居ないのでは。「シスター」のいきり立った感じ。「ミスフライハイ」の絶叫とスピード感。「Good bye my world」の鬱でどうしようもない感じ。「アンチ・ハレルヤ」の皮肉+おとぼけな感じ。特に「アンチ・ハレルヤ」最後のオチというかが脱力でよい。
全て、情緒不安定な私をさりげな~く救ってくれるのである。
・「わからないからこそ」
田中の歌詞は独特である。他グループでも難解な詩はあるが、田中の歌詞は歌詞カードをにらみながら聴いていても分からない難解さである。なぜ分かりやすい言葉を選んでくれないのか。 多分、真にわかってほしいからこそ、分かりやすい言葉では語れないのだ。極私的感情を、通俗的な言葉に変換することに耐えられないのだ。情念をそのまま言葉にするため、脈絡をつけにくいのだ。 言葉の響きが耳に残る。言葉は、脈絡だけでなく、こうして音としても生きるのだなあ。 わからなさが、わかってほしいという叫びとなって耳を打つ。だから、投げ出されたまま説明のない言葉の羅列に、かえって私たちが真実を見いだすという逆説が成り立つ。 彼らの曲を聴くと、わからないからこそ、そこから何かを分かりたい、と私などは思う。
・「攻撃的、ソリッドになった。」
以前の音と比較して音が攻撃的でソリッドになったと感じた。メロディアスな曲調、意味深な歌詞、高音でハスキーな声、これらが以前のグレイプバインのイメージだった。今回は、より激しくなった曲の中で歌詞はストレートな印象を受けた。メロディも複雑な展開をめざしているわけじゃなく、ストレートに、力強いアレンジの中で突っ走るといった感じ。やっぱりシングルになった曲が好きなんだけど、ボーカルがきれまくってる②や④も好き。高らかに愛を掲げ、みんなで恋愛しようぜっていう他の健全なロックバンドじゃなくて、ちょっと斜にかまえた感じがやけにリアルなんだなと思った。ためいき出る。。。
・「聞いて思ったことは。」
やっぱりグレイプバインはこうだ。と思った。狭い部屋に入れられて閉じ込められる感じがする。それさえ心地良いのは何故なのか。「豚の皿」を特によく聞く。言葉で遊ぶ田中氏。あたしたちは推測して感銘し泣いて笑い引きずり込まれて、またバインを聞く。このアルバムには愛と平和と恐怖を感じる。いとおしい歌を歌う。愛を多大に感じる。
・「ターニングポイント」
歌詞とメロディーの絶妙な噛み合い。そこにバンドがいやらしいほど格好良く絡む。GRAPEVINEのサウンドは3人になっても色褪せていない。
これまでの作品を聴いてきた人は分かると思うが、今までこんなにも魂が伝わってくる作品があっただろうか。彼らの作品は、一概には言えないが、どちらかというとインパクトはないが、何度も聞いていくうちに味の出てくる楽曲が多かったように思える。しかし今作は、①の静かな入りから、一転重量感あるサビへとつなげた後で、②のかつてない疾走感、③の落ち着いたメロディアスなナンバー、④のシャウト系R&Rと、インパクトのある作品が多い。
全12曲中10曲をDrms:亀井氏が作曲していることからも想像がつくように、今作は今までの作品とは少なからず雰囲気が違う。彼ら自身が言っているように、結成10年を迎えたGRAPEVINEにとって、まさにターニングポイントといえよう。
・「メタファー」
僕は今年になってから初めて GRAPEVINE の存在を知った。会社の後輩の女の子から「Lifetime」を借りて聴いてみたのが最初。1回目、2回目聴いた時は特に何も心に残らなかったが、何回も繰り返し聴いているとどんどん響いてくるようになった。聴き込めば聴き込むほど味が出てくる。特に「望みの彼方」は絶品だと感じるようになった。「もしかしてこいつら凄いかも」と思うようになった。
というわけで、最新アルバムは自分で買ってみた。やはり回数を聴けば聴くほど味が出てくるバンドだった。
特に言葉のセンスが抜群によいと思う。6曲目の「SEA」はまさに彼等の真骨頂。深遠な詞の世界に魅きこまれる。他の曲もメタファーで溢れている。ストレートなメッセージを送るわけでなく、個々のリスナーに詞の解釈を委ねている。聴く人によって曲の印象は違ってくるだろう。
このバンドの曲はBGMにしていてはよさがわからない。(メロディーももちろん素晴らしいが)僕は歌詞カードを見ながら頭を使って鑑賞するようにしている。
・「濃縮されていくROCK」
寝かせるほどに濃縮されていく、彼らのワインは今が飲み頃!!
憶測ですが一曲目「豚の皿」はイラク戦争を歌ってるような気がします。「鳩」は平和の象徴です。田中氏には戦争について何か思うこと、伝えたい事があるのでしょう・・・
バインには意外な、普通で至極なラブソング「公園まで」これでアルバムを終わらせればいいのに
ラストに持ってきた「鳩」でゴリゴリロックを聞かせてくれます。アルバム『here』で見せた「here」→「南行き」に通ずるものを感じます。
PS:ギターの西川氏の歌が一曲もないのが哀しい・・・
・「こころまち。」
「会いにいく」「ぼくらなら」を含むバインの新譜。まだ耳にしていな曲ばかりだが、タイトルや季節柄クリスマスへのアンチテーゼが見隠れ。(あくまで予想だが)田中氏のシニカルな、けれどそれゆえに甘やかな世界観には感服。このセンスで紡がれる色はどうなるんだろうか?そこに亀井氏や西川氏がからむと?
きっと(ハッピーという意味よりは、 入りの多い、という意味で)至福をくれる一枚だろう。
心待ちにしています。
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