Translucence/Drift Music
John Foxx & Harold Budd(アーティスト), Harold Budd(アーティスト)
・「どちらかと言うとハロルド・ブッダ系」
2003年8月リリース。エドセル・レコードからリイシューされた傑作『Metamatic』の人気のおかげで2枚組で世に出たようだ。
展開する音楽はまさにハロルド・ブッダ系で『鏡面界』の続編かと思うほどテイストがそっくりである。ジョン・フォックスの方はどうやらブライアン・イーノ役のトリートメントを担当しているようで、『Metamatic』さは全くない。ちょっと残念である。ふたりのぶつかり合いの産物の方が聴きたかった気がする。そうは言ってもアンビエントとしてはなかなかである。僕の持っているのはEU盤で本作に入っていない曲も入っている。レアかもしれません。
・「PEARL続編+万博パビリオンのBGM?」
都内タワレコのambientコーナーで超お薦めしていて発見。1枚目translunceはあのpearlの続編ぽいがfoxxのtreatmentがシンプル。倍音処理は少なく、音質変化はほとんどないように聴こえる。それなりにenoとは別の心地よさ(鬱傾向ほとんどなし)がある。2枚目drift musicはパビリオンでかなりこれに近いタイプがBGMとして使われていた。CDだけのイマジネーション・心理作用はENO物より少ない。イベントに使いやすいかもしれないし、ambient入門として最適と思われる。
・「一家に一枚!」
ジョン・フォックスは前々からバッドのファンで、彼が「Cathedral Oceans」のライヴに来たことで交流が始まったそうです。「translucence=半透明」と名付けられたアルバムは、全面バッドのリリカルなピアノがフィーチャーされています。フォックスの役割はイーノでいえば「トリートメント」というところでしょうか。
(そういえばウルトラヴォックスのデビューアルバムのプロデュースも、ジョンがイーノに頼んだとのこと。)「drift music=漂流する音楽」のほうは、その名の通りアタックのない音が漂う感じで、あまりピアノは聞こえてきません。
デヴィッド・シルヴィアンのインストものに近いものがあります。(この二人は何となく共通項がありそう…元美形、売れなさ、隠遁生活?)
「Resonant Frequency」なんてタイトルの曲もありますが、2枚ともレゾナンスのたっぷり効いた深い響きが美。ロマンティックで情景が浮かんでくるようなタイトルの曲も多いです。
フォックスのデザインによるジャケットもfantastic!バッドのコラボレーションのなかではイーノ、コクトーと並ぶ傑作です。(Hector Zazouとのはビートやヴォイスがちょっと…)
・「Pearl好きにはよろしいのでは」
以前からハロルドバッドのパールが大のお気に入りの私ですが、このJOHN FOXXとの共作はGOODです!空間を意識させるこの響きたまりません!
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