● 下山武徳への誘い
・「で、何処へ行く?」
これはこれで素晴らしい作品だが、売り方という点では、サーベル・タイガー時代と何も変わらない。ゆえに、グンと売れたわけでもなく。新しくファンがついたのか?狙いは何だ?迷走してるとしか思えない、問題作品だなぁ。音楽は良いですけど。
・「優れたハード・ロック・アルバム」
SABER TIGERを脱退したメンバーが若手ミュージシャンとともに結成したニュー・バンドの1stアルバム。
日本語の歌詞にこだわりがあるようで、日本語詞のハード・ロックを様々な形態で追求している。SABER TIGERを想起させるようなハードで複雑なナンバーから、間違いなくSABER TIGERでは出来なかったであろうオーソドックスな歌謡ロックまで。やはりSABER TIGER的なナンバーにひときわ興奮を覚えてしまうのが悲しいが、楽曲のクオリティはかなり安定している。
アクの強い下山のVoや日本語の歌詞にアレルギーの無い人なら聴いて損はしない。
・「変節ではないよ。」
SABER TIGERの超絶シンガー・下山武徳が同バンド脱退後に起ち上げたSIXRIDEの1st。キャッチーでノリの良い楽曲が満載(14曲!)。ROCKというよりPOWER FOLKとでも形容したくなる「茜色の空」にはたまげたが、既にST在籍時からアコースティックのソロ・アルバムや弾き語りで表されていた彼のリリカルな資質が、聴き手により伝わりやすい日本語の詞に込められて全編にわたって熱く歌われている。力強く真摯でなおかつ切ない言葉はSTの頃と変わらず胸を打つ。‘Eternal Loop’三部作に代表されるような聴き手を圧倒する絶唱はここでは影をひそめているけれど、歌い手としての彼の新しい魅力をじゅうぶんに堪能できる佳品。ちなみに(1)(3)(4)(6)(8)(10)(11)(12)(14)がfavorite。
・「捉えにくい作品」
SABER TIGER、DOUBLE DEALER、ソロのいずれとも異なる表情を見せている下山武徳の唄がここにあります。なるほど、これが彼のやりたい事ならSABER TIGER脱退は止むを得なかったのかも知れない、と納得しました。
全て日本語の歌詞になったこの作品では、まだ唄に乗り切れていないように感じられます。意識的にそうしているのかどうか分からないで
すが、これまでの作品に共通していた「慟哭」としか表現のできないような、切迫したものが全く感じられないです。かと言って、何か明確な感情が伝わるわけでもなく、相変わらず上手いんだけれどもなあ・・・というちょっと不完全燃焼な気持ちになってしまいました。ライヴで聴くとまた違うのかもしれませんね。
・「WELCOME BACK」
下山武徳がSABER TIGERを脱退したニュースは衝撃を与えたが、1年もたたずにシーンに復帰してきた。オープニングにメロウなミドルテンポの「茜色の空」をもってきたのは意外だが、SIXRIDEという新しい「船」の旅立ちの心境を素直に表現したかったのであろう。2曲目・3曲目はSABER~を髣髴とさせるハードなナンバーが続く。ゴリゴリとしたリフはリズム隊が変わってないせいか、期待を裏切らない出来である。曲は新加入の青柳が書いているが、その才能は今後が楽しみな逸材であろう。ライブでのパフォーマンスも早く見てみたい。とにもかくにも魂のシンガー下山アニキが帰ってきた、とびきりのBANDとALBUMを引っさげて。WELCOME BACK!
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