・「神々しいネオ・クラシカル」
ステファン・トルテという名のギタリストに与えられた「天分の才」が存分に発揮された恐るべき作品。クラシックとHM/HRの融合・・という使い古された謳い文句はネオ・クラシカル系ギタリストの総本山イングヴェイ・マルムスティーンを否が応にも想起させるが、ステファンはかの御大とは似て非なる唯一無二のADAGIOサウンドを創り上げることに成功している。
天使が降臨したかのような神々しい旋律が流麗に舞い、エスニックなフレージングが随所に炸裂する。涙が零れ落ちそうになるほどの荘厳でドラマティックな音世界は、7分超、最長で13分以上の大曲群で構成されている。長尺な曲が多い理由はインスト・パートにあるが、それでいて歌モノとしての魅力を失っていない点が素晴らしい。
前回はその2つのバランスが微妙にズレていた感があったが、ステファンは完璧な構築力で自身の芸術作品を纏め上げている。聴き易いが容易には聴き流せず、耐久性はあるが大衆性は無いメタル・アート。聴く度に知的好奇心が刺激される。デヴィッド・リードマンの歌唱も、PC69以上に壮絶だ(副業なのにね)。
・「深遠なる音世界を存分に・・・」
フランスから彗星の如く出現した若きギター・ヒーロー、ステファン・フォルテ率いるネオクラ系プログレッシヴ・メタル・バンドの2ndアルバム。
前作「SANCTUS IGNIS」に比べ、より深化したサウンド、その比較対象として挙げられるであろうは、SYMPHONY XかTIME REQUIEMあたりだろうが、一聴して感じ取れるのがその重厚かつ壮大な、深遠なる音世界。前述2バンドと比較して、比べ物にならないほどに深い音像は、相応の聴きこみを要するものではあるが、そこに封入された情景の描写は特筆に価する、まさに一級品のみが持ちえる感触を備えている。
荘厳な映画を観ているかのようなその感触は、同じく壮大なスケール感を武器としているイタリアの雄RHAPSODYとは異なるもので、プログレッシヴな曲調と相俟って、初心者にはとっつきにくいかもしれないが、時に死の咆哮をも織り交ぜつつも、ひたすらクラシカルで美麗なサウンドは、RHAPSODYとはまた違う興奮と感動を運んでくる。
RHAPSODYが、壮大なファンタジー冒険映画だとすれば、ADAGIOは、荘厳なギリシャ神話の世界。
素晴らしい。
なお、前作でキーボードをプレイしていたリチャード・アンダーソン(TIME REQUIEM)に代わり、クラシック畑出身のケヴィン・コッファートが鍵盤を担当しているが、これがまた見事に空気をコントロールする素晴らしい仕事をしている。
クラシカルなメタルが好きなリスナーは必聴。プログレ風味にひくかもしれないが、一聴の価値はある。
・「プログレ度が上がった」
フランスのネオクラ・メタルバンド、アダージョの2nd。2003作若き天才ステファン・フォルテ率いるきバンドの2ndだが、前作より様式美度↓、プログレ度↑という感じで、個人的には有り難い。無用なネオクラ風味(といっては好きな方には申し訳ないが)を排し、音数はさほど多くないが、センスのあるキーボードの音色がときにプログレ的で変則リズムを用いた曲も、前作よりは作り込まれている印象。こうなるとネオクラ風プログレメタルといえる所まで接近しつつあり、ピアノの美しさにはネオクラ云々というよりはクラシックそのものの情感がある。
・「ネオクラシカル・プログレ・メタルの最高峰」
若きフランス人ギタリスト、ステファン・フォルテによるネオ・クラシカル・ヘヴィ・メタル・プロジェクトの2ndアルバム。
ステファンのソングライティング/アレンジ能力は前作以上の冴えを見せ、前作でのネオ・クラシカルHMの王道路線から、今回はよりプログレッシヴな、SYMPHONY XやARTENSIONを彷彿させる音楽性へと進化。②や④等で聴かれるクラシックのコーラス隊起用の効果も絶大で、より荘厳な雰囲気を演出している。
また、前作に参加した超絶プレーヤー、リチャード・アンダーソン
本作はネオ・クラシカル・ファンは勿論、プログレ・ファン、シンフォニック・ロック・ファンにも是非一聴をお薦めしたい逸品だ。
Voは、前作に引き続き参加のデイヴィッド・リードマン
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