・「i sleep in your garden」
日本はもとより、恐らくアメリカでも無名な存在であるリサ・ゲルマーノ
でも、彼女は僕の人生を変えてしまった。
例え無名であってもこんな音楽を創れるのなら、それはとても幸せなことなのだろう
表題曲は、まさに子守唄音が硝子細工の羽根のように舞い散る
無機が有機に
刹那が常盤に
夢が現実に
「…to dream」リサがそう歌うのだから
あなたが逃げる必要はなにも無い
夢見るために
そして
生きるために
・「サイケデリックな大人の子守歌」
アメリカのネィティヴフォークロッカーとして知られるが、極めてヨーロッパ的な感覚を持つマルチ・ミュージシャン/アーティスト、リサ・ゲルマーノ。4AD所属。
スマッシング・パンプキンズ「アドア」のヨーロッパツアーに同行するなど、マルチ・ミュージシャンとしてもマルチな才能を発揮している。
彼女の創り出す音世界はサイケデリックという言葉が似合う世界だ。
サウンドはシンプル。ピアノ・バイオリン・ギターを主体にサンプリング・ノイズなどの歪みを加え、奥深い残響感を作り出す。
彼女の囁くようなヴォーカルはとても優しいのだが、ダークな夢世界のようでもあり、残酷さや悲しさと背中合わせになった美しさを感じさせながら、不思議と癒される。
ジャケットの空中浮遊する女性、まさにそういう感覚である。
・「心地よい浮遊感」
薄暗い部屋の中で雨だれを聴いているようで、なんとも抑制の効いた透明な声に気分が落ち着く。アルバム全体を通して、靄につつまれたような、水の底にゆらゆらとたゆたうような心地よい浮遊感がある。Lullaby for liquid pig というタイトルが不思議。液体状のブタへの子守歌って?などと思うのだが、pigというのにはどうやら「嫌なこと」とかそんな意味もあるらしいので「流れ落ちる不運への子守歌」みたいな意味合いがあるのだろうか?そう考えるとこの曲の雰囲気にもなんとなくマッチするような・・・。江国香織が「雨はコーラが飲めない」というエッセイの中でとりあげていて、ライナーノーツを書く依頼があったと言っているので、日本版をみればホントのところどうなのかわかるかもしれない。それはさておき、このアーティストのアルバム、聞いたことなくて買ってみたけれど、とてもよかった。Swing out sistersが好きな人は気に入るかも。(ただし、さわやか、という形容詞はこのアルバムにはぴったりこないような気がします。)
・「心地よい音」
しっとりしたピアノの音、落ちついたトーンのボーカル。静かな音のアルバム。眠りにつく前に聴くと、遠くて鳴っているような音がとても気持ち良いです。
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