・「ホテル・カリフォルニアで頂点を極める一歩手前の傑作」
本作は、前作でエレクトリック・ロック路線を志向したイーグルスがホテル・カリフォルニアで頂点を極める前に製作した作品。あるバンドやアーティストが最高傑作へと上りつめる寸前の作品が素晴らしいということはよくあることだが、本作もその例に漏れない傑作。冒頭のタイトル曲は前作のエレクトリック・ロック路線を引き継ぐ曲だが、その独特なうねるサウンドにしびれる。前作の一部の曲のようにただ熱いだけのロック・サウンドはなくなり(強いて言えばM7に名残が見られるが、洗練度は高まっている)、全体的に適度なポップ色が強まった。M5「いつわりの瞳」がその典型で、「ニュー・キッド・イン・タウン」の先駆けのような名曲。そしてM6「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」はランディ・マイズナーの絶唱が光を放つ歴史的作品。M3「ハリウッド・ワルツ」も忘れてはいけない佳曲。M8はドラマチックなバラード、M9はタイトル通りの安らかな曲。名曲が6曲も収録されていれば名盤と呼んで差し支えないのではないでしょうか。収録曲の中で完全に浮いているのが、インストゥルメンタルのM4「魔術師の旅」で、バーニー・リードンの実験作に他のメンバーが無理やりつきあわされている感じがする。この曲だけ取り出せばそれなりに面白いが、アルバム全体のカラーに合っていない。バーニーが本作を最後に脱退したのも無理ないことであった。
このように、本作はアルバム全体の統一感、および発するメッセージ性の点でホテル・カリフォルニアには一歩及ばないけれども、収められた名曲の多さとホテル・カリフォルニアに至るイーグルスの軌跡を理解する観点から、昔からの彼らのファンもこれから聴いてみようと思う人にも、重要な作品としてお薦めしたい。
・「イーグルスとしては佳作でしょう」
カントリーとロックはそのまま保守層と若者という社会の集団を象徴する音楽であり、対立するものとして捉えられていました。そうした中、この二つを単に「音楽」として扱い融合させたのがグラム・パーソンズであったと言ってもあながち間違いはないでしょうが、その音楽的遺産を受け継ぐかたちで結成されたのがイーグルスだと言えます。 イーグルスの音楽はわずか6枚のアルバムしかありませんが、スタイルは1枚ごとにかなり異なる印象があります。ファーストは土の豊饒さを感じさせる暖かい音色でカントリー色が強いものでしたが、セカンドはトータル・コンセプトを重視し寂寥感が強い作品となり、3枚目では音楽的にはロック・サウンドとの距離の取り方に躊躇する様子が見て取れました。 この4作目にあたる作品では、オトがずっとソリッドになりロック色が強くなった曲がある一方で、カントリー色の強い「いつわりの瞳」などや実験的要素の強い「魔術師の旅」などが同居するなど、やや統一感に欠ける印象が拭えません。タイトル曲は全米No.1ヒットになるなど、出世作的な扱いを受けている作品ではありますが、イーグルスの全作品を通してみると、佳曲をいくつか含むものの、カントリーからロックへの変曲点としての意義以外には乏しい作品かと思います。 ところで、このアルバムを20年ぶりに聴きなおしたのは、2004年の紙ジャケ化がきっかけでした。おかげで10代のころには気がつかなかった多くのことに気が付いて、面白く聴くことができました。イーグルスの紙ジャケはどれも残念ながら紙が薄くちゃちですが、この「呪われた夜」の紙ジャケの荒い手触りはなかなか心地よいですし、アナログ同様のエンボス加工がうれしいです。なによりも聴きなおすきっかけになったということで感謝しています。
・「イーグルスとしては佳作」
カントリーとロックはそのまま保守層と若者という社会の集団を象徴する音楽であり、対立するものとして捉えられていました。そうした中、この二つを単に「音楽」として扱い融合させたのがグラム・パーソンズであったと言ってもあながち間違いはないでしょうが、その音楽的遺産を受け継ぐかたちで結成されたのがイーグルスだと言えます。 イーグルスの音楽はわずか6枚のアルバムしかありませんが、スタイルは1枚ごとにかなり異なる印象があります。ファーストは土の豊饒さを感じさせる暖かい音色でカントリー色が強いものでしたが、セカンドはトータル・コンセプトを重視し寂寥感が強い作品となり、3枚目では音楽的にはロック・サウンドとの距離の取り方に躊躇する様子が見て取れました。 この4作目にあたる作品では、オトがずっとソリッドになりロック色が強くなった曲がある一方で、カントリー色の強い「いつわりの瞳」などや実験的要素の強い「魔術師の旅」などが同居するなど、やや統一感に欠ける印象が拭えません。タイトル曲は全米No.1ヒットになるなど、出世作的な扱いを受けている作品ではありますが、イーグルスの全作品を通してみると、佳曲をいくつか含むものの、カントリーからロックへの変曲点としての意義以外には乏しい作品かと思います。 ところで、このアルバムを20年ぶりに聴きなおしたのは、2004年の紙ジャケ化がきっかけでした。おかげで10代のころには気がつかなかった多くのことに気が付いて、面白く聴くことができました。イーグルスの紙ジャケはどれも残念ながら紙が薄くちゃちですが、この「呪われた夜」の紙ジャケの荒い手触りはなかなか心地よいですし、アナログ同様のエンボス加工がうれしいです。なによりも聴きなおすきっかけになったということで感謝しています。
・「クオリテイ的には既に飽和点とも言える名曲集」
75年発表の4作目。ホテル・カリフォルニアの前作に当るだけに、既に文句の付けようもないクオリティがあり、3作目と比べると明らかに一皮むけた感じがある。1.のタイトル曲はイーグルス流のディスコ・ナンバーとも言える野心作でありながら、イーグルスらしさを強く感じる名曲であり大ヒット曲。他の曲も素晴らし過ぎるが、ストレートなポップさを持ったコーラスが美しい5.は感動的ですらある。バラードの6.も、このアルバムならではの名曲だと思う。4.はバンジョーをフューチャーした、グループとしては珍しいインストで無気味な雰囲気を持った曲だが、ジャケットと思いっきり印象が被る。思うにこの曲をキーにしたコンセプト・アルバムとして「呪われた夜」を作成していたが、途中でコンセプトが頓挫したのでは?などと思っていたりもする。カントリー・ワルツの3.なんて・・・最高過ぎですね。次作と比べると若干散漫な印象があるものの、曲のクオリティーはヘヴィー級。夏の暑苦しい夜などに絶対のお薦めです。
・「クオリテイ的には既に飽和点とも言える名曲集」
75年発表の4作目。ホテル・カリフォルニアの前作に当るだけに、既に文句の付けようもないクオリティがあり、3作目と比べると明らかに一皮むけた感じがある。1.のタイトル曲はイーグルス流のディスコ・ナンバーとも言える野心作でありながら、イーグルスらしさを強く感じる名曲であり大ヒット曲。他の曲も素晴らし過ぎるが、ストレートなポップさを持ったコーラスが美しい5.は感動的ですらある。バラードの6.も、このアルバムならではの名曲だと思う。4.はバンジョーをフューチャーした、グループとしては珍しいインストで無気味な雰囲気を持った曲だが、ジャケットと思いっきり印象が被る。思うにこの曲をキーにしたコンセプト・アルバムとして「呪われた夜」を作成していたが、途中でコンセプトが頓挫したのでは?などと思っていたりもする。カントリー・ワルツの3.なんて・・・最高過ぎですね。次作と比べると若干散漫な印象があるものの、曲のクオリティーはヘヴィー級。夏の暑苦しい夜などに絶対のお薦めです。
・「「One of These Nights」から「Hotel California」へ」
本アルバム(当時)のイーグルスは米西海岸特有の軽いノリのバンドであった。シングル・カットされて大ヒットした「Lyin' Eyes」は、アコースティックな心地良いサウンドでハーモニーの美しさが光るものの、従来の路線を踏襲したものだった。
・「イーグルスの代表的傑作」
イーグルスの4th『呪われた夜』。前作からハードなサウンドへと移行し始めた彼らですが、本作はさらにそのスタイルを推し進めた作品となっています。しかし、従来の美しいコーラスはそのまま変わっていないので違和感なく楽しめます。
ベースのイントロから始まる表題曲はハードでファンキーな曲で、のびやかなギターとコーラスが美しい名曲です。続く「トゥー・メニイ・ハンズ」は乾いたリズムギターとパーカッションが印象的な、ジャケットのイメージに合った曲です。「ハリウッド・ワルツ」は初期の彼らを思わせる穏やかな名曲です。次作からは悲しみに満ちた曲が多くなるので、こういった優しく爽やかな曲が聴けるのも本作までです…。
バンジョーと壮大なオーケストラから成るインスト曲「魔術師の旅」はまさにジャケットのイメージにピッタリの幻想的な曲です。グレン・フライの優しい歌声が印象的な「いつわりの瞳」は彼らの代表曲「テイク・イット・イージー」を彷彿させるカントリーロック・ナンバーです。本作のハイライト・ナンバー「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」はライヴでも欠かせないバラードです。バックのオーケストラとランディー・マイズナーのハイトーン・ボイスが美しい名曲で、コーラスも絶妙です。ファンの間でも特に人気の高い曲です。
「アフター・ザ・スリル・イズ・ゴーン」はグレン・フライとドン・ヘンリーの2人が歌う穏やかな曲です。“勝ちたいとは思わないけれど、負けたくはないんだ”というフレーズが印象的です。最後の「安らぎによせて」はバーニー・リードンのバラードです。この曲を最後に彼はバンドを脱退してしまいます。そういった背景も踏まえてこの曲を聴くと、胸が締め付けられる思いがします。
本作は名曲揃いのイーグルスの代表作なので、1stから順を追って聴いている方はもちろん、『ホテル・カリフォルニア』しか聴いたことのない方にもお薦めできる名盤です。
・「COUNTRY ROCK」
1975年リリースの4枚目。 Don Felder (前作 "On The Border"から参加)のダイナミックなギターをフューチャーした、ロッキンナンバーが、かなりのインパクトでアルバムを飾っている。特にタイトル曲は 凝ったアレンジ展開、ツイン・ヴォーカル、衝撃的なギターなど 何度聴いても聞き惚れる。しかしながら、個人的には、このアルバムを最後に、去って行ったBernie Leadon の存在がやたら大きい。Don Henley に託した"Hollywood Waltz"の作曲センスの良さ。"Lyin' Eyes"で聴かせてくれる最高のカントリー・リック(ギター)。そして、涙涙の"I Wish You Peace" のヴォーカル。こんな優しい曲、なかなか作れまへんで〜!
・「前期・後期の分かれ目アルバム」
旧LPのA・B面トップにあたる①と⑤がやはり傑作だが、特に①のサウンドはバーニー・レドンにイーグルスに見切りをつけさせた作品なんだろうな、と個人的には思っている。この粘っこいフィーリングは彼のイーグルスやそれ以前にやってきた音楽と全く相容れない。彼がグループを去ったことがいいことかどうかわからないが、この後ジョー・ウオルシュが入って超ビッググループになったのだから彼らにとって悪くはなかったろう。個人的には初期の彼らも捨てがたいのだが。このアルバムは私的にはイーグルスの過渡期的作品。(傑作には変わりないが)
・「路線変更」
初期の爽やか路線の曲も入ってるけど、ジャケットのような陰鬱な曲もあり、イマイチ統一感に欠けます。それなりの佳作。
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