・「ついにふっ切れた」
前作までの彼等は、マシーンドラムの抱える「無機質さ」を押さえつつ、ある程度のブルタリティーと早さを両立させていた。
ところが今作には、そんな気遣いなど一切存在しない。マシンでしか実現できない早さを武器に、「僕たちはイカレ集団ですよ」とひたすら喚きたてる。
これまでイマイチ煮えきれない部分を抱えていた彼等だが、このアルバムに置いて最早迷いなど消え去っているのだろう。ある種の開き直りとも言える感情が、作品のイカレっぷりを確実に冗長させている。
いずれにしろ一聴の価値あり。圧倒されるか、それとも激しい嫌悪を感じるか……だが確かに、リスナーになんらかのリアクションを起こさせる。
ジャンルに関係なく、エクストリームミュージックとはそういうものだろう。
・「何もかも病んでやがる。」
8cmシングル20分弱にぎっちぎち100曲(一曲目から巻き戻すともう一曲あるため)詰め込んだ悪魔のショートカットグラインド地獄。十秒前後の楽曲に、ドラムマシーンに人間には叩けないスピードのビートを叩かせ突っ走る。ビートが完全に音の層を形成し、聴き手はそれに成す術もなく飲まれていく。それでありながら楽曲構成はないがしろにされることなく、確かな品質を保証。前作"FROZEN CORPSE~"より完全にパワーアップ。トラック間のギャップがほぼゼロで、イカレた楽曲群がマシンガンのように連射されることもあり、聴き手はただ呆然とその業の深さを眺めるしかない。お勧めは#35~#46のSODOM交響曲群。
また強烈なノイズを交えたサンプリングで構成された楽曲がけっこう多いのも特徴。そこに込められたメッセージも極めて陰惨でカルト的(#21~の曲名を参照)。ここでも彼らの音楽的成長?が見て取れる。悪意と業をそこら中に渦巻かせる8cmシングル。良識派およびそれを自称する人は聴かないことをお勧めします。
・「狂ってます。」
割とまともだった気がする「Frozen~」から驚異の進化だと思います。さすが天才だか鬼才だかのスコット・ハル、ブラストビートが前作の比じゃないくらい速い。途中にはさんだサンプリングメッセージがやばすぎ。日本盤出したら絶対抗議が来ますね。
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