● 愛する1枚
・「僕が音楽に望むもの全てがここに宿っています」
タイトル通りで、このケルン・コンサート…僕が音楽に望むもの全てがここに宿っています。▼奇跡的であり必然。キースが当時いつもコンサートで愛用していたピアノが、ケルン公演の日に届かなかった。開演時間になり、急遽、会場に備え付けてあった調子の良くないピアノでの演奏だったと知った時に、僕は打ちのめされ、感動した。それで、この演奏なのです。後にも先にも、このケルンを超越した演奏は発表に至っていません。▼きっと神がいて、この演奏は正に僕たち人間みんなへのプレゼントだと感じています。聴いて下さい。
・「潜在意識に染み込む音」
ピアノのソロが、まるでオーケストラのように 宇宙に向けて響き渡っています。 いい感じのフレーズが散りばめられており、とても33年以上も前の音だとは感じられません。 何の予備知識も無い私にも、拡がるエネルギーに包まれた魂の音を感じることが出来ます。 何と言うのか、私たちの誰もが いつかどこかで記憶している透明なものを思い出させてくれるような演奏だと思います。 ジャケット写真が 臨場感を伝えてくれていますね。 まさに魂の芸術です。
・「アンコールの謎が解けた!」
――というほどの物ではありませんが、最近、海賊盤で日の目を見た2月2日ブレーメンでのソロ・コンサートの模様を聴くと、アンコールで、「宝島」を演奏していました。
本作のアンコールも、本編のヨーロピアンでクラシカルな演奏に比べて、土着的でヴィヴィッドな、生の喜びに溢れる演奏が聴かれますよね。 75年2月当時、ヨーロッパでのキースの気分がそんな感じだったのでしょう。
一番最初、本作がCD化されたとき、全体の流れを乱すということで、アンコールがカットされていたこと、ご存知ですか?
マンフレッド・アイヒャーか誰か判りませんが、キース・ジャレットの真髄を理解していない輩の蛮行でしたね。
本作を聴くと、若い頃一人旅をした、北海道の青い空が無性に思い出されます
・「素晴らしい音楽」
聴いていると、その世界に入り込んでしまう素晴らしい音楽。
・「なんて美しい音楽が紡がれていくんだろう。音楽がはじまった冒頭から魅了されました」
興に乗ったキース・ジャレットの呟き、口ずさむ声が、ピアノの歌と不思議にマッチングした「パート1」(26:01)。 終盤、20分10秒あたりのピアノのアルペジョの繰り返しからはじまる音楽の美しいこと! まるで、湧き上がる泉のような、流れ下る滝のような音楽のほとばしり。この音楽の流れに永遠に浸っていたい、そんな気持ちにさえ駆られました。
最後のトラック4、「パート2C」(6:56)の、軽やかで天衣無縫の歌に満ちたピアノも、本当に素敵。
魔法の音楽とともに、絵の中の鳥が歌いだしたかのような、絵の中の魚が泳ぎ出したかのような、夢幻のきらめきと生命にあふれた演奏。美しい風景が次々と立ち現れてくるような即興演奏の素晴らしさに、息を呑むような感じで聴き入っていました。
・「宇宙と対話できるのではないかと思わせるような澄んだリズム」
ジャズピアニスト、即興演奏で有名なキースジャレットのことを始めた知ったアルバム。ジャズピアニストとはいえ、このアルバムに集められている曲はクラシック音楽のような印象がある。 夜が更けて、周りが静まりかえった中で聞いていると、ふと空を見上げれば宇宙と対話できるのではないかと思わせるような神秘的で透明で、心に語りかけてくるような音とリズムがなんともいえない。楽しい、心地よいというよりはさみしいに近い感覚を呼び覚ます。 時間を少し空けながら時々かけてみようと思う1枚でした。
・「ボクの人生を180度変えた音楽」
30年くらい前、私は音楽家としての勉強の関係もあってクラシックしか眼中になく、クラシックが最も音楽として「深く、高尚なもの」と思っていました。高校の頃です。NHK FMに「軽音楽をあなたに」という番組があり、大衆的なものは「軽い」というイメージ付けが浸透していました。ところがその番組の中で「ケルンコンサート」が流れてきたとき、「軽」音楽にもこんなに深い音楽があるとは!と衝撃を受け、それからというもの、八神純子でもチューリップでも、いいものはいい!という価値観に生まれ変わりました。私の音楽人生の中で、転機になった1枚です。それからというもの彼の音楽にハマり続けましたが、他の方のレビューにもあるように、ソロではこれを超えるものは出ていないように思えます。 以前に彼のソロピアノを(他者によって)「精密に」コピーされた楽譜を出版する段になったとき、キース自身が選んだものはやはり「ケルン」の1作品(全曲)でした。そのことからも、キース自身が最も気に入っているものなのだと思います。
・「買いです。」
ドイツのレーベル「ECM」から発表された完全即興のピアノ・ソロ・コンサートの記録です。テーマ〜アドリブ〜テーマといった、いわゆるジャズのフォームの在り方と比べると、どう聞いてよいのか戸惑ってしまいます。会場に居合わせた人たちはきっと演奏者に負けず劣らずの緊張感を強いられていたのではないでしょうか。しかし、ここでふと考えるのはドイツでの録音ということで、アメリカのブルース・マンたちが戦後の再発見以後、その多くが一度ならずヨーロッパに渡り録音を残していることと軌を一にしているのではないかということです。もしそうであるなら、キース・ジャレットという当時、最先端のミュージシャンの一人であった彼が彼の地でそういう対象として捉えられていたのかもと考えることもまた一興ではないでしょうか。的外れの思い込みだったらすみません。
・「ピアノってこんなに素晴らしかったのか!」
解説・説明不要。聴いていない人、ロック・レゲエ・クラシック等々ファンにこだわらず、とにかく聴いて下さい! そして一音一音、大切に聴いてください! 他人に優しく切なくひたむきに、感じさせようとしている音楽、それを教えてくれます。素晴らしい! そして有難う!これしか言い表せない!
・「永遠に歴史に残る傑作アルバム!」
1975年、ケルンに於いて、体調が充分とは言えない、苦しい状況で行われたキースのソロコンサート。ところが、1曲目の出だしから、「天啓」を受けたキースの指は、流れるように鍵盤を叩く。前作では、内部奏法(私は好きですが)や、ピアノ本体を叩いたり、鍵盤の蓋を閉じたりという、ピアノという楽器のあらゆる部分も音源として演奏していた奏法は、このコンサートでは聴かれない。ただただ、美しい天上の音楽が聴き手を包み込む。26分間が、それこそあっという間に過ぎてしまう。2曲目はゴスペル風のメロディも聴かれ、LPでは1枚目の裏面と2枚目の表面に分かれていて、交換する事で、音楽の流れが中断していたのですが、CDの素晴らしさは、シ-ムレスに1曲として聴く事ができます。(実は、繋ぎ方に難があり、LPで聴いている人なら、音が欠けている事が判る筈です。初のCD化ではうまくいっていたのですが、そちらは、アンコール曲未収録。そのため、私は両方持っています)ある人が「シューマンの世界かな?」と言っていましたが、これは、過去のクラシック音楽を上と考えている事が判る発言です。これは、あくまでも「キース」の世界なのです。ジャズかどうかなんていう議論がLP発売当時盛んでしたが、たまたま、キースがジャズ畑出身だっただけの事。キースの音楽なのです。何でも分類しなければ、不安な日本人の悪いところでした。今では、そんな議論は有りません。エルビス・コステロがブロドスキー弦楽四重奏団と共演する時代なのですから(そのCDも個人的に大好きです)。20世紀音楽の歴史に名を残す名作です。もしかすると、譜面が作られるかも?
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