・「70年代のサザンソウル名盤」
ハイ・レーベルを代表するシンガーであり、70年代のサザンソウルを牽引してきたAl Greenの名盤"Let's Stay Together"。ノーザン系のアーティストが自分達のスタイルを確立し、新しいサウンドを次々に生み出していくのに拮抗するかのように、Al Greenやハイ・レーベルのアーティスト達はサザンソウルの更なる洗練を目指し、このアルバムを持ってようやくその形を示せたように思う。
前作"Get Next To You"に比べ、一つ一つの音が細かくソフィスティケイトされ、軽めでタイトに締め上げられたサウンドの上を、ファルセットを多用したセクシーな彼の歌声が心地良く響き渡る。それでいて、決してこれまで築き上げてきたサザンソウル独特の芯の太さを微塵も失っていないように思う。ソウルの世界の中でも、非常に聴き応えのある一枚だと思う。
70年代に入りメインストリートでセクシーでメロウな声は、一つのソウルの特徴ともなっていく。Al Greenや、プロデューサーであるWillie Mitchellもそうした影響を敏感に感じ取っていたのだろう。ただ、ノーザン系シンガーのように艶のある官能的な声に対し、Alの声は何処か人間本来が持つ、動物的な激しさや熱さを感じさせる。それがとてつもなく心を堪らなくさせる。
・「ソウルの名盤。」
いわずと知れたソウルの名盤。この時代のグルーヴって、聞いていると本当にうらやましくなるときがある。早すぎもなく、跳ねすぎてもいないビートは体を揺らすのにちょうどいい。これは私たちの音楽ではなく、アメリカの黒人が作り上げたものだという点が悲しいが、聞いていて心が震える。百年単位で虐げられた歴史がなければ、このグルーヴが生み出せなかったというのなら、欲しくはないが、憧れを強く抱く。
・「ニューソウルへのサザンソウルからの返答?」
~ぼくがこのCDの評価を観たときこの世紀の名盤がたまたまユーザー評価平均が★★★というびっくりな状態だったのでちょっと加勢。古い作品は何度も再発されているからユーザーレビューが拡散してしまうという状態にならざるをえないけど、どうにかならないものだろうか。
~~さて、この作品をアル・グリーンの最高傑作と考える人も多いと思いますが、ぼくもその一人です。初期のヘヴィーさと中期以降のメロウさのちょうど良いところをとったバランス良い作品。メロウなんだけど、硬派。おりしもニューソウル勃興期で、アーシーな中にも都会的な洗練が感じられるこのアルバムには、ニューソウルの流麗さの影響も感じます。
~~一曲も駄曲がないおそるべきアルバム。カバーの得意なアルグリーンですが、今回も「How Can You Mend...」でビージーズのバラードを自分色に染めあげています。~
・「1、6曲目が好きです」
アルグリーン1972年の作品。1曲目の「LET’S STAY TOGETHER」、6曲目「I’VE NEVER FOUND A GIRL」といったどちらかという軽やかなのが好みです。
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