・「商業的な勝負をかけたハケットのジェネシスセルフカバーアルバム」
1994年の「ギターノワール」が評論家から暖かく迎えられ、90年代以降のツアーではジェネシス時代からのファンに暖かく迎えられたハケット、不遇で不幸だった80年代の悪夢から解放されたハケットはジェネシス時代の古い楽曲のセルフカバーアルバムを企画、ビルブラッフォードやジョンウエットン、ポールキャラック、トニーレビン、コリンブランストーン、チェスタートンプソンなど英国の名の知れたテクニシャンや有名人を集めて、これまでのハケットの作品に見られなかった話題性の大きい作品に仕上がった。名の知れたゲストを多数参加させてアルバムを作るということはそれまでのハケットには見られなかった。商業的な成功を収めるためにはこの方法が最も有効で、最後の切り札としてとっておいた奥の手だったのかもしれない。アルバムは英国では話題となり、日本でだけ行われたライブ盤「東京テープ」も話題になった。収録曲は原曲のイメージに沿ったリメークを施したものもあれば、原曲のイメージを大胆に変えた曲まで様々である。個人的にはジョンウエットンが歌う「ウオッチャーオブスカイズ」、ポールキャラックの歌うマイク作の「ユアオウンスペシャルウエイ」コリンが歌う「今いない友のために」、「月影の騎士」のボツ曲「デジャブ」等が好きで、今回初めて収録された「ロスエンドス」の収録はファンにはうれしい選曲、この曲のためにファンは再び買い直しを迫られることになるだろう。
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