・「ロック色が濃い」
時々聴きたくなる一枚。どちらかというと王道バラード路線ではなくロック色が濃い・単純なラブソングは少なく内省的な詞が多いなどの理由から古来の徳永ファンにはあまり受け入れられていないようだが、ロック色の濃い楽曲あり、タイトル通り童謡を想起させるような懐かしい和風のメロディラインの楽曲あり、サウンド面が非常に充実している。 #1.過ちの夏 聴く人をそれぞれの苦い過去にタイムスリップさせるはず。歌詞は痛切。 #2.Navigation 青山純のドラムが耳に心地良い。 #3.Money このCDは発売はバブル崩壊3年後。みんな目が覚め始めた頃。バブルに踊らされ、失意の大人に「子供が見ているよ」といっている。今聴くと、もうそんな時代は来ないだろうなと思える。後半のメロディが童謡風・和風になっている。 #4.僕のそばに 他アーティストにオマージュされることもあった。最後のサビに入る直前の「できないけど〜」という歌い方が良い。 #5.魂の願い 泥臭い歌詞だが、「頑張れ」と連呼されることで勇気をもらえる。ドラムは青山純。 #8.恋の花 童謡のような和風なメロディ。発売当初は好きではなかったが、最近良いと思えるようになった。
・「名作です」
このアルバムが発売された当時、私は20代でしたのであまりピンと来なかったのですが、年をとってから新たに聴いてみると、それぞれの詩の重さに気が付かされました。「魂の願い」の 生まれてきた時代を間違えたなんて言わないで あなたにはあなたの良さがあり 華やぐ人の幸せだけを見てうつ向かないで 人には言えない事もあり と言った部分が、とても心に染みました。そして最後には、がんばれ、がんばれと何度も力強く励ましてくれます。「恋の花」とても懐かしさがこみあげてくるメロディラインです。全体的には、徳永さんにしか描けない、心の闇のようなものが、現われている曲が多いと思います。優しいバラードだけではなく、徳永さんの熱さや激しさも感じてみたい方には、お薦めします。
・「思春期で聴いて欲しい一枚」
徳永の中で最もコンセプトが強く表れ、また最もシーンに強く彼の精神性を叩きつけた傑作。今の徳永はここから始まった。「JUSTICE」で表れ始めた彼の内面性が、はじめてまとまりあるかたちで実を結んだ一枚。
想像つくと思うが、歌手が自分の暗さだけで勝負した場合、「名盤」よりも「問題作」というカラーがつくもの。しかし「Nostalgia」はそうはならなかった。暗さを特徴としながらも、彼は自分の殻に閉じこもりきっていない。何故かここから伝わる彼の姿勢は、「魂の願い」「また明日はくる」等、聴き手と共に前に歩もうとしている姿勢がある。それが核心なのだと思えた。またラストの「もう一度あの日のように」は決して過去を礼賛するうたではない。シングルなどで手に入れて欲しい「Nostalgia」がいうように、いちばんたいせつなものを失ってはいないかい、と提起する彼の“膝をあげて、もう一度歩み直そう”がアルバムの味なのだ。
序曲冒頭のウッドベースとピアノによるJAZZアレンジは物語の幕開けとして、映画の中にフェードインしてゆくようだし、実際歌詞の世界は、美しい日本映画の映像をみているようだった。はかなく、美しい。そして二曲目の「Navigation」で闇を切り裂く疾走感が生まれ、アルバム全体を包む、若者の心の葛藤が展開されてゆく。
この1、2曲でアルバムのフィーリングは完成する。
・「ノスタルジック。」
年齢のせいでしょうか、最近このアルバムの良さを再認識してます。 「過ちの夏」「僕のそばに」「恋の花」「もう一度あの日のように」が特に好きです。シングル「永遠の果てに」のC/Wだった「Nostalgia」も良い曲なのでお薦めです。
・「心打たれる詞」
メロディもさることながら、詞の内容が実に味わい深い。誰もが持つであろう心の闇の部分と光になろうとする部分とその葛藤を見事に表現出来ていると思います。非常にメッセージが強く、思わず共感したり考えさせられたりしてしまいます。大人の仕上がりとでもいうのでしょうかw
・「がんばれ! がんばれ! がんばれ! がんばれ!」
スイートヴォイスが売りで、キレイなバラードを歌ってさえいればOKっていう感じだった「こわれかけのRadio」の頃に比べて、メロディーも詞も大人になった。「Nostalgia=郷愁」というタイトルに反して前向きな曲が多い。全体的に甘さを許さないストイックな面が強調されてる。全10曲中、「また明日は来る」「恋の花」「もう一度あの日のように」も気に入った。でも次の3曲がMy Favorites。
ウッドベースを使ってジャジーな仕上がりになってる「過ちの夏」。昔を思わせるラヴソング~タイトなアレンジがつづく中でホッとするナンバー「僕のそばに」。そして「魂の願い」~もう30回ぐらい聴いただろうか。落ち込んでいる人を勇気づける歌詞。それを声高に叫ぶんじゃなくて静かに語りかけるヴォーカル。「Try Again!」と盛り上げてくるクライマックス。ミュージシャン徳永英明の成熟を印象づけるナンバーだ。
逆境の中にいる大切な人、その気持ちを支え、エールを送る曲を集めて渡すとしたら、この「魂の願い」とザ・ブルーハーツの「人にやさしく」は必ず入れるだろう。共通点は「がんばれ!」。作詞を生業とする者にとってストレートに「がんばれ」って書くのは禁じ手だと思う。とくに徳永英明だからね。でも「魂の願い」の「がんばれ16連発」は、照れも気負いもなく、まっすぐ胸に突き刺さってくる。
とくにこの詞が好きだ。「華やぐ人の幸せだけを見てうつむかないで」「眠れない夜を死にもの狂いで越えた男もいりゃ 裏切りで絶望の淵を渡り歩いた女もいて」。何が彼にこの曲を書かせたのか、直接聞きたくなる。それほどに魂がこもった歌だ。
ブルーな気持ちで後ろ向きの日々を送っているとき、このアルバムは、見えない壁を突き抜ける勇気を、きっと与えてくれるだろう。
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