・「JUSTICEに向って流れゆく曲達に、主人公の心模様の物語を重ねるようでした」
90年代徳永英明のメロディセンス黄金期の門出となる傑作です。この頃3「MYKONOS」など瀬尾氏の編曲はサックスをインタープレイでうまくきかせたり、AOR的な軽快なギターリフ、又は泣きのフレーズで曲を彩ることが多く、センチメンタルな徳永メロディに、彩り豊かな肉付けをしています。それが歌声の力強さと良く相乗しあっていた時期でした。作品色はというと1「NEWS」や10「JUSTICE」等がそれまで以上にシリアスな曲だったからか、当時はヘヴィさが印象的という言葉もあったようですが、後の『Nostalgia』『remind』らの重さと比べると今となればむしろPOPさやキャッチさが目立ちます。しかしその真剣なメッセージが、多くのリスナーに強く支持されてゆく90年代の大きな素地となってゆくことを実感する作品です。1と2「壊れかけのRadio」が並ぶと都会を背景に両曲の間に物語性がうまれるよう。3は妖艶さと共にスタイリッシュで若いエネルギーを感じます。3が地中海の陽射しなら、一方4「帰れない二人」はその夕暮れでしょうか。夜がふけるとギリシャの星空は本当に美しいそうです。尚、井上陽水の同名曲とは別。5「想い出にかわるまで」7「雨が降る」も彼独特のピュアな声が光る詞です。そして名曲6「道標」。私はこれが目当てで買いました。テーマに描かれる純粋性は2や10等にもリンクし、それは作品を貫徹するようにもみえてきそうです。8「Be nude」は明るく綺麗なメロが印象的。9「CRESCENT GIRL」は何かファミコンサウンドのようで異色。そして10で最も良い曲が待っています。詞は2の主人公が見つけ出した一つの答えのようにもきこえました。1、6は篠原仁志の作詞で、5、8、9は秋谷銀四郎の作詞。又6の編曲は国吉良一でそれ以外は全て徳永作詞作曲、編曲瀬尾一三です。
・「クセの強い作品だと思う」
前作のrealizeとは180度方向性の違うアルバム。このアルバムを機に、離れたファンも多いという。サウンド的にはかなりクセが強く変わっている曲や、コンセプトから全くズレてる歌が混じっており、アルバム全体としてはなかなか理解しにくい部分もあるが、「壊れかけのradio」やラストの「JUSTICE」の存在感は非常に大きい。
・「マニアックな作品」
徳永の持つ重厚な面が一気に表に出てきた作品w心地のよいメロディの中にも力強さがあり、その絶妙なバランスが彼独特です。M10のJUSTICEのように聴くものに何かを問い掛ける感じの重い詞も印象的です。
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