・「凄まじい」
これはやばいわ。ゆるーい曲から感動的な曲まで完璧に自分たちのものにしている。アルバムとしての統一感も曲としての完成度も非常に高い。特に聴くべきはタイトル曲からラストまで。これを聴いてしまえばこのアルバムの驚異的な凄まじさが良くわかると思う。もちろん前半もあわせてね。
・「80年代Jロックの最高傑作。」
「10周年記念アルバム」の名に相応しく、多数のゲスト参加によりどのアルバムよりも開放的に感じられる。曲順も雑然としているようで実は緻密に計算されており、アナログA面にあたるトラック1~5は、不条理とユーモアと毒が満ち溢れたポップワールド。対するB面(6~9)もひねくれてはいるが、サウンドとしてはロック/ポップス感濃厚。曲数も彼らにしては少ない方だが、各曲に詰め込まれた情報量が半端じゃなく聴き応えも十分。ヘッドフォンでじっくり聴くのがおすすめ。
ラスト曲の(サウンド以上に)ヘビーな歌詞によって、聴き終わった後に自分探しをしたくなってしまうアルバム。
・「黄金の80年代最後で最高の名盤」
マニラマニエラから始まった1980年代は、まさにムーンライダーズの黄金期です。その黄金期にヒットしなかったという悲しいような嬉しいような現実から彼ら得意の極限の「うっちゃり」をしちゃたのが本作です。難解とか個人趣味とか言われる彼らですが、決して歌詞を否定しない事、マニアックだけどちゃんとポップである事の彼ら独特の守備範囲を守り、その範囲の中でいかに実験可能かを証明している傑作です。 最初に聞いた時の「9月の海はクラゲの海」の鳥肌感は、忘れられません。ドラックのように毎日聞き続けました。そして、アレンジは、十分今でも通用すると思うのは、マニアの欲目からだけでしょうか。 世の中が生き辛いと感じた人は、一度ごお聴きください。
・「80年代後期の名盤」
「9月の海は~」や「だるい人」のようなゆるめのナンバーから、「何だ?この、ユーウツは!!」のようなかつてないハードな曲まで収録された、80年代の活動停止前の最終作。タイトルの通り、中年にさしかかる微妙な年代の物乞いが時にコミカルに、やがて切実に歌われていく。「何だ?この、ユーウツは!!」での白井氏のギターが熱い。漫画家の蛭子能収が作詩で参加したり、合作の歌詞もあったりと、全体的に異色な作風ではあるが、不思議と違和感はない。ダークなムーンライダーズの一面が開花したディープな名盤。今回のプレスはリマスター盤の紙ジャケット仕様なので、ファンならば是非とも手元に置いておきたい。音質も全体的にかなりフラットに聞きやすくなっています。
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