・「最強のベスト盤」
最近、乱発気味のスモール・フェイセスの編集盤ですが、本盤は侮るなかれ、今までで最強の2枚組ベスト盤と言えるんじゃないでしょうか。デッカとイミディエイト時代から万遍なく選曲されたベスト盤って今までありそうでなかったもので、しかも素晴らしい音質で2枚に凝縮されています。ディスク1はデッカ時代の音源で、英デッカよりオリジナル・アルバムのリマスター盤も出ていますが、それとはリマスタリングが違い(本盤のエンジニアは英Castle の Nick Watson)低音が図太くデッカ盤よりいい音質じゃないかと思います(「Shake」あたりを聴き較べてみてください)。ディスク1では「I Can't Make It」のみステレオで、これが今までのステレオとは違い、new mix のような良い音で聴けます。ディスク2はイミディエイト音源で、こちらは英Castleよりデラックス・エディション盤も出ているので基本的にそれと同じリマスタリングになっています(ステレオ収録)。『Odgens』収録曲は缶入り3枚組と同じステレオ・ソースですが、「Mad John」「Happydaystoytown」は語りの部分を除いたエディット・ヴァージョン(語りの前でフェイド・アウト)、「Afterglow」もシングル・ヴァージョンではなくアルバム・フェイド・アウト・ヴァージョンとなっています。シングル曲「The Universal」と「Donkey Rides」のみモノ収録、「Wham Bam」と「Don't Burst My Bubble」はステレオ収録。シングル「Hey Girl」のB面曲「Almost Grown」が入っていない、『The Autumn Stone』収録曲がタイトル曲1曲だけ、レア音源がない等、選曲に関して語りだしたらキリがないのですが、とにかく素晴らしい音質を聴くだけでも価値があると思います。
・「ポールウェラーのアイドルグループ」
スモールフェイシズはthe whoのようなマネーヂャーにモッズに仕立て上げられたグループと違い元々典型的なモッズだったとか。
ポールウェラーもスティーブマリオットのスタイリングはかなり真似てるし曲もカバーしてますね。マリオットもインタビューでウェラーを見ると昔の自分を見てるようだって答えてたりします。
このグループのコンピレーションは今までもかなりの数が出てますが、全曲リマスターで2枚組のボリュームは入門用にいいのでは。ビートポップのデッカ時代からイミディエイト時代のサイケまでまんべんなくコンパイルされています。
ウェラーがレコードやライブでカバーしたtin soldier, get yourself togetherといった曲も勿論入っているのでウェラーファン
も楽しめるかも。
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