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▼Close to the Edge:詳細

Close to the Edge

Close to the Edge
Yes(アーティスト)

▼クチコミ情報

・「親しみやすさと高尚さと・・・
1曲目の特に最初のメロディラインと、邦訳「危機」という単語の意味との整合性に疑問をもたれる方もいらっしゃるのではないだろうか。また「I get up,I get down」の意はいったい?

タイトル曲「Close to the Edge」は、ヘルマン・ヘッセ1922年作品「シッダールタ(釈迦)」をモチーフとした作品であり、さまざまな困難・俗世を経て、川の流れの音を聞き悟りの境地に至るという物語である。アンダーソンが作品のどの箇所を引用したかは不明であるが、次のように解釈すると理解しやすい。最初はシッダールタの放浪の旅のはじまりである〜そして悩み・問題との直面〜自問自答〜無我の境地(解脱への道)、そしてそのさまざまな場面において「Close to the edge,down by the river」つまり川べりでシッダールタは考え、もがき苦しんでいたのではないか、と。(シンコーミュージック「Yes File」より一部引用)

歌詞は難解で、アンダーソン以外のメンバーすら理解困難ということであるが、歌詞のテーマはアンダーソンの解釈曰く「自己理解の瀬戸際」とのこと。つまり「解脱直前の状態」あるいは「自分を見つけること」ということであろうか。無論答えはアンダーソンの頭脳の中にしか無く断言はできない・・・

いずれにせよ作品の背景を推測または理解しながら聴くと、とてつもない「深み」を感じる作品である。レコーディング時「つぎはぎ」で編集された各パートのメロディが、考えられないまとまりをみせる。この部分は「この音このリズム以外は考えられない」それぐらい奇跡の調和を持って最後まで一気に聴けてしまう。しかしながら、YESというグループの良さはそんな「小難しい」ことを抜きにしても楽しめる、親しみやすいメロディーの組み合わせでもあったりする。クリムゾンやフロイドは「重すぎて・・・」という人でも是非聴いてもらいたい傑作である。

・「イエスらしい作品ですね?Yes
プログレを過去のシーンとして振り返った時言うまでもなくイエスはピンクフロイド、キングクリムゾン、EL&Pとともに時代を築き上げたグループであるこの作品はその最高傑作と呼べるものであり、時代を代表する作品のひとつでもある

曲構成、技術、メンバーの個性といった全てのバランスがピークといえるアルバムその後のイエスを思うとき、ビル・ブラフォードやリック・ウエックマンの存在がこれほどまでに貴重で、イエスとして聴くことが彼らをも輝かせていたことが再認識できるテクニックならBブラフォードより巧いドラマーは他にもいるのだろうが、こんな音色でこんな叩き方を選択するドラマーは他に存在しないRウエックマンもソロになってからより、当時のほうがより実力を発揮し、グループの音楽性に相乗効果を生んで輝いているJアンダーソンの声質は日本で言うと「おやじの海」の村木幸吉さんみたいだが、彼のヴォーカルを引き立てているのは、この時のメンバー構成と音楽が一番だったと思うSハウのギター音もこの頃から頭角を現しており、その後のソロ・アルバムでギター成就しているアルバム・デザインや歌詞は流行りのプログレ的エッセンスを盛り込んでいるがおそらく、彼らの音づくりはプログレ的(前衛芸術)という感覚ではなく、各自の個性で音を埋めていき結果としてこのような作品群に辿りつくのだと思われる故にライブ・パフォーマンスの評価も高かったのではないだろうか

1960年代後半〜70年代前半のプログレ黄金時代にこのような作品をリアルタイムで聴く事ができた幸せを新たなソース、オーディオで再認識させてくれる作品であるリアルおやじ世代万歳!

・「やはりイエスはこのアルバムが最高
私はイエスの音楽は大半が好きですが(究極まで)、今聴きなおしてもやはりこのアルバムは彼らの最高の演奏であろうと思います。何といっても18分以上一瞬も聞き手を退屈させない曲の構成と演奏力、とりわけブラッフォードのドラミングは最高です。シベリアンカートゥルのドラミングはアランホワイトには絶対に出来ません!危機の出だしのハウの奏でるリフも常識を打ち破るものでした。とにかくプログレファンならずともロックファンなら一度は聴くべきです。

・「リズムでカモフラージュされてるけど基本はアイリッシュフォーク
こんなところでバラしちゃっていいのかどうかわかんないけど、オリジナルリリース時にコピーした経験から言うと、

とにかくアンサンブルが大変。ギターとヴォーカルが3拍子、ベースとバスドラが4拍子。1拍の長さが同じなので、12拍で帳尻があう勘定(ホントはもっと複雑)。ドラマーは頭が2つ必要。

キーボードのピコピコ音はベースのフレーズを二倍速にしたもの。しかも実際に指で弾いている。単に指先が速いだけでなく、頭の回転がよほど速くないと頭がついていかない。

複雑なリズムの合間に現れるアイリッシュなメロが美しい。いかにもジョン・アンダーソンらしい。アコースティックでカバーすると面白い。

BGM:映画『サンチャゴに雨が降る』はどこへ行った?

・「70年代YESの最高傑作がリマスター盤で蘇る!
英国プログレッシヴ界の大御所、YESが1972年にリリースした通算5枚目のアルバムです。実際には前作「Fragile」と同時にレコーディングされていて当初はアナログ2枚組でリリースされる予定だったそうですが、あまりに「大作すぎる」という理由で2枚に分割された経緯があるそうです。メンバーは、Chris Squire、Jon Anderson、Steve Howe、Bill Bruford、Rick Wakemanの黄金メンバー。特にキーボードがトニー・ケイからウェイクマンにチェンジしたことによって楽曲全体がよりシンフォニックによりテクニカルになったことが特筆されます。

ファンとしてはボーナストラックに目が行きがちですが、今回のリマスター効果は抜群で、音圧が十分にとれていることはもちろん、音の分離も格段によくなっています。恥かしながら旧規格しか聴いたことのない私にとって、次から次へと沸き出てくる音の洪水は大変新鮮に感じられ、大げさではなくまるで新譜に出会ったかのようです。いままで気がつかなかった音まで認識できる今回のリニューアルは、個人的に大満足です。

これから彼らの音楽に触れようと考える若い世代はもちろん、旧規格の篭った音源にフラストレーションがたまっていたオールドファン(失礼)も、迷うことなく購入されることをお勧めします。まったく新しい世界が目の前に広がりますよ!

・「ロックミュージックで描いた絵巻物
アナログ盤を愛聴以来、ほんとに久しぶりに聴きました。表題曲後半、目にも彩な絵本の頁が目の前で猛烈な勢いで捲られる様な、息をもつかせぬ展開と陶酔感。”And You and I”における牧歌的な流れと浮遊感。それらを生み出す演奏はどれも見事としか言いようがない。しかし、このCDを改めて聴いてみて強く感じたこと、それはバンドの迸るエナジーがJ.アンダーソンのボーカルに集約されて飛翔するというイメージでした。今更と言われそうですが、当時のプログレと言われたバンドの中で、「ボーカルこそ主声」という姿勢を貫いたのはイエスだけだったのではないかと思えます。高く澄んだ水晶の輝きを持つ彼の声と詩情こそが主役なのだとも。

声に拮抗する中ではS.ハウ、クロスオーバー感覚豊かな彼のギターが、終始大活躍するtr.3のどえらい格好よさも特筆。ギター雑誌か何かで、「あれだけ複雑な曲だから楽譜が必要じゃないですか?」との取材に、「通い慣れた道に地図は必要ないよね」とサラリと答えていたのを思い出します。強力なリフを持つこの曲でさえ、単純なソロには終わらない高い構成力を見せつけられては、その質問は尤もな気がする名演であります。

・「リマスターはいまいちですがボーナストラックは面白いです
ボーナストラックの「And You and I」が面白かったです。「危機」を聴き飽きた方も、ボーナストラックのためにお金を払っても損はしないと思います。本編の方もリマスターのおかげでブラッフォードの手数が非常によく見えるようになっています。ブラッフォード好きにもマストです。

でも、以下にネガティブなことを書きます。イエス信者の方は気分を害されるかも知れませんので、機嫌のいいときに読んで下さい。

私はこのリマスター盤には、LP初リリース時のとにかく前に出てくる音(特にハウ)を期待していました。LP盤は、バランスは悪くてもまるでそこで演奏しているかのように生々しく荒々しく(特にハウ)、有無を言わせぬ勢いで聴かせてくれたのですが、CDになってからは、破天荒さが影を潜めお行儀の良い音になってしまいました。今回のリマスター盤でもその点は変わりませんでした。ハウもウェイクマンもあまりリズム感(というより絶対的なタイム感)が良くないので、ただ音をクリアにしたのでは、下手な人に聴こえてしまいます。これではハウの魅力80%ダウンです(ウェイクマンは30%ダウンくらい)。

演奏の熱を残したままクリアにするのは技術的に無理なのでしょうか?それともマスターが劣化してしまっているのでしょうか?ハウには間抜けな演奏しかないと思っている女子供(うちの妻とメタルのお兄ちゃん達)に、ガツンと言ってくれるリマスターはもはや不可能なのでしょうか?



(2007年11月3日追記)リマスターに疑問を持ったので、今まで聴いたことがなかった98年のリマスター版を入手し比較しました。結果は、HDCDプレーヤーではなく通常のCDプレーヤーでの比較にもかかわらず、98年版の圧勝でした。結構ショックでした。

98年版は、空間に奥行きがあり、各楽器の音の輪郭が生々しく、各ミュージシャンが一音一音に込めた思いや気合いまでもが伝わってきます。ハウの味もちゃんと分かります。RHINO版に比べて解像度が低いということもありません。リマスターしたエンジニアが凄腕なのでしょう。技術力だけでなく音楽心も持った、音楽のプロの素晴らしい仕事だと思います。

残念ながらRHINO版はそこまでのレベルに達しておらず、音の羅列になっています。一音一音の解像度は非常に高いのですが、空間の見通しが良くなく、音が一面に張り付いた感じです。

RHINOの関係者は98年のリマスター版については存在すら知らないでしょう。好意的に考えれば、リマスターした人の腕の差ではなく、使用したマスターのジェネレーションや劣化の程度の違いのせいかもしれません。でも、本場の人(しかもリマスターの大御所)より日本人がリマスターしたものの方が優れているというのは、どうなんでしょう。ちょっと寂しいです。

正直なところ、98年版(01年に再発したものも含む)を持っている人にとっては、このRHINO版の価値はボーナストラックにしか見出せないと思います。

全ての人にハウの味が正しく伝わるよう、98年版の再再発を強く望みます。

・「イエスの最高傑作
本編の素晴らしさは、他のレビュアーの方のご意見を参考にしてください。おもしろいのは5です。いくらアルバムを売るのにシングルヒットが必要だからといって組曲の一部を切り取るというのはあまりにも乱暴ですね、、。まあ当時はこういうことをしないと、プログレの大作主義はなかなかセールスに結びつかないという現状があったんでしょうね。(とはいえこのアルバムはすごく売れましたが、、、)いかにも当時の世相を反映しています。(まあこういう割を食ったのは彼らだけではないですが、、)4はサイモンとガーファンクルの曲のアレンジものですが、原曲がほぼ完成品ですので、かなり苦しい出来です。7は実際のバージョンよりかなり荒い仕上がりになっています。まあ付録は付録。本編だけで十分満足できる仕上がりですので、あまり気にせずに楽しみましょう。

・「こんなすごいの..とにかく聴くべし!
僕が父親に勧められるがままに聴いたこのアルバム、はっきり言って初めて聴いたときの感動は言葉では表現できない。まだ高校一年の自分であるが、正直これはヤバイ。とにかくはまる。一曲目の「危機」、鳥のさえずりから始まり、イントロでいきなりノックアウト。そして、なんと言っても「I get up, I get down」のパイプオルガンの荘厳さから「Season of a man」へのすさまじい展開。一転してアコ−スッティックな「同志」、ギターソロ炸裂の「シべリアンカトゥール」。構成も完璧。ハウのバカテクギター、スクワイアのブンブンうねるベース、ブラッフォードの異常に良く抜けるドラム、ありとあらゆる鍵盤楽器をつかいこなしつつ、すさまじいキーボードソロを披露するウェイクマン、そしてアンダーソンの心地よい声と複雑怪奇な歌詞。とても30年以上前の作品だとは思えない。いやむしろ未来永劫このような作品は出現しないであろうと思わせてしまうような快作。こんな作品を一回聴いたがためにそれからどんどんプログレにはまり、ヒップホップをはじめとするJ−POPが耳障りでならない自分です。

・「プログレの先入観を取っ払って聞いて欲しいな
言い尽くされているアルバムなので、購入迷ってる人に一言アドバイス。ロック好きならプログレに対する先入観を取っ払って「シベリアン・カートゥル」聞きなさい。最高にカッコいいロック・ナンバーです。スティーブ・ハウのギター・リフ、クリス・スクワイアのベースが最高!ボーナス・トラック版は完成度で劣るけど、ロックバンドっぽさはもっと楽しめます。ハウはロック界最高のアコギ弾きだと思いますが、このアルバムのエレキの弾きっぷりは脱帽!70年代当時、器楽テクニシャンを「ばかテク」って言ってたけど、今での言うのかなあ?

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