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▼ラ・ベラ・マフィア:詳細

ラ・ベラ・マフィア

ラ・ベラ・マフィア
リル・キム(アーティスト), ミッシー・エリオット(アーティスト), トゥイスタ(アーティスト), 50セント(アーティスト), スタイルズ・P(アーティスト), ビッグ・ヒル(アーティスト), リークス(アーティスト), ハヴォック(アーティスト), ガヴァナー(アーティスト), リル・シャニース(アーティスト), スウィズ・ビーツ(アーティスト)

▼クチコミ情報

・「これ凄く良い!!
…って曲が無い。どれも平均点辺りをうろついている。サウンドワークのせいか、曲調が平坦で曲数の多さもあり締まりのない感じ。声質も弱いし、前作の様なドスの効いたラップは聴かれない。

ミッシーの曲もいまいちだし、人気ピークの50 CENTとの曲も《ネームバリューで売れた》感じ。むしろ、今時有り得ないサンプリングのM4が、今までのLil' Kimの作品に無い感じで良かった◎疾走感あるM8もなかなか。

・「フツー
女性ラッパーのなかで、ミッシーとキムだけは買い続けている、というHIP HOPファンは多いのかもしれない。しかしだ。ミッシーが耳にこびりつくような大傑作料理しか作れない稀代の女コックとして「偉人伝レシピ」を紡ぎつづけているのに対し、キムの回を追うごとにだらしなくなって衰えていく、その燃え尽きぶりには、悲しくなるではないか。何がしたいのかよく分からない、コンセプト的に「しまり」のない、本作品もその見事な証拠。声の質が悪くなっているような気がするし、ラップのスキルも落ちているのでは?かつてのような、「ため」のあるコシの強いラッピングが聴きたいのだ。こんなダラダラとセリフ棒読みのようなラップは勘弁願おう。

いまどきあり得ない大ネタ「フリー」の寒いサンプリングをするフル・フォースもダメだ。寒い。ティンバランドとの相性もイマイチ(#8)。R・ケリー風に歌ってみせるのも寒い(これはキツイでぇ,#9)。

ただし、後半10曲目以降は、立ち直る。這い上がる、というべきか。そこだけがなんとか「救い」だ。スコット・ストーチprod.の2曲は聴けるし(#10,#11)、伊達男50CENTとの絡みもいい(#12)、イージー・エルピーの曲もスクラッチがバリバリ挟まれ、引き締まっている(#13)、それ以降もストリート色強い緊張感ある曲が続く。やはりキムには、音数の少ないトラックが似合う。

結果、前半9曲は駄作。後半8曲は推薦。トータルで辛うじて平均点の3★。やや、カネがもったいない感触は残る。

・「ストレートなヒップホップを主体としながらも流行りのツボも抑えた快作
 ルックスもスタイルも抜群でセクシーな要素を売りにしている点ではフォクシー・ブラウンと比較される彼女だが,どちらかというとセレブなイメージを残すフォクシーに対して,セクシーを通り越して「お下劣」に近いまでの過激で露骨な性描写を身上とするリル・キムのアルバムには正直辟易とする人も多いのではないか。それでも,ここまでビッグになれるのは,キラリと光る才能があるから。 「リル・キムはハングリーだ。自分でライムも書くし・・・」というビギーの声をフューチャーしたイントロで幕を開ける本作は,直球勝負という雰囲気のストレートで硬派なナンバーが多いが,しっかりと存在感を示している。個人的には213のような緩~いGファンクが好きなので,こうした硬派路線はやや敬遠してしまうが,そんなリスナーにとっては「Can't F**k It With Queen Bee」あたりがお薦め。デニース・ウィリアムスの「Free」の大ネタ使いでフル・フォースが参加している夢見心地なほどメロウなナンバー(但し,ライムではイヴをディスしているというから穏やかではない)。同様に,ブルージーでシリアスな「This Is A Warning」,ズシリとしたビートと早回しサンプリングの組み合わせが面白い「Get In Touch With Us」,オージェイズの「A Prayer」をサンプリングし,愁いを帯びた雰囲気の「Heavenly Father」,カニエ・ウェストがプロデュースしたメロウでグルーヴィーな「Come Back For You」あたりがいい。「バン,チキチキバン・・・」というフレーズが愛らしい「Shake Ya Bam Bam」もユニーク。 相変わらずスキャンダラスな話題で事欠かない彼女であるが,本業も手応え十分の快作。

・「リアルクイーン
リル・キムは、他のラッパーでもそうだが、いつもリリックの中にホーム・タウンつまりブルックリンへの忠誠心があった。彼女の中にいつでもそれはあると思うのだが、今作はストリート向けパーティー・ロッキング・アルバムというよりは深夜にうごめくマフィア組織の様相を呈している。冷たいビートとリル・キムの特徴的な声が化学反応した"shake ya bam bam"と"this is who I am"がこのアルバムの性格をよく表している。後者は盛りを過ぎたと思われていたスウィズ・ビーツのプロデュースだが、彼にしか作れないこのビートはキムのためだけに存在するかのように素晴らしい盛り上がりを見せる。だが、もちろんパーティーを熱くするのがキムに期待されている役目であり、それに応えた"hold it now"や"the junp off"はきっとクラブ・アンセムになるに違いない。昨今のオールド~ミドルスクールへの回帰ブームに便乗した感もある前者は、ビースティー・ボーイズをうまく消化したとてつもない一曲で、ヒップホップ好きなら多分無条件で降伏してしまうだろう。今までに比べリリックから卑猥さは薄れたが、既にロールモデルと化した女王だけが出せるリアリティーは、格好良いとしか言いようがないのである。

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