・「孤高の名アルバム」
王国は浩子さんのダークな曲の代表作であり、時間を超越した不変的傑作ですね。もちろん好きずきですが、この曲以上の曲をつくれる人が国内には思いつきません。超えるのは浩子さんだけでは。30年聞いていますが、浩子さんって凄いなーってますます思う今日この頃です。
・「真の意味でのメルヘン」
どの曲も閉塞的で美しかったです。狂おしい思いを硝子に閉じ込めて、それを10の角度から覗き込んだイメージ。この無垢な童話世界だからこそ、より一層静かな狂気が際立つのでしょう。
・「夜の森を歩き、無邪気で残酷な少女を見たような」
明るい曲や、希望を見出すような歌に疲れてきたため興味をもったアルバムですが、期待通りぴったりでした。ヘビメタやハードロックなどの激しさは決してないけれど、静かな曲、コミカルな曲と一緒に流れる歌のお姉さんのような(当たらずしも遠からずですが)優しげな声は、安らぎや希望を歌っているわけではなく、むしろ底冷えするような静かな狂気を歌っていてそのギャップがまた不気味でいいです。最初の「王国」は狂おしい執着と、それに付随する愛を歌っているのかと思えばそれは偽りだったり、「落ちてきた少年」は楽しげな曲だと思って聴いていると、深読みして見方を変えれば狂気的な妄想の産物だったり。と、派手な演出とグロテスクな画面で圧倒するハリウッドのホラー映画より、シンプルな演出と不気味な雰囲気でひたひた押し寄せる恐怖の、和製ホラー映画のような作品です。他にもCoccoが好きな人は一度聞いてみてはいかがでしょう?ただ歌詞カードの文字が手書きで、しかも文字が小さく読みにくかったため星4つとします。
・「期待通りでした~」
ふとダークメルヘンな曲がほしい、と思って検索し、買ったCDがこれでした。カスタムレビューを見ただけで買ってしまうなんて安易な…期待するような曲じゃなかったら、と不安や後悔も沢山ありましたが、一曲目の「王国」を聴いた瞬間に、そんな思いは吹き飛びました。まさに私の求めていたダークメルヘンな曲が盛り沢山!!
目には見えない静かな歌声の主が、ゆっくりと童話を歌い聞かせている…。そんなイメージすら湧いてくるCDでした。唯一つ残念なのは、5曲目の「アーク~きみの夢をみた」。ダークメルヘンなCDに一曲だけ、そのCDに似つかわしくない感のある「恋物語」のイメージが否めませんでした…。曲自体は可愛くて良いんですけどね。
どの曲が一番かなんて選べません。是非ともこれは聴くべきです。
・「永遠に閉ざされた王国」
谷山浩子のCDの中でもダークで童話的なアルバム。他者を拒絶した少年や少女の空想の世界を、切なく怖い歌詞と透明感のある歌声で美しく歌い上げている。
推理小説家・綾辻行人と少女漫画家・水沢めぐみが作詞に参加しているのも魅力のひとつ(前者は一曲目でバックコーラスにも参加)。
かつて耽美系の少女漫画家・由貴香織里が「読者さんが作品のイメージとしてカセットを送ってくる」と単行本に記していたが、それも頷ける話。
谷山浩子=可愛い曲を歌う人、と思っている人にはハードルが高いが、上記の作家や耽美な世界が好きなら「待ってました!」と思えるアルバムになるだろう。
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