・「ロマン派音楽の体現」
静かな夜に、目を閉じて聴いてみましょう。甘く、ささやくような優しい旋律に包み込まれて、うっとりしてしまいます。十九世紀のパリの優雅なサロンを想い起こさせる、上品な作品です。そして、アシュケナージによる上品な演奏です。「ピアノの詩人」と謳われるショパンを、「詩人」たらしめているのが、この作品なのではないでしょうか。ショパンがこの作品に込めた、言語ではとても表現できない叙情性を、アシュケナージは見事なほど鮮やかに表現することに成功しています。繊細で、このうえなく美しい「夜想曲集」。ショパンが残した静謐な夜想曲の数々を、この演奏で、「確かめる」というよりも、じっくりと「味わって」みてください。きれいですから。
・「素晴らしいです」
さすが、天才アシュケナージという感じです。解釈も良いですし(個人的に第2番はもう少しゆっくりと弾いて欲しいですが)、精神面からペダルの上手さ生かし方に至るまで、どれをとっても一級品です。
個人的に弾き方が嫌いな曲はあるものの、一番堅実で完成されたショパンだと思われます。入門、研究、お手本、どれにでも適しているし、後は好みの問題でしょう。持って損は無い、洗練されたノクターン集。
・「最高のノクターン」
私が、ピアノ曲のCDを買って毎度思うことは収録されている曲の一部には大体不満があるということなのだが、このアシュケナージ盤のCDに関しては皆無である。それどころか、心の奥深くから怒濤のような興奮が湧いてくるような演奏だ。他のピアニストの曲では味わえなかった感覚である。特にそう感じたのは第7番だった。第7番はノクターンの中でも最高峰だと言われているが、その曲をここまでの完成度にしたアシュケナージには感嘆させられる。言葉にできない感動を、甘美なノクターンの魅力とともにぜひ味わってみては如何だろうか。
・「偉大なるスタンダード?」
アシュケナージのショパン・ピアノソロ全集をよく聴いていますが、彼のショパン演奏は音も美しくニュアンスも豊かで、無理のない安心して聴けるショパン演奏です。‥しかし彼の独特のノン・レガート奏法とポリーニと正反対の粘り気のある響きに拒絶反応をおこす方々もいるでしょう。確かに曲によっては気になる事もありますが、このノクターンに関しては、それらは影をひそめて、美しい演奏が聴けます。私が最も素晴らしいノクターンを聴かせてくれる演奏家だと思うのは、フランソワとルービンシュタインです。前者の各曲を描き分ける鋭いデリカシー、後者の感情を抑制した哀愁のある演奏は本当に素晴らしい!他にフー・ツォンも東洋人ならではの静かで神秘的な深い響きは印象的です。最近はツォンの演奏に惹かれよく聴いていますが、アシュケナージは彼らほど個性的ではありませんが、表現も充実していて透明感もあり欠点らしい欠点もなく、まさに偉大なるスタンダードと言えると思います。彼の演奏と前述の3人の演奏を聴き比べてみるのも面白いかもしれません。‥びっくりするほど、同じノクターンでも違う演奏が聴けますよ‥。
・「ノクターンの代表的な盤」
アシュケナージらしい丁寧で綺麗な演奏です。でもこれよりよい演奏は他にもあるかもしれません。それは個人の主観の問題ですから。でもこの演奏家のノンレガートは嫌いです。でもノクターンはノンレガートがあんまりないですからね。だから星5つ。
・「ノクターンの最高峰」
アシュケナージのショパンはこの人独特のノン・レガート奏法にて音がブツ切りになることが多く、興ざめさせられたことが多々ありましたが、このノクターン集は丁寧に、繊細さとドラマチックさを兼ね備えて旋律を歌わせており、極上の赤ワインを戴いているかのように酔わせてくれます。と同時に何でショパンの他の曲もこんな風に弾いてくれないのか、それだけが疑問です...ショパンのノクターンはこの人で決まり!で星5つ。
・「名演奏」
個人的にヴラディーミルの演奏はすきですね。やはり彼は長年ショパンを弾いているだけあって淡々と澄みきった奥の深い演奏をしてくれます。この夜想曲集も素晴らしきできぐあいですね。
・「うむ、標準的」
ノクターンで一番中庸的なのはアシュケナージだろう。自分としてはこのノクターンはあまり変なルバートとか強調だとか行って欲しくない曲集である。まあ、味のある演奏なら他にもそりゃいるが、全集となるとなかなか弾いてくれない曲が入ってるしそこがアシュケナージの偉大な所だろう。しかも標準的でそれなりに、心がこもった演奏である。
・「間違いなく「天下一品」のノクターン!」
数ある一流ピアニストの中でも、アシュケナージの抒情表現の素質は間違いなく天下一品です。その彼の類まれな抒情表現力が最も効果的に演奏に生かされるのはこの「ショパンのノクターン」ではないでしょうか? ・・・私はそう確信しています。 このノクターンの演奏は、いかにもアシュケナージらしい、美しく柔らかな音色が魅力的で、気品に満ちた絶妙のテンポルバートで、各曲の情緒を丹念に、バランスよく描き分けています。ショパンがノクターンに込めた抒情的な心の内面を、これほど自然なきめの細かい表現で再現してくれる演奏を、私は他に聴いたことがありません。私はアシュケナージが15年かけて録音した「ショパン全集」を愛聴していますが、その中でもこのノクターンの演奏が一番好きです・・・間違いなく天下一品の「ノクターン」だと自信をもってお勧めします。
・「夜想曲のイメージ」
私ははっきりした曲が好きなので、夜想曲は本来は好きではないのです。でもそれは勘違いでした。今までこれ!という演奏に出会っていなかったようです。たとえば一番の夜想曲。アシュケナージの演奏には、透明感とひんやりした空気の冷たさがあります。そして微かな光。夜想曲は字のごとく夜の曲です。暗闇の中に一筋の月明かり。幻想的です。
欲をいうなら、もうすこしメランコリーな要素がほしいかな?しかし良い演奏ですよ。
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