MELLOW
氷室京介(アーティスト), 森雪之丞(その他), 松井五郎(その他), キム・ブラード(その他), スティーブ・スティーブンス(その他), ポール・バックマスター(その他)
・「バラード中心のアルバム」
氷室は後に『Ballad La Pluie』というバラードベストを発売しますが、本作もそれと同じようなアルバムです。今までのビート系ロックを中心に置いたアルバムとは違い、涙を誘う名バラードで固められている。とはいえ、冒頭に「Sleepless Night 眠れない夜のために」、終盤に「bringing noise」などのハードロックを配置して、聴き手を飽きさせない工夫をしているところも、アルバムとしての完成度を高めているように思います。最近はベストアルバムばかり出している氷室ですが、またこういうオリジナルアルバムをだしてほしいものですね。私の中で、最も気に入っている作品の一つです。
・「氷室京介。大人のヴォーカリストの深み、そして結晶。」
メロウ、というと一見スローなイメージがありますが、決してそういう曲ばかりを集めた作品ではありません。疾走するロックが冒頭にもラストにも多数あります。ここでのメロウは本来の意味の通り、熟した、芳醇ながぴったりでしょう。つまり、ロックナンバーもバラードも氷室京介の長いキャリアを経て醸せる音の表情、或は世界観があり、それを全面に堪能できる作品だということです。
確かに全体に渡り成熟した落ち着きが湛えられており、例えば冒頭のロックチューンで烈しいイントロのあと氷室氏の第一声が入る瞬間、その沈静した語り口には風格を感じましたし、大人のクールさに出会えました。また音の一つ一つにも氷室氏らしい哀愁が満ちています。ギターの歪みにみる叙情的な表情、音の奥行きにおけるわびとさび。メロウは、形式ではなくそれらあらゆる楽曲の中に宿る味のようなものを指しているような気がします。
そしてメロウは名曲7「ダイヤモンド・ダスト」や2「永遠」を中心にバラードでその真髄をみます。特に7は氷室氏が長く歌ってきた男の美学を感じ、その一つの結晶のように思えました。その辿り付いた愛情の裏に主人公の生き様を感じさせる行間があるんですよね。それを歌声の中に感じさせられるヴォーカルこそ氷室京介のメロウさといえる気がします。氷室氏の作詞陣は、アルバムでも多くを手がけている松井五郎を始め、7を担った森雪之丞や、松本隆など彼のハードボイルドの世界観を見事に描いてきます。そこへ氷室氏の哀愁あるセクシーな声が吹くと、一貫したダンディズムの背中が存在し始めるのです。それも彼の音楽性の深み(メロウ)の一つではないでしょうか。また7はストリングスが氷室の主旋律の昂ぶりと重なる一瞬が極めて美しいですね。
歌詞カードでは順不同に並べられた曲たち。まるで全ての楽曲がメロウという言葉で一つに溶け込んでゆくかのようでした。
・「バラードでいいのが多い」
かなり落ち着いた感じのアルバムです。なのでほんまもんのファン(氷室的に言うとコアなファンのこと)以外からは評価高くなさそうっすね。この年には、雪車町に提供したONEを含んだミニアルバムみたいなのも発売されたので、このアルバムの記憶があんまりない氷室ファンもいそう。
1曲目は駄作だとは思うけど、永遠とかスティルザワンとかダイヤモンドダストとかはかなりの名曲だと思うっすね。特にスティルザワンがいいっすね。
・「不自然」
曲は嫌いじゃないです。他の方と似たような感じの意見ですが頭にSLEEPLESS NIGHTを持ってきているせいか、せっかくのバラードがすんごいぼやけてます。
また、曲順も良くないです。CDを2枚にするか、潔くバラードだけにするかなどしていたらもっといい作品だったと思いました。
正直、主体性が見えない。
・「時々、ふいに聴きたくなります。」
これも大好きな作品で、時々ふいに聴きたくなりますね。1曲目のSLEEPLESS NIGHTは本当にかっこいいです。STEVEとの競演はこの曲だけ、なのが残念ではありますが。「永遠」は氷室さんならではのバラード、心に沁みます。個人的にはドラマの主題歌にもなった「ダイヤモンド・ダスト」が一番好きかな。ボクの持っている氷室さんのCDの中では、一番聴く頻度が高いアルバムです。聴いたことのない方に、ぜひおすすめしたいです。
・「メロウだ」
このアルバムの特徴に、一曲目のSLEEPLESS NIGHT及び最後のBRINGING〜と、それに挟まれる形で中盤を彩るメロウな曲との間の、ハードとソフトのギャップがあります。このギャップにより、このアルバムを単なる生ぬるいバラード集とは一線を画す仕上がりにしているのです。MELLOWと題しておきながら、わざとSLEEPLESS NIGHTを一曲目に置いたことが(歌詞カードの曲順をシャッフルさせてリスナーを混乱させるまでして)確信犯的だと思います。もちろん、氷室の重要なアスペクトである濃厚なバラードがあの独特の鼻声(?)で、最高の選曲で味わえます。
・「聴かせる氷室の集大成」
スティーブ・スティーブンスとのコラボレートに磨きがかかった『Sleepless Night』をはじめとして、氷室自身も言っている「すんげぇいい曲」で固めたアルバム。『Missing Piece』で試行錯誤していたのが完成された感じです。
・「氷室さんのアルバムで完成度NO.1でしょう!!」
BOOWY~ソロ、すべてのアルバムを聞いてきましたが、このアルバムが最高傑作だと思います!というのは、せつないバラード曲が多いアルバムですが氷室京介=アップテンポだけではない!というのが証明されています。氷室京介のバラードのレベルの高さをあらためて知り感動しました。IDEA、Memories Of Blueとは違った魅力があるとおもいます。まだ1度もMELLOWを聞いたことがないという方、ぜひ聞いてみてください。
・「吐息にクラッときました。」
「SLEEPLESS NIGHT」で衝撃を受けて、「永遠」で切ない気持ちを思い出す。バラードが多いアルバムだけど、時々はっとするようなロックテイストの曲が織り込んであって、「本物」って言葉を思い出しました。
あれこれと気持ちを言葉で表現するのは簡単だけど、この感動を伝えるのは、ちょっと難しいです。
何かを書いた瞬間に、少しずつ大切なものが流れてしまうような怖さがあるからです。聞いてみると、分かると思うのですが…。
性別を問わず、聞き惚れる作品だと思います。
・「珠玉のバラッド」
~以前より氷室の書くバラッドは定評があったが、このアルバムではそれがさらに押し進められた感がある。
これまではビート系シングルのカップリングとしてバラッドが存在するというイメージが非常に強かったが、アルバムが超タテノリであっただけに、これはその双璧として存在している作品だと受け取ってみるのも面白い。
~~ある人にとってはビートルズだし、ある人にとっては松田聖子かもしれない、バラッドのイ アがヒムロックというフィルターを通して具現化したメロウな一枚。氷室本人によれば『いなたい』感じの作品だという。それはL.A.よりもTOKYOのほうが未来的で都会的だと語った氏の談からも伺い知ることができる。いな い印象は、しっとりとした優しさと等式で結ばれているものだ。
この時期、いくつかのヴィジュアル系バンドが解散し、一時代の終焉を誰もが感じ取った。決ってシーンに迎合することを良しとしないヒムロックの勢、それを感じとることができるアルバムだ。~
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